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第14話 マンションに隣接した公園はさほど広くなく、入り口はひとつしか無かった。遊具はいくつかあるが、滑り台とブランコと鉄棒、それから砂場くらいしかない。小さな子供がずっと隠れていられるような場所があるようには思えなかった。 滑り台の裏に回り込んでみたが、そこに孫の姿はない。ベンチや水飲み場の奥には何本かの木が植わっており、その先へ続く小径を水色の金網がふさいでいた。取り壊しが決まっている公営団地が見える。 『あの団地、ハナが小学生になる前には取り壊される予定