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凸凹事件簿「幼稚園やめてもよかですか?」の巻

幼稚園をやめようかと悩んでいる。

先々週「ヨーチエン、ソツギョウする」の後、翌週はなるべく本人の意志を尊重して過ごした。
ちょうど【きのくにこどもの村】を読んでいたのもあり、自己決定をさせて一週間過ごしてみた。

起床してからいきなり工作始めたり
余った餃子の皮とベーコンで団子みたいな餃子を作り、オーブンで焼き一人で食べ切ったり
『なりきりムーニャン』を繰り返し観て、動物や昆虫になりきってクイズ出してきたり
脚立に登って布団にジャンプしたり、
除湿機の風を紙を使って遊んでみたり、と
とにかく家でも学びはたくさんあるなぁ…と母は思った。

ただ、ムスコの全てに付き合うには体力もいる。
ご飯作ったりする時間も取りづらかった。
少しYou Tubeに助けてもらった。

先週、アニアの恐竜を買うハメになった。
本人曰く、お父さんとお母さんに買ってあげる!というスタンスらしい。
誕生日も近いし、そこまで高価でもないから良しとした。
幼稚園行く約束もした。

けど、今朝、雨だから幼稚園行かないと言う。
私はとても揺れていた。
ムリヤリ行かせるのは違う…けど、オモチャを買った約束はどうする?
私も同伴で幼稚園行く覚悟も決めて、強引だけどこう言った。
「約束と違うよ。行かないなら、アニアをメルカリに出すことになるよ」
ムスコは半べそでパニックになりつつも、渋々承諾した。
小雨の中、園に着いたら母の事も気にせず教室に入って行くではないか…大丈夫、かな?
そのまま私は帰宅し、夕飯の支度をした。

さぁ、一段落したぞ!てとこで園から電話が鳴った。
「ムスコちゃん、お昼食べずに帰りたいと言ってます。お迎え来れそうですか?」
いきなり一日は頑張りすぎだろうし、先生もがんばったと言っていた。
迎えに行ったら、急に絵を描き出したから少し待ってて下さいと言われた。
気が変わったかなぁ、と思って待ってたら私への手紙だったようだ。
今朝咲いた朝顔とハートが描かれていた。

じゃあ、帰ろっかと帰路につく。
横断歩道を渡った瞬間、ムスコがこう言った。
「時間をもどしてよぉ〜」
こらえていた何かが切れたんだと思う。
本当は行きたくなかったのに、我慢していたんだ。
泣きじゃくり前にも後ろにも進めないまま、途方にくれた。
朝の行く前に戻って一日をやり直したいのか…どうしよう。
私はスマホの時計を12時から9時に設定し、ムスコに見せた。
ドラえもんのタイムマシンには敵わないけど、これで納得してくれたようだ。

幼稚園に籍があるかぎり、私はこの『行かないといけない』に悩まされるんだろうなぁ。
脅しや圧力でムスコを動かしても意味ないんだよなぁ。
やめてしまえば楽になるのかなぁ。
ムスコと夫と私の家族会議を開かねばならない。

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