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斜陽の国のお姫さま

買った本がめっちゃ面白い。買った本が面白かっただけですぐ人生が光りだすから、幸せな人間だと思う。

昔からSFやオカルトが好き。
自分の想像すら及ばない途方もなく大きな世界の一端を目撃させられるような物語が好きだし、未知なるものへ想像を膨らませることの美しさを歳を重ねても忘れたくないとずっと思っている。

今の生活がそれなりに好きで、自分のお金で得た自由や、自分のお金でできる贅沢をなによりも尊く思っているのに、考え事してると今でも鮮烈に死にたくなってきてすごい。
もう取り返しのつかない人生の選択ミスとか、地元のこととか、大好きだったのに変わってしまって、もう会いたくなくなっちゃった人のこととか、斜陽の国での今後の生活とか、考えたくないことや考えてもどうしようもないことで頭がいっぱいになるときがある。こんなにいろいろ考えて辛くなるなら今すぐ死んだほうがコスパいいなと思うのをやめられないよねー。
あのとき死ななくてよかったねと思えるぐらいの穏やかな暮らしを手に入れただけで十分だと認めたい。
…(◞‸◟)

みたいなフェーズと楽しくてなにも考えられないフェーズと、疲れてなにも考えられないフェーズを無限に繰り返してる。心がふたつ以上ある〜。

情緒不安定で、エキセントリックで、破滅と快楽に向かって猛進する、みたいな生き方、十代後半ぐらいまではかわいい我儘としてなんとなく許されて、お姫さま(笑)をやれていたんだけど、さすがに笑えない年齢になってきて、笑えない年齢まで生きていると思ってなかったからどうしたらいいのか急にわからなくなった。自分の生に対して無責任すぎてすごい。
そろそろ月で育った人みたいな顔して生きるのをやめないと、と思いながらなんとかままなろうとしているところ。

相対性理論が好きなんだけど、バーモント・キッスってそういうある種の思想の移りかわりみたいなものをあらわした曲なのかな、そうだったらいいなと最近たまに思う。


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