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凸凹事件簿「廊下でゴロゴロしてても、いーじゃん!いーじゃん!」

学校にお迎えに行ったら「晴くん、教室から出られなくて〜」と言われ、教室へ向かう。

たんぽぽクラスで、校長先生に見下されながら寝転んでウーウー唸り床をグルグル回っている。

「何かあったな」と聞けば、I先生が事情を説明してくれた。

5時間目の図工で終わりのチャイムがなったが、キリが悪く消化不良で床をゴロゴロして、気持ちを落ち着けていたらしい。

廊下でゴロゴロしてた所、校長先生に「廊下で寝転がってはダメ!」と教室に入れられたらしい。

顔を真っ赤にして、なかなかグルグルが止まらない。

とにかく落ち着かせたいのだが、身体を撫でてもポンポン叩いてもダメだ…

「これは怒ってるな…」と思い、抱っこして話を聞こうにも起き上がる気配もない。

母は学校だけど、家と同じやり方でなだめることにした。

一緒になって寝っ転がり、「どうした?何があった?」と目線を合わせた。


するとポツポツ怒りの原因を口にするムスコ。

「コースアウトしたから!校長先生が!」

どうやら、校長先生に怒っているらしい。

「どうしたら、落ち着ける?」と聞けば「校長先生あっち行って!」と言う。

校長先生には教室から離れてもらい、I先生が事情を更に詳しく話してくれた。

I先生はムスコが落ち着く方法として、ゴロゴロする事を理解してくれていた。

放っておけば(時間がかかっても)自分で復活するのを知っているので職員会議でも、先生方に伝えてくれているそうだ。

なのに校長先生は、無理やりムスコを抱き抱え教室に入れたもんだから「それはやらないでー!」と思ったが、時は既に遅し。

火に油を注ぐ事となり、怒りが中々収まらず帰れなくなっていたと言うワケだ。


落ち着いたムスコにI先生は「もすこし、図工していく?」と延長してくれた。

ムスコが工作の続きをしている間、先生と色んな話をした。

今回は書かないけれど、とても良い話がたくさんできた。

I先生は講師だそうで、今年度3月までの契約だと言う。

えー!せっかく楽しい先生と出会えたのにー!と思っていたら、「最後、LINE交換しようねー」と先生から言ってくれた。

先生と生徒という関係を越えて、ムスコを応援してくれる人に出会えて良かったな。

意を決して前進したご褒美は、I先生に出会えたことかもしれない。

これからも、色んな人に助けてもらいながら生きていこう。


家に帰り「何で廊下でゴロゴロしてたの?」と聞けば、教室でゴロゴロしてたけどトイレに行きたくなって、ゴロゴロしながら行ってゴロゴロしながら帰る予定だったらしい。

それを中断されたから、コースアウトなのね…

校長先生放っといたら、ちゃんと教室に行ったのね。

「何で廊下で寝転がってるの?」と一声かけてくれたらなぁ。

私、教室で寝転がらずに済んだのにね!



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