輪郭
世界が狭くて、半径3メートルの円の中で生きているようで、息が詰まる。どこか行きたい、遠くへ、誰かといきたい。
「考え」ようとすると脳味噌がグミのように柔らかくなり、考えることができない。検索して調べて「考えた」つもりになって、気に入っただれかの言葉を自分の答えにしてしまう。
自分がいない。自分が感じられなくなって、だから書く。輪郭から描く。
セックスしてると輪郭がわかる。反発する体が、どこまでが自分か教えてくれる。そして輪郭がだんだんと曖昧に溶けていき、やがてなくなるのがいい。
結局自分はあってないものなのか? 溶けたいのか固体でいたいのか、わからなくなる。
今日も病んでる。でもちゃんと生きてる。仕事をして、家事をして生きる。寂しさがつのって、叫び出したいけれど抑え込む。何度も叫んできたけれど伝わらなかったし、助けてもらえなかった。
自分で自分を助けるほかないのだろう。皆ひとりなのに、どうして寂しくないんだろう。
わたしの寂しさはわかってもらえない。くっついてて欲しい。ずっとだれかといたい。ひとりでいたくない。だれかといたはずなのに。
切り離された傷がひりひり痛い。切り離されてなんかないんだよと言われても、そこはじんじんと鼓動のたびに痛む。
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