次女が救急車にのったおはなし病院編

続きます。

病院について裏口からサクっと入れると思いきやバックチェック(今までで一番厳しかった)があった。あぁここはアメリカだなと思った。

アジアンフェイスの集団を見てみんなが「あーぁやべーのがきちゃったな」的な顔をしていたのが印象的 笑

まず看護師からの問診があって、心臓疾患があることを説明したり、症状や最後に飲んだ薬の種類と時間を聞かれて、また血圧や酸素を図った。体温も図ってる時にナースが「Oh!」と言っちゃうくらい高熱が出ていた。また15分くらい待っていよいよ先生の登場。先生は色々見てからちょっと呼吸が早い気がするからレントゲンを撮りましょうと言った。

想定どおり次女は大暴れしてなんとか抑え込んで(私も多少放射線あびたw)汗だくになりながら無事撮り終わりまた元のべットに戻った。

先生の診断は細菌性の肺炎(Bacterial pneumonia)コロナやRSのウィルスとは違ってもともと自分の持っている菌が肺に入り込んだみたいなことを言っていたらしい。肺に影があるのと軽い脱水症状が出ているので点滴をしましょうと。あぁそーだったのか。夜泣きかと思ってたよ。気づかなくてごめんよ…

薬はタイレノール(アセトアミノフェン系の解熱剤)7.5mlとMotrin(イブプロフェン系の解熱剤)7.5mlのダブル使い!普段の薬の使用量が5mlなのでかなりの量を飲んでた。そして点滴と抗生物質を入れましょうとのこと。

次女はまだむちむちだしもともと血管が奥にあるタイプみたく、点滴のルートをとるのが大変だった。叩けど叩けど血管がでてこないので、右の甲→左の甲→右腕→左腕のフルコース!しかもむちゃ力が強いので「おりるー!」と暴れまくってベットから逃げようとするので私とナース2人では抑えきれず先生が飛んできた。ナースが何度も「強い!」と連呼しててちょっと笑えた。私も次女を拘束しながら点滴を失敗する度にナースに「マム!バンドエイドを取ってちょうだい!」とか「マム!これを開けて!」とかなり使われた(笑)ベットの上は戦の後みたいだった。まじで。

こうしてようやく薬も入り眠りについた猛獣を眺めていたら、「はぁーい♥」とピザ食いながら出勤したフィリピンとか東南アジア系のモヒカンのナースの登場。みんなとハグしているこのナースどっからどーみてもゲイである。ここはニューヨークなんだなと一番実感した瞬間。

AM3時に入院してから4時間くらい経過していた。この間に主人と長女は一旦家に帰って着替えやおもちゃを持ってきてくれた。優しいお隣さんが炊きたてほかほかのおにぎりを持たせてくれた。先生からは初めての肺炎だし一応入院したほうが良いかもと言われたが、この病院には小児病棟がなくて入院するなら他の病院に転院しないといけないらしい。小児病棟は上の子が入れないし預け先もないしなんとか帰りたいとお願いした。するとこれ全部食べれたら帰っていいよと渡してきたのがパプスコ(アイスキャンディー)とリンゴジュースだった。まじか。

そういえば点滴の針を入れる時に「ヘイスウィーティ♡パプスコ食べたい〜?」と聞いていたな。冗談じゃなかったんだ。りんごジュースを飲み干してパプスコをこっそり捨てた。

とうとう退院の許可が降りて、

モヒカンナースが「はぁ〜い♡スウィティー♡」と点滴を抜きにやってきた。ナースは泣き叫ぶ次女に「グットボーイ♡」と言っていたのでこの子女の子だよと言おうと思ったが、彼(ナース)は男の子であり女の子でもあるだからなんて言ったら角がたたないだろうか…とかなんとか考えていたらなんかもうどっちでも良くなってきて黙っておいた。自由に生きたらいいよ。

そんなこんなでAM9:00に無事退院した。

あー長い一日だった。

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