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「学校説明会もZOOMでできる世の中に感謝したいくらいだよ」の巻

今週、2つの学校のZOOM説明会に参加した。
その感想と今の思いを記録。

1つ目は愛知県にある瀬戸ツクルスクールだ。
公立小学校以外の選択肢を探している時、エデュコレというイベントを知った。
そこで知ったのがツクルスクール。

気になったポイントは、私立のような高額な学費でなく公立小学校と同等の学費で通えるところ。
代表の一尾茂疋(いちおしげひこ)さんは塾講師をされている。
そしてオルタナティブスクールを始めた。
おそらく昼間ツクルスクール、夜間に塾をされているのだろう。
最初は数名だった生徒も、今では50名近く在席する。

なぜ、そんな学費で運営できるのか!?気になるではないか。
ツクルスクールの面白いのは、私立でもなく、公立の中でも民間立というところ。
我々世代はある程度学びを得て、親の世代と違って学力を持っている。
要は大学卒の人がこんだけいるんだから、市民が自分の子らのために、教育作ってもいいんじゃないの?という発想だ。

塾講師の流れるような説明で、今までなんとなく学んで来た教育のことを分かりやすくまとめてもらい、有り難かった。

お話の中で私が印象に残ったのは、まず昼食を自分達で作るというコトだ。
小学1年生から中学生までいる。
自分達で献立を決め、買い出しに行き、調理をする。
一尾さん曰く、「毎日親にお弁当作ってもらうのも大変だろうから、自分達で作ってみたら?」と軽い気持ちで始めたそうだ。
けどこの昼食作りに学びの要素が凝縮されていたと語っていた。
オルタナティブ教育の特徴として「話し合って決める」がある。
我々が知っているいわゆる学校はどこまで子ども達に、決定権を与えているだろうか?
買い出しだって、食材を知る、旬を知る、予算内で買い物をするなど学びは多い。
調理なら、危険を知り、手順や段取り、計量も学びと言える。
これができたら、社会に生きていける能力は結構ついてる。

スマホやタブレットも自由に使って良い。
ご多分に漏れずゲームばかりやる子が出てくる。
そこで氏はポーンとこんな言葉を投げかける。
「ゲームするだけなら学校いらないよね?家でやれば?一応ここ、学校だから〜」
これ言われたら、子どもは考えるよなぁ…学校て何だ?て。
あと「毎日来なくていいんですよ。毎日来るとグループが固定しちゃう。日によって遊ぶ相手が違うくらいがちょうど良い」とも言ってて笑ってしまった。
お話を聞いてると、スタッフは一尾さんがメインでボランティアが数名のようだ。
授業がないから、講師もいらないし、準備もいらない。
施設料と食材費くらいなら、確かにお金はかからない。
ほぼ自由に好きなコトをして過ごすのだ。

では、そんなんで社会に通用する学力つくの?
そこで紹介されたのが「eboard」という学習サイト。
小中の各教科を学ぶことができる。タダで!
いやぁ、今こんなんあんの!?てくらい時代は進んでるんだなぁと痛感した。
学びたければ、自分のペースで好きな量学べる。先生の当たり外れも気にしなくていいし、誰かにジャマもされずに学べる。
ただし本人のやる気次第だけど。

小学6年生が修学旅行を行くとなった時、予算2万円で自分達で決めさせた話も良かった。
子ども達はスマホでチャチャチャ〜と交通と宿の予約取って、しおりもLINEあるから作らなかったし、節約するためお昼ごはんはコンビニで買ったものを河原で食べたそうな。

以前読んだ『きのくに子どもの村学園』の修学旅行と全くおんなじだった。
子どもらが全部考えて行ったスペースワールドで、先生に連れられている高校生を見て学校長は、既存の教育と自分の行っている教育、正しいのは果てしてどっちだと思いますか?と問いかけていた。
子ども達は自分でできる力があるのに、機会を与えられず、考えることも奪われ、決まった枠の中で判断されている。
子どもの力を信じて見守る。
簡単だけど、簡単にはできないのが現実だ。

私は既存の学校だと、「自分がしっかりある」我が子には合わないだろうなと思っている。
子どもを尊重することを知らない保護者の中だと、私もしんどくなるだろうなと思っている。
面白いモノを持っているムスコが窮屈な思いをして欲しくない、もっとずっと面白いムスコでいてほしいなと思っている。

長くなりましたが、こんな学校があるんですよ!と伝えたかった。
そして2つ目の学校は次回!


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