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画像生成AIを始めて3週間までに思ったこと
自分の考えの整理のために書きはじめましたが、画像生成AIまわりのよもやま話という感じになりました。
画像生成AIに出会った初心者が何を思ったか興味ある方はどうぞ。
自己紹介
私は絵が描けません。
化石のように古いペンタブを持っているので、デジタル絵を描こうとしたことがあるようですが、それがどんな状況だったかも思い出せないほど過去のことであり、印象が薄いです。
二次創作歴は長く、これまでに小説、イメージアクセサリー、MMD等とやてきました。
一次創作にはほとんど興味がなく、モチベーションは常に好きな作品とキャラ、という人間です。
画像生成AIをはじめたきっかけ
私が生成AIを始めたきっかけはこのポストです。
あまり絵が得意でない人でも描ける!
— 榊正宗@AI和紙 (@megamarsun) February 13, 2024
デルタもんを手描き+AIで描く方法
StableDiffusionとControlNet導入済みという前提の解説です。
1. DALL·E 3でキャラクター画像の生成: 最初に、猫耳とショートカットヘアを持ち、ランドセルを背負ったキャラクターのベース画像をDALL·E… pic.twitter.com/JPhsYkRlqd
偶然このポストを見かけて、「これならもしかして絵の描けない私にもできるかも」と思ったわけです。
四苦八苦しながらStable DiffusionとControlNetをいれました。
そして、最終的にAIの助けを借りても、自分にはこんな綺麗な線画は描けないと知ることになりました。
始めて3日間くらいで思ったこと
![](https://assets.st-note.com/img/1709811410281-eNlllt4FoT.jpg)
なお、線画の下絵もAI生成
文章を入れただけで、綺麗なイラストが生成できるなんてすごい!
線画を入れたら色を塗ってくれてすごい!
生成にはガチャ要素があるということにも気づき、ついついポチってしまう。ガチャには中毒性がある、これは嵌まる。
「画像生成AIで遊ぶの楽しいな!」の段階です。
初めて5日間くらいで思ったこと
![](https://assets.st-note.com/img/1709811607592-KfWwbAOEF9.jpg?width=1200)
教材とほぼおなじポーズ
AI(Stable Diffusion)の得意なものと苦手なものに気づく
苦手なもの
・男性と子供
・手や指など細部まで破綻のない人体
・特定のキャラを描くこと(Loraを使っても、装飾など完全に再現できない)
・複数人
得意なもの
・美女と美少女
・セクシーな絵
このことが分かって思ったのは、
「描きたいものが描けて人間ってすげー!」
「私の見たいちっちゃい子とイケメンを作るのは大変だなんて、ここでも苦労するのか」
ということでした。
「AI、思ったほどすごくないのかな」の段階です。
セクシー絵についてもやもやする
XでAIイラストを探してみると、美少女水着や下着姿などのセクシー絵が多く、結構際どいものもセンシティブ設定ではなく投稿されています。
センシティブ概念やnsfwについては、AIに限った話ではないのですが、AIが得意なので余計に割合が多いという印象を受けました。
子供の絵の生成に制限が描けられているAIサービスもあるらしいのに、女性ならどんなに際どいセクシー絵ならOKってどうなの?
日本でもセンシティブ概念が北米に近づけばなあと思います。
始めて1週間くらいで思ったこと
![](https://assets.st-note.com/img/1709821359058-6W9zYz49rs.png?width=1200)
Stable Diffusion以外の画像生成AIを使ってみる
PixAI、NovelAI、Akuma.aiを次々と試してみました。
特にAkuma.aiのAIキャンバスはマウス絵で色や位置を指定するというやりやすさが気に入って、初めてnoteまで書いたほどです。
自分の使いたいmodelとLoraがアップできるというのも良いです。
他は基本的にはプロンプトメインで、描きたいものが特定のものである自分には合ってないのかなと思いました。
XでAIイラスト作成者を何人かフォローしてみる
AIイラスト用Xアカウントを作ったので、他のAIイラスト作成者を探して何人かフォローしてみました。
すると、AIイラスト作成アカウントの人たちは、朝晩の挨拶イラストを投稿し、相互フォロー同士で挨拶をし、フォロー数達成のお祝いイラストを送り合い、お互いの企画に参加しあっていました。
そして、そのアカウントたちはほぼイラスト投稿しかせず、作業の様子、情報収集や共有、日常ツイは無いのです。
これは、いままでいろんなTwitterアカウントを作った中でも出会ったことがなく、戸惑いました。
(もちろんそういうアカウントもありますが、みんながみんなそうというわけではない)
いやみんな絶対作業アカもってるでしょ。
私は作業中のあれこれとかをつぶやき、他人と共有したいと思う方なので、そういうアカウントを今でも探しています。
AIイラスト展示アカウントたちは、イラストの美麗さやメッセージ性でコミュニケーションする面もありますが、イラスト自体を通貨のようにコミュニケーションに使ってるのかなという印象を受けています。
AI推進派と反AI勢の論争があることを知る
もともと画像生成AIを始めたきっかけがAI推進派の濃ゆい人だったので、その人のポストを見ているうちに論争というか殴り合いというかを知ります。
画像生成AIの学習の仕方やLoraのこと、著作権のこと、それぞれの主張の片鱗を知って、自分もどう画像生成AIを使ったらいいのか考え始めました。
特に二次創作はデリケートな分野なので、キャラLoraの使用について、どうしたらいいのか、というのは今でも考えています。
(今のところ使っています。キャラを描くことが私が生成AIでやりたいことなので)
始めて2週間くらいで思ったこと
AIイラストの作成としては、AIで下絵、自分で線画と色、AIで塗りを何回も繰り返し、ひたすら試行錯誤していました。
ガチャ要素もあるので、延々やり続けてしまい、完全に寝不足です。
![](https://assets.st-note.com/img/1709813626470-reUvSqc7bS.jpg?width=1200)
nijijourneyを使ってみる
nijijourneyは、有料、Discordのサーバーで使用、他の人にも絵が公開される、というのが面倒だと思っていたので、使ってみるのが遅れました。
(生成Botを自分のサーバーに入れられると知って始めました。)
試しに、キャラの名前は使わず、特徴を羅列して生成してみると、そのキャラが生成されました。nijiくん、知ってるじゃん!
逆にその特徴をもった普通の女の子の絵を作りたい場合、この子になっちゃうの?という懸念も出ました。
オリジナル絵も作ってみたいが思いつかない
AIイラスト作成者コミュニティに参加するためと自分の幅を広げるために、二次創作でない絵も作ってみたいと思うのですが、どんな絵を作りたいかまったく思いつかず。
もともと二次創作がモチベーションの人間なので、やっぱりそうなっちゃいますよね。
始めて3週間で思っていること
そして現在、最初のフィーバーが落ち着いたことと、寝不足を解消するために絵の生成作業は少なめです。
nijijourneyは絵がうまい
![](https://assets.st-note.com/img/1709816225442-JEzyWCnX2d.jpg?width=1200)
下絵のためにnijijourneyを使用していて、プロンプトに沿っている、破綻の少ない、優秀な絵を作ってくれるところが優れていると感じています。
もちろん、他の生成AIでも研究と経験をつめば、優秀な絵を出せるのでしょうが、nijijourneyは私のような初心者にもクオリティの高いものを出してくれます。
これで、img2imgやControlNet的なことができたら最強ですが、逆にそれができたらまずいのかもしれません。
(と思っていたのですが、記事書いたあとに調べたら、img2imgできるんですね)
ただ、簡単なプロンプトを入れただけで出してくれた綺麗な絵には、なんの感慨も浮かびません。
AI利用者の気持ちとAI反対派の気持ち
AIになんとかうまく塗ってもらおうと、下手くそな線画をなんども直しては、AIに取り込むのを繰り返していると、数秒で美麗な絵を生成できる「AIはずるい」と思うAI反対派の気持ちもなんとなくわかるなと思います。
また、著作権法が一般人の感覚と離れているということ、AIの学習と人間の学習は違うのではないかという感覚、盗まれているという感覚もわかる気がしてきています。
なぜそう思うのかは自分でも疑問です。
文章では、音楽では、動画では、そう思わないかもしれないのに。
AIに意志はないので、生成物に関する責任は人間が取る。AI生成物を利用して行ったことに対して、法的に問題がある場合は、その法律で取り締まるというのは、一番納得しているところです。
(なお、二次創作はつつましくやらせていいただきますので、どうかお目溢しお願いしますという気持ちです)
画像生成AIは「便利」なのか
いくら反対してもいろんな分野でのAI化の波はとどまりまりません。
リアルの生活では企業がどんどんAIを取り入れています。
これに関しては、懸念点は考えようと思えば考えられるが、基本的に便利で楽になるならいいかなと単純に思います。これも何故かわかりません。
もしかして、イラストを楽に作れるようになっても、日常生活において別にそんなに便利ではないのかもしれないというところが、他のAIと違うところかもしれないと思いました。
他分野のクリエイターや企業、個人が「こだわりはそんなに強くないけどちょっとした絵がほしいんだよね」というときは、簡単に無料で作れて、商用利用できる画像生成AIは便利です。
(特に商用利用可!これは助かる)
イラストレーターが効率化やサポートツールとして使うなら便利そうです。
ただ、私の頭では今のところそのくらいしか思いつきません。
そのため、「XなどのSNSにおけるイラストを発表することの効果」に焦点がいき軋轢を生むのかなと思いました。
ここでの効果とは、評価を得て自己承認できること、他人とコミュニケーションできることなどです。
明日から
もうしばらくは、自分が画像生成AIでどんなことができるか遊んでみるつもりでいます。
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