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「まだ園に入ってないのに、もう仲間がいる感じてスゴくない?」の巻

2回オープンデーを経験し、そろそろ園長とじっくりお話をしてみたかった。
できるなら、前の園であった事を知った上で受け入れてもらえるかを判断して欲しいと思った。
今、ここで書き続けているnoteを冊子にして園に見せたい!と夫に話した。
夫はまだK幼稚園を見てないし、よく知らない。だから、個人的な母親の感情を見せるのはちょっとどうかなぁ…と反対の姿勢。
コロナが流行してから、夫は仕事が忙しく家族時間も減った。疲れているし、自分の事でいっぱいなのも分かるが、ここのところ子育て部分は私に任せっきりである。
あんたが仕事してる分、私は家庭を支えとるんじゃい!
子育ては協力してナンボやろ!?と普段あまりしない夫婦ゲンカをした。
ケンカの甲斐あり、夫は自分もオープンデー見学に行くと申し出てきた。
ようやく3回目のオープンデーの話が始まる。


その日は療育センターに書類を提出するつもりだったので、ムスコと夫に先に園へ行ってもらった。
あとから合流し、夫に「ムスコどこ?」と聞けば「見失った」と言うではないか。
もうやりたい放題。行きたい放題だ。
なんとか見つけ出し、最初きりん組さんにお邪魔してみた。
新人研修中だったらしく、まだ若い先生がクラスの子に話かけている。
ムスコは気にせず、自分の事をその先生に話まくってて、こりゃ迷惑そうだと思い別の教室へ移動した。

次にお邪魔したのは、りす組。
先生と女の子二人が積み木でドミノ倒しを作っていた。
ムスコは椅子を並べ列車ゴッコしてる男の子達の中にグイグイ入っていく。
急に知らない子が来て警戒され、イザコザしそうだったけど、ケンカまでにはならなかった。
その後、みんなで積み木で遊んで楽しく過ごしていた。
そろそろお片付け〜となった頃、ムスコが作ったドミノに誰かの足が当たり壊された。
その壊れたのをみんな片付け出したもんだから、ムスコはパニックになり寝そべり暴れだした。
親としては「途中で壊されて悲しかったんだよねぇ」「最後までやりたいよねぇ」と共感はしたものの、みんなは片付け出す。
側にいた夫が子ども達に事情を説明して「完成させるまでちょっと待っててくれる?」とお願いしたそうだ。
そうしたら子ども達は文句も言わず、見守ってくれたという。


一旦教室を出て、園庭を見ると年長さんが運動会の練習をしていた。
ふたクラスが向かい合い、花いちもんめのように交互に何かを言い合っている。
一方はまとまってるが、もう一方はバラバラだった。
その時、上の方から「楽しいのが1番!あと10日ほどでカタチになるかな〜」と聞こえてきた。園長だった。近くの保護者に話していたようだ。
去年、発表会の時に違和感を感じた『誰のための発表会』をブッタ斬ってくれる答えが聞けた気がした。


園と話がしたい…どうやって話してかけよう…
そう考えていた時、前回知り合ったママさんがいた。
「転園したいなぁて思ってる!」と話したら「だったら園長と話なよ!園長声かけようか?」と園長を大声で呼んで「お話聞いてあげてくださーい!」ときたもんだ。
「ムスコくん、あの子だね?見とく!見とく!」
こうして、我々と園長をつないでくれた。
職員室に入り、前の園は合わなかったこと、この園は大人も子どもも壁がないこと、お母さん達が優しくてありがたいこと、ムスコがこの園を気に入ったこと、を足早に伝えた。
夫は先程のみんなが片付けを待ってくれた話を伝えたら「片付ける子もいれば、まだ遊びたい子もいる。どっちも正解。他の子の気持ちも認めているからですよ」と答えてくれた。
1番心配だった転園受け入れてもらえますか?には、まだ空きはあるので大丈夫!とのことで、転園先が決まりました。


正直、こんなスピードで展開するとは思ってなかった。
でも障害がない、てことは、縁があると思っている。
あの幼稚園の空気は、園と親との信頼関係から生み出されたものではないか、と思う。
園長はお母さん達に「良い意味でおせっかいでいてください」と伝えているのだという。
きっと親たちも園が好きだから、行動に表れているんだろうな。

来週頭に親子で通園してみて、その後いつから行くか決めていこうと思う。
新しい生活が始まる。早起きとお弁当作りはちょっと不安だけど、ムスコが思いっきり遊べる場所が見つかった。
思う存分、自分を爆発させて来てほしい。


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