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親世代を見て感じた、お金と物信仰。

まぁた、こいつめんどくさそうな事考えてるなぁと思ったそこのあなた。

正解。


まぁ、聞いてください。


正月に義実家に帰り、再び確認しましたがとにかく物が多いんです。

誤解のないように書きますが義両親の事は大好きです。


発掘された40年前の人形。




離乳食を20秒温めたいな、と思うとするでしょ?




まず、台所のレンジ本体からリビングの端にあるコンセントまで電源を繋ぎ、そこから再び台所へ。レンジの扉の前にあるお歳暮の箱やらミカンやらを慎重に移動させようやく離乳食を温め開始。その後はレンジ前にもう一度お歳暮の箱とミカンを戻してまたもリビングの端にあるコンセントを引き抜き電源コードを片付ける。


20秒のレンジ使うのにトータル2分くらいかかったわwwww



🤔3泊4日のレンジ回数9回。2分✖️9回=18分。
18分あったら生徒さんにLINEの返事できるし、Twitterで情報交換したりメルカリでリサーチだってできるよね。


🤔ちなみに、風呂も食器洗いも冷蔵庫も洗濯も全て無駄な動線が多いのでトータルの時間の浪費は18分どころではない。人間は1日のうちに使える脳の処理量が決められているからこれらの時間の浪費に加え、1つ1つのパフォーマンスとしても落ちてゆく………

めんどくせえ嫁だなw

そう思ったそこのあなた、正解。



で、本題はここからです。
買い替えよう、リフォームしようという話は何度も出ているのだけれど義父が『まだ使えるからいらない』と言って終わるそうです。


ちなみに旦那の実家について書いてますが、うちの父親も全く同じです🙄


これお金や物に対する一種の信仰だと思うんです。



いや、もうね。信仰だからジジババ世代を説得させようとか論破しようとか意味ないんですよ。

だから彼らを理解するためにこの信仰はどこから生まれた物なのか、自宅に戻りボタン1つですぐに沸くエコキュートの風呂に浸かりながら思いを巡らせました。(30年ローン)


おそらくこのお金と物信仰の根源はコレ

①物の多さは豊さの象徴
これはとある断捨離の新聞記事に書いてありましたが、戦後に生まれ育ったジジババ世代は物や食べ物が十分になく、物の多さは豊かさと心の安定に繋がるそうです。

どんなにパフォーマンスが落ちて、物があふれてもジジババ達は部屋に物が埋まることである種の安心を感じているのでしょうね・・・。

そこに加えてオイルショックを経験し、物があることの大切さを噛みしめているはずです。

コロナ禍で日用品をジジババが買い溜めしまくったのはオイルショックを経験していたから。


②高度経済成長期の金信仰

年間GDP成長率10%、欧米列強に追いつけ追い越せの時代。残業は当たり前で会社で寝泊まり。いかに長く働いたかが美談として語り継がれていた暗黒時代です。

そこで得た金はまさに我慢して得た象徴であり、物という宝に交換する大きな価値があったのでしょう。


そういえば、実家の母が静岡から岡山へ新幹線で来る時に特大メロン二玉を父親に持たされてやってきました。

😰『何で宅急便使わないの?その場で発送できたでしょ。』
👵母『おとうさんが宅急便もったいないからって』


この父親の考え方、彼らしいのだけれどずっとよく分からなかったんですよね。


でもそれ、物金信仰を理解すると分かる。

お金は大事だからそれを守るために私たちは時間と労力をかけなければいけないということだ。


だから離乳食を20秒温めるために2分の労力をかけなければいけないのは、もはや必然…


これを金の奴隷として言わず何というのだろう。



たが現代はどうだろう。
今は物が溢れている時代だ。

100円ショップではなかなか良い品質の中国製品が並び、アパレル業界では糸と布代より安いファストファッションがあふれている。


さらに古着販売を始め、卸さんとやり取りする中で毎日何トンと搬入されるリサイクル品を見て確信に変わったんですよね。


物の価値は間違いなく薄れている。

それと同時にお金の価値も変わってきている。




私が思ったのは親世代の考え方への不満ではなく
お金の知識をつけろとかそういうわけではなく
(金の知識は必要だけど)


これから日本のGDPを作るのは、ジジババではなく彼らの孫にあたるZ世代達が担っているというこの大きなズレ。

Z世代とは生まれた時からインターネットがあり、スマホがある世代。ここ10年くらいの新社会人みんなこのへんのひとたち。


なんかね、物金信仰をするジジババ世代に育てられ、下を見るとネット社会が当たり前に存在した孫のZ世代達が新たなビジネスの仕組みをつくりあげていく。



われわれアラフォーなるミレニアル世代は究極の板挟み状態にあるなと感じました

ミレニアル世代は、学生の頃とかにインターネット普及してきてる年代。最初はダイヤルアップ回線だったよね。今の30-40才くらいの人達。ちょうど子育て世代では?


ただ、国内の消費はこのジジババ層を全く無視することはできません。
Z世代に追いやられつつも、これらのターゲットの心情や機微を感じ取れるのも彼らに育てられた自分たちミレニアルだけができる仕事だと思っています。


物がある事を良しとするジジババ世代に断捨離の相性は良くない。しかし、次に大切に使ってくれる人がいれば宝なので譲りたいという気持ちは確かにある。今メルカリでシニア世代が急増している背景にはこういった物信仰があると思っています。


この気持ちを上手に汲み取りつつ、Z世代の展開するビジネスに上手に乗って、相対する二者の世代の価値観の橋渡しになっていければと思いました。


結論
生前や遺品整理などのフリマサイトへの代行出品ビジネス、これからめっちゃ需要増えると思う。



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