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相棒season20 〜総括〜

相棒season20お疲れ様でした!!
冠城と青木が卒業っていう残念さはありつつも近年の中では面白いシーズンであったと考えています。

【各話評価】

神作→永久保存レベル
名作→片付けたBDから再生するレベル
良作→録画したのを見返すレベル
並作→再放送なら観るレベル
惜作→1回観たら充分なレベル
駄作→つまらなくて記憶にないレベル
愚作→酷すぎて記憶に残ったレベル

《二人》
評価:愚作
全く面白くなかった。
「ディーバ」もつまらなかったけど、今作も負けず劣らずつまらなかった。
序盤の皆でトランプする場面と、冠城の実家が出たくらいしか良かった点が無い。
それ以外ついては基本的に謎行動するキャラが多過ぎて意味不明だった。
デモシーンの脚色でネットニュースになってたけど、問題はあそこだけじゃない。
太田さんは昔から好きな脚本家で近年も「突破口」はメチャクチャ面白かったので次にも期待しています。

《宝探し》
評価:惜作
Youber杉下右京という出オチ。
チャンネルを乗っ取られた「ここ掘れワンワン」の方々にただただ同情。
惜作って評価だけど駄作へ降格する可能性あり。

《死者の結婚》
評価:並作
"偽物だけど本物"って良いよね…
家族描写に力を入れていたので、種明かし時に驚きと悲しみと尊さが湧き上がってくる構成になってる。
しかし最初ボロボロの格好で街を歩いたり似顔絵師に詰め寄ったりと細部が甘い部分が多く見られたので並作止まり。

《ディアボロス》
評価:並作
13年ぶりの岩下脚本という驚き。
右京さんと犯人が生け花を語るシーンは信じられないくらいの長回しで役者さんの凄さを感じた。
通常回だとこのシーンがベストカットって評価になる。
犯人が丸わかりだったので限りなく良作に近いけど、ギリギリで並作という評価。

《食わせもの》
評価:惜作
皆を"食わせもの"にしたくて転んでしまった印象。
テーマも「死者の結婚」と被っていたのと、あっちの方が面白かった。
平井さんの再登場は純粋に嬉しかった。

《ある晴れた日の殺人》
評価:名作
season20唯一の名作。
自責で考える今の社会と自殺を結びつけた傑作。
電車で隣に座ってる人や明日の自分自身など、毎日懸命に働いているサラリーマンにとってリアリティのあるifだったと思える。
今後また噛めば噛むほど面白ければ神作への昇格もあるかもっていうポテンシャルを感じた。

《米沢守再びの事件》
評価:並作
米沢さん大サービス回で、米沢ファンとしては非の打ち所がない神回だったと思う。
しかし犯人探しは最終的に後出しだったので、そこのマイナスが大きい。
でも普通に楽しめたので良き。
青木も卒業したし戻ってきても良いのよ。

《詩集を売る女》
評価:惜作
本物の千里一歩へあまり同情できなかったのが問題。
あと冠城が詩集を買った段階で刺されても無事っていうのも容易に推測できてしまった事も減点。
多分青木と冠城の絡みが無かったら駄作だったし、何なら今後駄作へ降格する事もあるかもしれない。

《冠城亘最後の事件》
評価:良作
事件も面白く、卒業も感動的。
でもこの二つの要素が絡み合ってなかった。
亀山の「レベル4」みたいに事件と卒業別軸で扱うべきなんだろうけど、個人的には神戸やカイトみたいに事件が直接卒業に影響を与えるっていう作品を観たかった。
とはいえ、最後の別れのシーンは何回観ても泣く。

【ランキング】
《Twitter投票》

《個人的順位と評価》
名:ある晴れた日の殺人
良:復活
良:冠城亘最後の事件
並:操り人形
並:マイルール
並:ディアボロス
並:光射す
並:米沢守再びの事件
並:死者の結婚
並:生まれ変わった男
並:紅茶のおいしい喫茶店
惜:贈る言葉
惜:食わせもの
惜:詩集を売る女
惜:お宝探し
駄:かわおとこ
愚:二人

こうなると結構視聴者投票と自分の感性に差があるな…
特に個人的に愚作認定の「二人」は脚本が太田さんって事もあり固定ファンが投票している可能性があるかもしれない。
あと「操り人形」の乖離もまあまあ酷い。
これまで長年投票をやってきたけど、ここまで差が出るのは初めて。
自分が"相棒"に求めてるものと他の方々が求めてる所にズレがあるのだろうか。

自分の順位にしても並作は米沢以上はギリで良作になれなかった作品達なので、並の内でも結構な差がある。
来期からは新しく佳作っていう良作と並作の間に入る評価軸を入れるかも検討。

【総括】
朱雀に岸部さんに陣川君に平井さんに米沢さんに雛子に日下部さんに岩下脚本とメモリアルとしてアリだったなと思ってる。
まぁ朱雀については何で出したっていうレベルの扱いで残念ではあったけどそこ以外は概ね満足。

しかし1シーズン通して冠城回が無かったのは論外。
初回でワザと捕まって情報を取ってきたのがピークで以降は特筆する活躍もないっていう冷遇っぷり。
7年やっておいてマトモに冠城を描こうとしてたのは輿水さん以外だと真野さんと山本さんくらいだったからな…
ここまで冠城育成を殆ど反町さんに回してきたツケが来てしまったようにも感じる。
今期復活した岩下脚本が冠城を上手く扱ってる所で他の残念さが伺える。
神戸やカイトみたいに描いてくれよな…(カイト君も後半の真野ラッシュで掘り下げられただけだけど

まとめると
冠城が活躍しない事以外は面白いシーズンだった

【season21について】
反町さんの卒業コメント的にもやるのはほぼ確定。
問題は誰が新相棒になり、どんな物語が展開されるかって所。
ぶっちゃけ演者さんについては男性でジャニやEXILE系や既に週刊誌で予想されてる人以外なら誰でも良い。(岩月君をやった田中圭さんが新相棒とか予想してる週刊誌は消えて下さい

個人的には小野田官房長の孫だと嬉しい。
S1で幼稚園まで送ってあげてたあの子が成長して右京と働く為に特命係に来たとかだと燃える。
冠城や青木にも出演してほしいけど、これまでの慣例だと1シーズン空いて劇場版で再登場とかになりそうなので、そこには期待していない。

とりあえずは
・演者とPと脚本家でキャラクター付けをしっかり行う
・20年積み重ねた縦軸を活かす
・右京ではなく"相棒"が活躍する話をやる
ここが希望です。

とりあえず長くなりましたが、season20についての総括を終えようと思います。
新相棒発表は5月頃なので、それを楽しみに待ちます。

カイト君そろそろ出て(土下座

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