繋がる日
誕生日は、
ケーキが食べられる日。
クリスマス以外で欲しいものが貰える日。
きっと子どもの頃は、誰もがそう思う。
大学生になると
お気に入りのワンピースでレストラン。
お店の電気が消えたら、バースデーソングとともに、名前入りのプレート。
周りのお客さんの「おめでとう」に照れながら、ポラロイドで記念写真。
こんなお決まりの1日を、指折り数えながら楽しみに待っていたし、その写真は、今も宝物だったりする。
だけど大人になったら、
いつも通りを過ごす一日が、本当の、幸福の誕生日なんじゃないかと思うようになりました。
朝起きたら、親にありがとうを伝える。
友人や仕事仲間から届いたメールに、感謝を込めて、時間をかけて、1通ずつお礼を伝えたい。
その瞬間、何が食べたいかなー?と思ったものを口にする。
ねぇ今、何したいですか?
時間も場所も制限されることなく、
頭を空っぽにしたら、いつもと違う景色が見えて、
「ありがとう」
って言いたくなるんです、無性に。
あっでもね、大人になったら、
友人や姉の子どもたちが
「あいちゃんおめでとう〜」
って、動画や手紙を送ってくれるようになったんです。
歳を重ねるのは、
きっときっと素敵なこと。