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bizとエンジニアでアジャイルメトリクス輪読会をしたら、プロダクト理解が深まっていつの間にかブレストをしていた

ファインディでFindy Team+の開発をしているENDです。

7月末から約2ヶ月間、Team+のメンバーで輪読会を行いました。これがとてもよかったので、記事として残しておこうと思います。


Findy Team+とは

Findy Team+は、エンジニア組織の開発生産性を可視化し、その向上を目指すサービスです。現在はGitHub, GitLab, Jiraなどと連携してメトリクスの計測を行っています。

つまり、アジャイルメトリクスはまさにといったテーマです。

bizはエンジニア組織については何もわからないという状態で入社される方も多いため、bizだけでの輪読会は過去に行われていました。
今回、アジャイルメトリクスを読むにあたって、エンジニアも誘っていただきました。


目的

  • 活躍しているメンバーも読んでいる書籍のため、キャッチアップしておきたい

  • エンジニアとbizの知見を共有しあって理解を深めたい

個人的にも、読みたいと思いながら積読になっていた書籍だったので、よい機会だと思い参加しました。


メンバー

参加者は、2023年入社のTeam+事業部biz&エンジニアでした。
任意参加で、カスタマーサクセス・PdM・マーケ・エンジニアの4, 5人が参加することが多かったです。

結果として、これくらいの人数がちょうどよかったと思っています。コンパクトだからこそカジュアルに脱線ができました。人数が増えると、1人の発言時間が減り、1時間で収めるのは厳しくなりそうです。


進め方

実施は2週に1度、1時間。大体2章ずつ、各々事前に読んでおく形式です。
内容については会を重ねながら、最終的には以下のような流れになりました。

  • 振り返り記入時間(10分)

  • 振り返り発表・ディスカッション(40分)

  • 今回のまとめ(5分)

  • 次回について(3分)

輪読会では、読んだ中から気になったことなどについてピックアップし、それを元に雑多に話し合うという形で行いました。
振り返りについては、最初は特に制限なく挙げていました。しかし、本編の内容より具体的な意見交換を重視したいということで、1人3つ程度に絞って挙げるようにしました。

少人数だったのでシンプルにGoogle Docを使った
Miroなどを使ってもよかったかもしれない

時間の制約がある中で、本書の内容に閉じるより議論に時間を割くことができたのでよかったです。
また、それぞれが何について興味を持っているのかが違い、議論内容が多様になりました(たまにみんな同じことを言及する時もあり、それはそれでよかった)。


内容について

私が個人的に印象に残っていることについてです。

メトリクス可視化否定派の心理

メトリクスを可視化する際に、たまにそのような声があるということについてです。
過去に納得感のないメトリクスによる評価が行われた経験があると、可視化に対する恐れが生まれるのかもしれないという意見が出ました。

これは組織内で認識がずれることによって起こってしまう事象なので、なぜそのメトリクスを可視化をするのかを語れる人を社内で広げていくことが必要なのではという話になりました。
これはツールの導入だけでは防ぐことはできないので、メトリクスの可視化を推進する上では、CSの介在価値が高いということにも繋がります。


見積もりについて

本書ではストーリーポイントを勧める立場を取るものの、「チームメンバーが見積りとして慣れている基準に逆らって無理に変換すると、不自然な数値になってしまいます。」とありました。
たしかに、形だけアジャイルになっていてチーム内で合意が取れていない場合、ストーリーポイントについての認識があやふやで、結局日数計算されてしまうという場面は心当たりがあります。
見積もり自体は変わりうるので、結局は見積もり自体を頼りにするのではなく、その変数の根拠となるデータの組み合わせをどう定め、ボトルネックを掴むかが重要という話に落ち着きました。

私の所属する開発チームでも、今までは見積もりについてはふわっとしていました。現在、チームリーダー主導で週次で見積もりをアップデートしていく試みを行っています。
バッファなしで完了予定日を報告し、予定日が変わったらアップデートしていきます。見積もりは変わりうることを前提とし、不確実性コーンのように実績が収束すればよしとしています。


部署間の質問

また、互いにわからない点を聞く機会にもなりました。
普段の業務では、必要に迫られていないため「まあいっか」で忘れられるような疑問点などもあるので、質問するハードルの低い場があるのがよかったです。

  • テストカバレッジとは何?どれくらいの数値を目指すといいのか?

  • PdMは機能ごとの投資対効果をどのように測っているか?

  • 各メトリクスの数値と、現場エンジニアの肌感は一致するもの?

  • CI/CDやDatadogといったツールは、どんなものなのか?

    • 取れるメトリクスの違いや、連携するとしたらどのようになるか


今後のプロダクトについて

個人的に、この辺りの話ができたのがよかったです。

前半の章では、「まさにうちのプロダクトでやっていることだ」という会話がありました。最近入社したメンバーはこの辺りの背景をすべて把握しているわけではないので、根拠を得るという意味で気付きになりました。
また、メトリクスの計測自体は内製できるので、Findy Team+を使う価値を改めて考えることになりました。

また、私たちが開発しているものをプロダクトとしてもっとよくしていくためにはどうすればいいのかという会話もたくさんされました。
「このデータを取得する場合は、どう実現することになりそうか?」「この機能を付けたいという話があったが、着手優先度はどんな感じ?」「CSの肌感だとこの機能はどの程度使われている?」「Team+の価値を考えると、この辺りのことを実現できるようにしたい」ど、部署を超えた意見交換やブレストができました。

日常のタスクがある中だと、今後のプロダクトについて広がりのある話が中々できないので、いい機会になりました。また、それぞれの立場によって見えているものも違うと感じました。


部署間輪読会はいいぞ

当初はノリで参加した輪読会でしたが、予想以上に満足度が高かったです。自分自身もプロダクトへの解像度が上がり、開発のモチベーションが増しました。
Findy Team+はエンジニアと親和性が高い事業なので特によかったですが、他のプロダクトでも部署の垣根を超えるための取り組みとしておすすめできると思います。

そして、企画してくださったたなしょうさんをはじめ、参加されたみなさん、たくさんの学びをありがとうございます!




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