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「男子バレーは、まだまだ強くなる予感がする。そう思ってもいいでしょ?」

みんなが「One for All, All for One」とラグビーに夢中になっていた頃、その裏で男子バレーで革命が起きていたことを知っているかい?

西田有志という男に出会ってから、カワグチ家は男子バレーに夢中なんだ。

昨日の試合、ニュースだけでは伝わらない部分をお伝えします!



激戦の末イランを下し進んだ決勝トーナメント。

初戦は、マジかよ、王者ブラジル。

サッカーも強いけど、バレーも強い。

背の高さはもちろん、筋肉が分厚い。

あと前回のオリンピック経験が4人いるとの情報だった。


1セット目、気後れするかと思っていたが、思い切りの良いプレーができている。

入れに行くサーブじゃなく、点を取るためのサーブ。

本気でメダル取りに行くんだなと、そう思えた。

しかし、上手いのよ〜。ブラジルさん!

サーブで崩して、何とか上げたトス。普通なら、相手コートに返すだけ〜のところが、その球を強烈アタックで入れてくる!

身体能力の高さを思い知る。あと経験がなす、余裕のある動きにも!


ブロックも背が高い分、壁のように立ちはだかる。

日本もブロックアウトや、ワンタッチで弾いてポイントを取ろうと試みるが…

体が大きいのに、反応が早い!あと手足が長いから、イレギュラーな球に手が届く!

同じ状況でも、リベロの山本だと「うっ!身長がもう少しあれば…」となるのが口惜しい。

どんな状態でも飛びつける能力があれば、対応できるかもなぁ。

海外選手と体格で勝負したって仕方ない。

突破口はきっとある!



1セット目を落とし、2セット目。

この2セット目は、最高に楽しかった!

ポイントを先行して進めていた分、思い切ったプレーができていた。

そう!あのフェイクトスを3回もやってのけたのだ!

バックアタックのモーションに入った石川が、今まさに打ってくると思ったらトス!?

レフトから走り込んでくる西田に向けて、「お前が決めろ!」とトスを上げてるんすよ!


この芸当を初めて見たのが2019年、ワールドカップでのイタリア戦。

このフェイクトスに度肝を抜かれた我々夫婦は、男子バレーに魅了されたのだ。

この二人は「日本を強いチームだと証明する」ために努力してきたとしか思えない。

信頼関係があるからできる、「あそこからトスがくる!」「あいつは絶対入ってくる!」のコンビネーション。

その二人に感化されてだろうね、高橋藍は本当に良い仕事をいっぱいした。

彼もフェイクトスを(完成度は西田ほどではなかったけれども)やれることを我々に見せてくれたのだ。

これからの成長を思うと、もう楽しみしかない!


もうあとがない第3セット。

最初からリードされ、6点差まで開けられてしまった。

流れに乗れず、みな顔が強張り、余裕がないのが見て分かる。「勝てないかも…」という負のオーラが日本のコート内で漂い始めていた。


けど、石川は諦めてなかった。

サーブを打つ前に、各選手色々なルーティンがある。

この時の石川の表情は、ボールに祈りのようなモノを込めていたように思う。

「一球入魂」をやってのけた。だから、あのサーブを決めることができたのだ。

このサーブから流れを引き戻し、3点差まで詰め寄ったシーン。

諦めない。踏み出す勇気。周りを巻き込むエナジー。これぞキャプテン。

こんな人間になりたいよ、アンタまじかっこいいよ。


勝負の世界は厳しく、やはり王者ブラジルはミラクルを許してはくれなかった。

「心技体」全てが整っていなければ、勝てる世界ではないのだと思った。

西田のサーブ!この五輪では炸裂できなかったのが残念だ。

プレッシャーという呪いがかかっていたのだろうか?


いかがでしたか?

男子バレーの魅力が少しでも伝わったでしょうか?

バレーボールの扱いが小さいので、カワグチがお伝えしました。

では、またどこかの会場で!



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