愛の賛歌

愛の賛歌と言われるこの歌は1949年に、ピアフ自信の作詞により作られ、飛行機事故で突然の別れに合った恋人のために歌われたと言われています。
 あまりにも世に知られたこの歌を訳したのは、ピアフの気持を思ってのことです。大切な人を亡くして立ち尽くす彼女の思いは、世に残るほど美しく、また、涙に充ちてはいるけれど、強く生きて行く姿を見せてくれます。 
海の前で手を広げ、思い切り歌ってみたい。そんな曲ではありませんか。
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Hymne à l'amour  愛の賛歌(愛をたたえる歌) 訳 ai

Le ciel bleu sur nous peut s’effondrer
頭上に広がるこの青い空も
Et la terre peut bien s’écrouler
大地でさえも、何れは、崩れ去るかも知れません
Peu m’importe si tu m’aimes
でも、あなたが私を愛してくれたら、どうでも良い事よ
Je me fous du monde entier
世間の事など、私にはおかしな事だわ

Tant que l’amour inond’ra mes matins
毎朝が愛で溢れ
Tant que mon corps frémira sous tes mains
私の体が震え、あなたの手に包まれている限り
Peu m’importent les problèmes
難しい事なんか何にも無いわ
Mon amour, puisque tu m’aimes
恋人よ、あなたが愛してさえくれれば

J’irais jusqu’au bout du monde
世界の果てまで行くわ
Je me ferais teindre en blonde
髪もブロンドにする
Si tu me le demandais
あなたが、そうしろと言うのなら

J’irais décrocher la lune
お月さまを、取り外し
J’irais voler la fortune
運命も盗んでくる
Si tu me le demandais
あなたが、そうしろと言うのなら

Je renierais ma patrie
祖国を捨てていい
Je renierais mes amis
友達さえも
Si tu me le demandais
あなたが、そうしろと言うのなら

On peut bien rire de moi,
世間は私の事、笑うかも知れないけど
Je ferais n’importe quoi
どんなことだってするわ
Si tu me le demandais
あなたが、そうしろと言うのなら
Si un jour la vie t’arrache à moi
でもある日、私から人生があなたを奪い去ったとして
Si tu meurs, que tu sois loin de moi
もしも、あなたと遠く隔てられたとしても
Peu m’importe, si tu m’aimes
それでも、あなたが愛してくれたら、何でも無いのよ
Car moi je mourrai aussi
なぜって、私も同じように死んで行けば
Nous aurons pour nous l’éternité
私たちは、永遠を受け取るのだから

Dans le bleu de toute l’immensité
限りない紺碧のもとで
Dans le ciel, plus de problèmes
この空の内に、難しい事なんかない
Mon amour, crois-tu qu’on s’aime ?
恋人よ、あなたは愛し合うことを信じますか?

… Dieu réunit ceux qui s’aiment !
神は愛し合う者たちを、また一緒にしてくれるのよ!

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