【よう実】2年生編12巻後の推論〈退学まわり〉 ※ネタバレ含みます
※この記事は「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 12巻」までのネタバレを含みます。
情報が足りないため、かなり飛躍させて自論を展開してもおります。それでもOKな方のみどうぞ。
12巻すごかったですね…
坂柳vs龍園は、事前に勝敗予想が飛び交っていましたね。vs綾小路(主人公)ではないですし、キャラとしてもかなり醸成された2人だったため、負けたら本当に退場するのか!?といったワクワク感も込みで読み進めていました。
堀北vs一之瀬、綾小路vs一之瀬、こちらも上記対決に劣らぬ密度でした。
さて、衣笠先生のあとがきにて、次は12.5巻で春休みの内容であり、2年生編の終了というのが確定しました。
春休みで収まらない内容もあるかもしれませんが、今後起こりうることを書いてみたいと思います。
【坂柳の退学は遂行されるのか】
11巻で交わされた契約は「試験の勝敗」で勝ち負けを判定し負けた方が退学するとされ、それを坂柳クラスの真嶋先生と龍園クラスの坂上先生を同席させた上で話していました。
坂柳の所持するプロテクトポイントにも言及し、退学に影響しないことが確認されました。
そのため、仮に「負けた」と感じている龍園1人が契約破棄に動いたとしても、契約不履行にするのは難しいと考えています。
契約不履行にされないために先生を巻き込んでいますし、坂柳自身は契約遂行を望むだろう心情だからです。
ですが、あえて退学しない場合を考えてみたいと思います。
● 坂柳退学を回避するには…
坂柳が学校残留する場合の主な動きはこう考えています。
・龍園
龍園は負けたと思っている。綾小路が介入してきたと察せられる状況でもあるので純粋な勝負から外れたと感じる可能性もあり、ケジメとして坂柳救済に向かう可能性があります。
しかし、試験が終了し結果がでている以上契約破棄はできないので、(橋本談という不確定要素ではあるものの)1,3年との取引で得たポイントで救済し、再戦を目論むのではないかと。
・綾小路
試験ルール内であってもなるべく退学者を出したくない学園側の動きを察知した描写があるので、
星之宮先生を使い、試験ルール外で退学者排出の動きがあることを学校側に開示し、回避を掛け合ってもらう、
代わりに、その成功報酬として自身が一之瀬クラスへ移動する取引は考えられないでしょうか。
(この場合、坂柳退学回避にプライベートポイントは使わず、綾小路のクラス移動にて使うことが前提。
綾小路自身はポイント大量所有者ではないため、周りから集めるとしても退学回避とクラス移動で合計4000万は現実的ではないでしょう。)
このポイントを集める先の一つに龍園が浮上し、勝負へ介入したことを相殺する意味も含めて坂柳退学の阻止を狙うのではないかと。
綾小路は、龍園を退学にさせたくないだけで、坂柳に退学してほしい描写は一応ありませんからね…
また、星之宮先生を使うに辺り、先生が学校上層部との交渉力、並びに契約に同席した先生達を抑え込む力があるかも重要になります。
・星之宮先生
12巻で、ご自身の身体を生徒へ差し出すというぶっ飛んだレベルの取引を持ちかけているので、50クラスポイント加算されたとはいえ学年末特別試験に負けていますし、綾小路が得られるとなればまず動くでしょう。
学校上層部と拗れることなどなければ、基本的に星之宮先生自身が損する取引ではないからです。
坂柳退学回避については、以下の辺りを交渉材料に使うのではないでしょうか。
持ち掛ける先は学校上層部です。
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○ 試験ルール外で退学者を出す動きがあること
○ 今回負けた坂柳はプロテクトポイントがあるにも関わらず行使しない状況であること
○ 2年間Aクラスを維持し続けた坂柳が抜けると、実質Aクラスの崩壊となること
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ここに、Aクラス生徒の嘆願や、契約相手である龍園が退学回避を希望する意志を示せばどうでしょう。
学校側は坂柳理事長が復活したこともあり、生徒の自主性を重んじる采配を期待できます。
正直、この取引内容で、取引先が坂柳理事長であれば、星之宮先生を使わず綾小路だけで完結させることも可能です。
しかし、わたしが星之宮先生を介入させるだろうと思う理由は、①綾小路は理事長に対ホワイトルームに対しての後ろ楯を既にお願いしており、それ以外で直接波風をたてないようにすること、②星之宮先生の交渉力や抑制力を図ること、この2点です。
これから一之瀬クラスに移動するなら、担任の能力を知っておいて損はありません。
また、少なくとも龍園クラスの坂上先生は坂柳退学を歓迎するでしょうから、坂上先生、真嶋先生ではない(あくまで構図上)公正な判断ができる第三者として置くことを期待できます。
これは生徒ではなく先生だからこそより効力を持ちます。
・坂柳
ここで重要になってくるのは、生徒の自主性を重んじる建前上、坂柳本人にも残留の意志をもってもらう必要性です。
退学が確定した生徒がどれくらい他の生徒と交流できるかわかりませんが、退学処理を行う時間内で引き留める動きくらいはできるでしょう。
坂柳の改心について、綾小路が3年生での4クラス四つ巴を目指しており、それを重視するならば、坂柳の気持ちを2段階改変させることが必須になると思います。
① 学校残留を受け入れること
② 坂柳クラスをAクラスへ復活させるモチベーションを持ち、綾小路や龍園との再戦を望むこと
①だけでは、失脚後の葛城や龍園と同様に、クラスには属しているがリーダーとして動かない状況となる可能性もあり、坂柳に匹敵するリーダー格がいなと実質四つ巴は叶いません。
②が必要なのはそのためです。
そもそも、坂柳に匹敵するリーダー格がいれば四つ巴状態にできるので、坂柳の退学を阻止をする必要性が薄まりますから、②までがマストと捉えて差し支えないと思ってます。
〈補足だけど重い 綾小路の動機とクラス移動について〉
本記事において、たびたび「四つ巴」という言葉を使っていますが、これを綾小路の動機としています。(というより、これ以外に想定できる情報がないのです…)
わたしの中では、坂柳の方を負けにしたのも、四つ巴を維持するための布石だと考えています。
綾小路は最初から坂柳が負けるように動く予定だったのではということです。
なぜなら、綾小路自身が龍園との再戦を望んでいる描写が何度かみられましたが、仮に龍園が負けた場合、退学を回避させる根拠が弱くなるのです。
下記は、学校上層部へ坂柳退学回避のために使う材料として本記事で提示したものです。
1つ目は坂柳、龍園双方で価値は変わりません。
しかし、2つ目、3つ目は明らかに坂柳だから使える理由なのです。
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○ 試験ルール外で退学者を出す動きがあること
○ 今回負けた坂柳はプロテクトポイントがあるにも関わらず行使しない状況であること
○ 2年間Aクラスを維持し続けた坂柳が抜けると、実質Aクラスの崩壊となること
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このため、綾小路は、坂柳vs龍園のことを知ったときから、坂柳を敗者とする想定をしていたのだと考えています。
しかし、試験方法が開示されなかったこともあり、ほぼ傍観するしかありません。(さすがに遅効性の下剤を盛ったりはしませんからね…)
そして試験内容開示後、内容的に龍園不利が具体的となったため、龍園を呼び出して傍観から介入へシフトさせだのではないでしょうか。
また、坂柳退学で坂柳クラスに綾小路が移動するのでは?という意見もありますが、それをしないからこそ、坂柳を復活させるとみています。
その理由はこうです。
綾小路は、四つ巴構想を抱きつつも、坂柳vs龍園のことを知る前から一之瀬を"介錯"する意志を示していました。
なので、介錯後の一之瀬についても、綾小路の中ではある程度扱い方が決まっていると考えています。
また、坂柳、龍園、堀北は元々程度は異なるものの非情な選択もできる上、だんだん周りの人間を使うようになり戦術も多様化・強化されていくと思われるのに対し、一之瀬は最初から周りの人間を使っているのに加え、退学者をまだ1人も出していません。
そのため、戦術的成長があまり期待できませんし、今後退学者がでたときの対処をクラスとしても学習していません。
その上、BからDに落ちていく一方で、上がった経験もありません。脆いです。
今回の試験では堀北に対し圧倒的な力をみせる形になりましたが、以前から龍園や坂柳に戦術の方向性を感知されやすい性格であり、また堀北も以前の試験でその性格をついた戦術を展開させています。
綾小路が一之瀬を負かしたのは今回の試験で明確ですから、一之瀬が負けた要因を周囲に話さない限り、移動しても歓迎される可能性があります。
堀北クラスの時と同様、綾小路はリーダーではなく参謀のような働きでも、一之瀬が受け入れるならば十分立ち回れまわれるでしょうから。
等々、結論として、わたしは綾小路が移動する先は一之瀬クラスだと考えています。
なので、坂柳の退学を回避すれば四つ巴が達成できるのです。
・・・・・・・・・
さて、重めの補足を挟んでしまいましたが、
坂柳の退学回避への動きへ戻ります。
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① 学校残留を受け入れること
② 坂柳クラスをAクラスへ復活させるモチベーションを持ち、綾小路や龍園との再戦を望むこと
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坂柳の退学回避には、これらを坂柳の心に植え付ける必要もありますと述べました。
敗戦の決定打は綾小路からのメッセージですから、
・そのメッセージの解釈は誤りであることを伝えるか
・そのメッセージがあってもなお学校に留まる理由を見つけるか
の二択ではないかと考えます。
両方実施してもいいです。
前者は綾小路が、後者は山村を始めとする坂柳クラスの生徒が担うことになると思います。
場合によっては龍園も参戦するでしょうが、もしポイントを出すなど既に介入してる場合はわざわざ表にでてくる性格ではなさそうだなとは思ってます。
とまあ、ここまで書いておいて坂柳があっさり退学したら笑って受け流すことにします(笑)
予想を裏切られる方がエンタメとして面白いですからね。
書きたいと思ったことは粗方書きましたので
一旦ここでお開きです。
お付き合いくださりありがとうございました。
また書きたいことが出てきたら編集してるかもしれません。
またご縁がありましたらよろしくお願いします。
主
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