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#22-362 長い付き合い。

腰が、痛い。

こんなにも痛くなるのは、いつぶりだろう。

腰痛とは、14歳のころからの付き合い。
長い付き合いなので、お互いのことをよくわかっている。ちょっとの痛みではなんともない。「痛い」は日常。「痛くない」日がないほど。わたしたちは、いつも一緒。今でも毎日コルセットをしている。ちょっとの支えだけれど、あるのとないのとでは、大きな差だ。特に、長時間歩くときには、次の日の痛みが全然違う。腰痛とコルセットと一緒に、わたしは生きていく。

今日の痛みは、特にひどかった。ぎっくり腰にも頻繁に襲われるけれど、それもまた特別なことはなく、いつも通りに過ごすことができる。だけど、今日のこの痛みは、違った。いつも通りではない。何が原因なのか、全く見当も付かない。朝起きて「今日はちょっと痛いな」くらいだったのだけれど、時間が経つにつれだんだんに痛みが増してきた。職場に着いたころには、椅子から立ち上がるのも困難なほどになっていた。腰、というよりも背中に近い位置。いつもコルセットを巻いている骨盤まわりではないので、コルセットをしていても、全く支えられている感じがしない。痛い。今日は今年最後の体操教室だというのに、この痛みでは何もできない。とは言わない。痛いからといって休むことはしない。
学生の頃からそうだった。腰が痛くても、脚が痛くても、骨折していても、休むなんて選択肢はない。今だって、それは変わらないし、変える気もないし、変えてたまるか、という謎の根性が湧き上がってくる。意味がわからない。
とにかく、痛くても動ける。否、動くのだ。

ものすごく余談であるが、コルセットは巻くけれど、湿布は貼らない。長い付き合いだから、わかっている。湿布では抑えられない。あいつは湿布でどうこうなるやつではない。

それにしても、年が変わる休み前の「お世話になりました」「来年もよろしくお願いします」の挨拶は、職場で必要なのだろうか。1週間もしない間に、また会うのだ。そしてそこでも「あけましておめでとうございます」「今年もよろしくお願いします」というのだろう。面倒くさい。わたしは、職場でのそういうやりとりが、とても嫌いだ。毎日顔を合わせている部署内で行われる、カタチだけの挨拶。どう考えても必要だとおもえない。部署の違う、あまり顔を合わさないひと、取引先のひとには伝えておきたいことではあるけれど、毎日会っている同じフロアのひとに。。。いや、毎日顔を合わせているからこそ、その挨拶が必要なのだろうか。いやいや、いやいやいや。。。どうなのだろう。「必要なコミュニケーションだ」と言われるのだろうか。この日本の文化の理解できないところだ。もっと必要なことがあるだろう。
とにかく「お世話になりました」「よいお年を」と席を立つたび、頭を下げるたびに、わたしの腰に激痛が走るのだ。いい加減にしてほしい。

明日は出かける。まあまあ歩く。10cmほどのヒールがあるブーツを履いて。この腰の痛みが、少しでも和らいでいることを願っている。とりあえず、朝、起き上がることができればいい。起き上がることができれば、どうにかなる。

明日もわたしは、コルセットと一緒に行く。

aico.

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