見出し画像

最近の感じ|3歩進んで4歩下がる

えーウルトラスーパー営業マンとして様々な会社と会って仕事の話をしているわけなんですけれども、普段の作業の日は、髪の毛をセットせずに(これができるように、おしゃれなパーマをあてています!)適当に服を選んで(ただしめちゃくちゃイケててカワイイ)出社しているわけなんですが、ナイストゥミチューな人に会うのに社会人ではそれだといけませんから、もとより清潔感あふれる髪型に一層ドライブをかけ、そしてシュッとしたジャケットなんかを着ています。そうすると狭い会社ですから、あいついつもと違うぞってなるんです。お姉さん方からは、「なんかギャップ萌えってやつですね~」とちやほやされて、そしてなんか今日はデートなんですとか小粋なジョ〜クを挟みますと、チョコとかおまんじゅうとかが貰えるわけですよね。

この点に関しては目に見えて非常に調子がよろしいと言っても良いのかなと思うんですが、この勢いで他の生活の様々な面にも好循環が生まれるかと思いきやそうもいかない。

この活動にフルコミするために優先順位を落とした雑務(月末までになんとかすればいいこと)なんかの進捗を、同じく営業活動に勤しみつつもいまいち結果が出ていない暇なおじさんによって詰められたりするわけです。今その話は別によくね?と思うわけなんですが、あまり調子に乗るなよ、という牽制であると穿った見方をするでおなじみのおれは考えてしまうわけです。

おじさんに進捗を詰められるたびにフルコミ営業マンことおれのホワイトニングをした歯の白さが失われてゆく、そしておれのテンションまで下がってしまうという訳なんですがね。

それから、おれの心配ごとや萎えポヨヨ案件は続きます。年末年始にまとまった買い物をしたんですが、その請求が2月に来る予定だったのに全然来ないなと思ったら、荷物の届け先を実家にしていた関係で請求書が実家のほうに届いてしまっていたみたいで、両親から確認の連絡がきました。請求書を東京の自宅宛に再発行してもらうから捨てちゃっていいよ、と連絡をしたのですが、「なんだか借金をしているみたいで嫌だ」という理由で一度両親が立て替えることに。

しかし、もとはおれの買い物による請求。両親には関係のない支払いを代行したことで、両親としてはあまり気分が良いものではないと言われました。

これに関しては、そもそも請求書をこっち宛に再発行してもらえば済んだ話で、こっちとしてはそんなこと言われても知らんがなという話なんですが、何らかのスイッチが入ってしまった母は、請求書をもらって後で支払うのは借金をしているのと同じことだ、私は借金が大嫌いだからね!というところから説教モードに入ってしまいました。

そんなこと言ったらあなた、日頃使ってるその電気とかガスとか水道だって請求書を貰ってあとで支払っているのだから借金、いや借電、借ガス、借水してるのと同じですがなと言いたいところなんですが、当然、文句をつけようものなら更年期に差し掛かっている母はヒートアップしてしまいますし、元を辿ればおれの請求処理が甘かったことに起因するトラブルですから、「お母さまのおっしゃる通りでございます」の顔で受け流すわけです。

人に頭を下げて詫びることに関しては何とも思わないんですが、それで終わるのもなんだか面白くありません。すると、母は今までに聞いたことのない我が一族の歴史について問わず語りを始めるのです。

聞くと、亡くなった祖父は畜産農家をしていて、家畜の飼料として3000万円の融資を受けたことがあったらしいんですが、貧しい家庭だったものでいきなり3000万円なんて大金を手にしてしまった祖父は気持ちが大きくなり、飼料として使うべき3000万円を外車買っちゃったり毎晩飲み歩いたりなど私利私欲のために使ってしまい、その後祖母含め子どもだった母もたいそう迷惑を被ったということです。ドクズじゃねえかジジイと思いつつも、そういった身の上、金勘定について厳しくなるのもなんとなく頷ける気がします。

それから、話は奔放だった祖父母の逸話に移ります。亡くなる前の祖父、そして健在の祖母はそれは好々爺、好々婆としての役割を全うしてございましたから、そういった人間臭さを一切感じてこなかったもので、少し興味深く聞き入ってしまいました。

まあそのへんのエピソードは他人が見ても面白くもなんともないので割愛しますが、小一時間ほど奔放だった祖父母の話から、母の不遇な子ども時代についての話を聞き、最終的に「しっかり責任感を持って、やるべきことをやったという実感とともに死んでゆくことが私たちの生きる使命なのである、じゃあ寝ます。」と、死生観の話にまで飛躍して母の独壇場は終わりました。

ここまでのやり取りを父と姉も見ている家族LINEでやってまして、母が寝た後にLINEを見た姉から「一体なぜこんなことに」という連絡が来ておりましたが、母の話を聞いてすっかり疲れてしまったので無視して寝ることにしました。

それから、引き続きマッチングアプリをやっているわけなんですが、変なアカウントとうっかりマッチをしてしまいまして。

あの、ティンダーでマッチした人に日記を送り続けた女の人がいて、最近その人が本を出したということで、一部話題になっているということなんですが、私もやってみていますということで毎日頼みもしないのに日記が送られてくるのです。

見てみると、知らない固有名詞や登場人物が当たり前のように出てきます。なんでも年明けくらいからこの取組を始めたようで、2ヶ月くらい続けているのでついてこれない人がいると、そういうことらしいんですが、これ最近マッチしたおれからするとめちゃくちゃ嫌ですよね。大して興味のない映画を途中から見せられている感じといいますか、「誰誰と会って食事をした」とか、「いい雰囲気なって自宅に泊まって一緒に寝る雰囲気に」みたいな話が毎日のように送られてくるのです。

最初は面白がって1日,2日書いて送っていたのですが、おれはおれでnoteに気が向いた時に文章を書いていますから、何か人に文章を書いて披露したいぜと思った時はそりゃnoteで書きますよね。だからおれはもうすっかり飽きてしまったわけなんですが、それでも毎日一方的に日記が送られてまいります。

その本書いた人の何番煎じだろうがちゃんとした動機があればなるべくそれに沿って協力したいと思いつつ、今のところそのような強い動機も見えてこないのでそろそろマッチ解除しちゃってもいいかな〜とも思いますが、なんだかそれも負けたようで嫌といいますか、手前の自己満足、自慰行為を見せつけられたまま終わる感じがして、なんとなくマッチ解除ボタンを押すのが憚られてしまいます。

おれは一体何と戦ってるんだって感じですが、そこでまたおれの厄介な人間性が顔を覗かせてしまいまして、何かちょっと一泡吹かせるじゃないですが、イタズラをしてやりたい衝動に駆られております!

例えばGoogle翻訳で知らない言語、アイスランド語などに翻訳した日記を送るとか、「日を追うごとに文章が支離滅裂になっていくタイプのホラー小説」の体裁で日記を書いてみるとか?

最初はごく普通のアラサーサラリーマンの日記なんだけど、ある日仕事の失敗について書いたあたりから段々不穏な空気を帯びてきて、最後は「ごめんなさいごめんなさい」と連呼しまくって終わるみたいな?

様々悪戯は浮かんでいるんですがどれもいまいちピンとこず、何か良いアイデアがあったらぜひお寄せください。

つまりおれが言いたかったのは、3歩進んだら4歩下がるみたいな、非常に波のある毎日を送っているということです。そんな感じです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?