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【武藏野MTG會】第3回開催レポ〜無盡杯+フリー+二次会〜【レガシー】

4月22日(土)、埼玉県朝霞市産業文化センターにて、第3回武藏野MTG會を開催しました。
レガシー3回戦(+決勝)をメインイベントに、その後はフリプやトレードなどを通じて、レガシーおじ民同士、交友を深めました。(いつもの

また今回は、突発的に二次会も開催されました。
次回からそういうものを企画してもいいかなと思っていたのですが、参加者の中から声が上がってくれたのは大変嬉しいことでした。

そんなわけで、第3回も無事に終えることができたことに感謝しつつ、レポを残したいと思います。

1.前日譚〜After Rain

昨年末に生まれた当會も、早いもので3回目。
2か月が待ちきれないという想いと、毎月なんてやろうものならキャパオーバーで死ぬぞという恐れとが鬩ぎ合う。

まず触れなければならないのが、今回は不運にも晴れる屋TC東京のレガシー神挑戦者決定戦と被ってしまったこと。
市外団体のため施設予約が可能になるのが遅く、被った時点で日程を変更する(会場を取り直す)ことは不可能なのでした。

エタパや神決のような下環境の大きい大会は貴重で、僕自身も極力出たいと思っているし、参加者の皆さんにもそういう場で結果を残してほしいと思っているので、その点では少々残念なスタートに。

とはいえ、主催である以上は會が最優先である。
こんな日程でも来てくださる方がいるのならば、全力チャリ1でお迎えするのがホストの流儀。
慈悲はない。

と、実は密かに高いモチベーションで準備を進めていたのでした。
朝霞の神に、おれはなる!

そうした日程上のディスアドバンテージがありつつ、蓋を開けてみると前回と同数の22人の方にご参加いただけたのでした。
主催者として心から感謝。

神決参戦組が不在だったにも関わらず参加者数を保てたのは、顔も馴染んできたリピート組に加え、新たに参加してくださった方々皆さんのお陰です。

肝心の主催は、対戦表の印刷は忘れるわ名札の数は把握してないわのポンコツぶりでしたが、12時半過ぎには会場入りして0回戦突破。
春の日差しが降りそそぐよき日和。

2.メイン大会「無盡杯」

みんな覚えてるー?
「無盡杯」だよー?

名前とかいらなくね?

前回盛大にすべった心的外傷から、もはや名前を出すことさえしなかったわけですが、おじ22人による聖杯戦争が開幕。
幸い今回も兵糧・褒賞ともに充実のラインナップ。(ありがとうございます

初参加の方も多かったため、実際にやっていく中で流れに慣れていただこうと、早速1回戦をペアリング。
交わされる「初めまして」と「お久しぶり」。
そして、2か月ぶり3度目の「よろしくお願いしまーす」。
何度聞いても胸が躍る瞬間である。

①スイス1回戦

まずは先置き謝罪から。
今回の主催はかなり構築をいじって参加したため、他の卓を覗く余裕があまりなく、私の個人レポに毛が生えたような感じでお送りいたします。
何とぞご容赦ください。

私の1回戦のお相手はキヨさん。
武藏野MTG會こそ今回か初参加ですが、私がエルドレインの王権でMTGに復帰した当初からの旧知の仲であり、2年連続で田中久仁彦展にもご一緒したり…(走馬燈

が、戦いとなれば情は忘れるしかない。

…向こうもその気のようだ。

こんなこすいブラフを前日に流しておきながら、2ターン目に流れるように撃たれる《実物提示教育》。オイオイオイ。

いいでしょう。
こちらは〈逃げ〉も〈隠れ〉もしませんよ、と。

・・・せーの、
―――《引き裂かれし永劫、エムラクール》テクスチャーfoil。
                   《孤独》通常―――。

勝負あり。

2ゲーム目は、こちらの《別館の大長》の公開効果を、《水蓮の花びら》でスマートに解除される嫌なスタート。

こちらは《虚空の杯》X=1。
そしてまたしても2ターン目に撃たれる《実物提示教育》。

・・・せーの、
―――《全知》。
        《エメリアのアルコン》―――。

返ってきたターン、駆け付けた《精鋭呪文縛り》で手札を検閲して後続を断つ。
さらに《不毛の大地》と《虚空の杯》X=0で赤マナを縛りつつ、空の5点クロックで押し込み。

あいチャン 2ー0 キヨ

二タテの後は、感想戦に加え、バーン(キヨさん)対セファブレ(僕)でフリプしたり。
こういうのも非公式イベントのいいところよね。

そんな楽しい時間を過ごしつつ、お隣の卓を垣間見る。
前回の雪辱を果たすべく、敢えて同じデッキを持ち込んだしょーちゃんさんと、《表現の反復》の禁止を承けてURデルバーから新デッキに乗り換えてきたとってもグーさん。

その盤面は、
《山》《山》《山》―――。
           ―――エルフの村∞。

「バーン」も物ともせず、火の玉となった「エルフ」の軍勢が雪崩れ込む。
処女航海は順調な滑り出しとなったようだ。

とってもグー 2ー0 しょーちゃん

その他の卓では、前回チャンプのtatataさんが敗れ、早くも連覇の夢が潰える。
チャンプが1回戦を超えられないのはジンクスか?

②スイス2回戦

お次に私の前に座るは、前回チャンプを破ってきたポッキーさん。
前回はアグロ構成のDoomsdayで参戦、さらに以前対戦させていただいた際にもDoomsdayを手繰っていた。
そして今回もゴブリンを倒して来ている―――

―――1ターン目、《秘密を掘り下げる者》。

勝手にブラフを受け取りフラグを回収する主催者だったが、これまた幸い、今回はデルバーに強いカードが多めの構成。

ライフ5まで押し込まれるも、呪文を〈唱える〉ことなく盤面に降り立った4/4《永久のドラゴン》トークンが強力な盾に。
その後は《不毛の大地》で土地を縛って忍び勝ち。

2ゲーム目は《別館の大長》公開で展開を遅らせるも、《ドラゴンの怒りの媒介者》への《剣を鍬に》を《目くらまし》でいなされ、次いで出てくるのは《タルモゴイフ》!
1ゲーム目で全く見えなかった想定外の緑に蹂躙され。

3ゲーム目は《虚空の力線》+《別館の大長》のスーパーハンドから《金属モックス》+《ウルザの物語》でロケットスタート。
返しに《不毛の大地》で《ウルザの物語》を割られるも、対応して《永久のドラゴン》の平地サイクリングで土地を確保。

3ターン目の《三なる宝球》こそ《稲妻》空撃ちからの《目くらまし》で躱されるも、そのまま《永久のドラゴン》トークンが空を覆い、《不毛の大地》で陸を制した。

あいチャン 2ー1 ポッキー

隣の卓では、《夏の帳》を下ろしたきよあきさん、自分の盤面だけと睨めっこ中。(盤面と顔が10センチくらいしか離れていない
結末はともかく、ターンは返ってこないと悟った江村さんは気楽にギャラリーとおしゃべり。(ストームが8を超える

きよあき 2ー0 江村

また、前々回チャンプのたび丸さんにも土がつき、この時点で誰かの初賜杯の可能性が濃厚に。
無盡杯よ、誰が元へ。

③スイス3回戦

巡り合わせもあり、2回戦終了時点で全勝者が5人。
このまま順当に行くと、初の4人によるSEの可能性も出てきました。
前言撤回、1-1のチャンプ経験者たび丸さん、tatataさん他、まだまだ下剋上のチャンスが。

1番卓で私が対することとなったのは、1回戦・2回戦と隣で見てきたとってもグーさんのエルフ。
コンボに強い現在の白スタックスにとって、唯一と言っていい不利がつく相手。
ぜんぶ《アロサウルス飼い》のせいだ>川口春奈

スイス最終ラウンドの開始を告げる。
ほとんどの参加者の旅路はこのラウンドで終わるはずだ。

しかし、今日の私はまだ船を降りる気はない。―――

こちらは後手1マリガンから《別館の大長》公開でスタート。
これが想定以上に刺さったか、展開が芳しくないお相手を2枚の《不毛の大地》で動けなくし、《虚空の杯》X=1。
勝ったなガハハ。(フラグ

かーらーの、
《むかしむかし》(ちゃっかり《別館の大長》も解除)で土地確保→《アロサウルス飼い》→チェインで負け。
これが令和のKPよ。

2ゲーム目は、1マリガンから2ターン目に《三なる宝球》。
お相手が2マナで止まったところに《大いなる創造者、カーン》→《マイコシンスの格子》でロック完成。

後手の最終戦。
初動の《緑の太陽の頂点》X=0から出た《ドライアドの東屋》を《孤独》で退けてテンポを崩そうとするも、順当に後続を並べられて《孔蹄のビヒモス》にまで繋がりリーサルに。

こちらは《三なる宝球》→《大いなる創造者、カーン》→《大いなる創造者、カーン》2枚目+《罠の橋》と首の皮1枚で引き篭もり、《マイコシンスの格子》でロック完成。
…させたものの、こちらも《罠の橋》を越えられずに時間切れ。

※)
 実はこの3ゲーム目、複数体でアタックされていたら2枚目のカーンが落とされていた場面が2回あった。
 おそらく殴り忘れだとはわかりつつも、生物化したアーティファクトが立っていた以上、「殴れば落とせますよ」と勧めるわけにもいかず痛み分けに。
 こちらの視点では、2/2や1/1なら殴れる盤面を作ってしまった原因は手札にダブついた土地(主に《エメリアの呼び声》)であり、新カードを使いこなす難しさを感じた瞬間でもあった。

とってもグー 1ー1ー1 あいチャン

他の卓は一足早く終わっており、ここで2ー0で下当たりだった真珠亭さんが破れたことを知る。

すなわち全勝は、もう1組の2ー0対決を制した者のみ。
(この時、3ゲーム目はほぼ負けに等しかったのでトスすればよかったなと少し後悔。)

予想外の結末ではあったが、文句無しの3ー0を決めた者こそ、無盡杯を抱くに相応しいことに疑いの余地はあるまい。

こうして、大混戦を「教示者」の導きと「願い」の強さで切り抜けた、新たなチャンプが誕生した。

第3回無盡杯、優勝は「ANT」を駆ったきよあきさん。
おめでとうございます!

そんなわけで今回は決勝戦カバレージはありません!
申し訳ございません!!!
(心なしか安心している自分

3.中締め~それから

スイス3回戦が終わり、結果発表も兼ねた参加賞分配へ。
当會では、順位順にお名前を呼ばれた方から使用デッキを名乗っていただくシステムを採用しております。

主催がワンデックマンだからかもしれませんが、僕にとって乗り手とデッキの結び付きというのは最も興味惹かれるところなのです。
だから、この時間が主催としてとてもとても好きなのです。

<「ドロマー」ブリンク
<ミラクル「ビートダウン」
<「トリコ」ミラクル
<青黒「full foil」リアニメイト


愛機の名前ひとつだって、僕たちには譲れないものがあるのだ。
性癖だ。

閑話休題。
以下、第3回無盡杯メタゲームです。

メタゲームブレークダウン(順位順)
・ANT🥇🦁
・白スタックス🥈🏭
・エルフ🥉🧝‍♂️
・セファリッドブレックファスト🐙
・RUGデルバー⚡️
・WG天使👼
・ドロマーブリンク🌟
・スニークショー🍄
・UBリアニメイト🪦
・12post🌳
・UBテゼレッター🤖
・UB“full foil”リアニ🪦
・GWBエンチャントレス🧙
・ミラクルビートダウン⚰️
・RBゴブリン👹
・スニークショー🍄
・トリコミラクル⚰️
・土地単🕍
・Pox☠️
・ギャンブル土地単🕍
・バーン🔥
・ハイタイド🌊

禁止改定の影響でデルバー系が順当に数を減らし、《偉大なる統一者、アトラクサ》を使うリアニメイトとスニークショーが各2、特徴は違えど奇跡系と土地単が各2となりました。
過去にいなかったデッキタイプもいて、これぞレガシーという多様性がいいですね。

さて、今回も参加賞を多数ご寄付いただき、前回に続きTOYGERデッキケースに、最新弾コレブー、ペリペリソース、ぬいぐるみ等々、こちらも多様性に富んでおります。
MTGと全く関係ない後ろの2つを持ち込んだのが主催だというのは内緒。

前回の反省を活かし、意地もプライドも捨ててコレブーを取った主催者。
これが法務官3枚の神パックでニッコリ。(恥ずかしくないんか

中締め後は、いつものようにEDH卓が複数立ち、またいくつかのレガシーフリプも始まる。
さらに今回は初のミドルスクール卓も。
まだまだ広がりを見せるレガシーおじの遊び。

もちろんトレード卓も盛況で、最早風物詩の感も。

さらにさらに、残るおじたちも負けじとMTGおじトークに花を咲かせる。
あの頃のレガシー、好きなカード、シャクられた若き日の思い出、初めて買ったパック…
同じ趣味で繋がる僕らにとって、重要なのは内容じゃなくて、思い出を共有しているという連帯感なのかもしれない。

………

4.エキシビジョンマッチ〜Duet

そんな平和を絵に描いたような会場の片隅で、今、死闘の火蓋が切って落とされようとしていた。

「スタックスに勝ちに来た」

杯を片手に、男はそう話した。

「受けて立とう」

杯を置くために、男は腰を上げた。

Exhibition Match
ANT vs Mono White $t4Ks

🔔カーン

ゲーム開始時、先手の白スタックスは《別館の大長》を公開。
思わず苦い顔のANT。

さらにそこから《金属モックス》《古えの墳墓》《エメリアのアルコン》。
僅か1ターン、時間にして10秒足らず。
渾身の右ストレートを叩き込んだ。

今度は先手のANTが《Underground Sea》でスタートしたのに対し、白スタックスは《不毛の大地》で計算を狂わせる。
土地が置けないANTを尻目に、《虚空の杯》X=1を置きつつ、《ウルザの物語》で余命宣告する白スタックス。

ここでANTは土地+《水蓮の花びら》から、《突然の衰微》で《虚空の杯》によるガードを剥がす。
が、これが妙な噛み合いを生んだのは誤算だっただろう。

白スタックスは手札からの《真髄の針》で《願い爪のタリスマン》を指定。
サーチルートを1つ消すとともに、《不毛の大地》で虎の子の土地にも手をかける。

杯の砕けた白スタックスはノーガードだ。
今なら〈嵐〉のようなラッシュも叩き込むことができる。
しかしーーー

彼はスペルを願ったが、それを乱用するための土地を願い損ねた。

きよあき 0ー2 あいチャン

………

あっけなかったと言えばあっけなかったのかもしれない。
しかしこの対戦には、これまでお互いに積み上げてきた歴史が織り込まれている。
大宮で茶単スタックスにいじめられ、朝霞で白スタックスにいじめられ、それでも曲げることのない意地。

今回の雪辱に燃える皆さん、安心してください。
チャンプは次回も、白スタックスを乗り越えるために、ANTで来る。

5.二次会〜encore

決勝がなくなったこともあり、早めに中締めとなった今回。
陽は傾き、そして沈む。

まだまだ遊び足りない戦士たちもいるが、一方でソワソワと落ち着かないならず者たちが。
夜の住人たちだ。

土曜。
19時半過ぎ。
駅前。
12人。
予約なし。

考え得る限り最悪の条件を引っ提げて10件近くの店にかわるがわる電話をかけ、ようやくこの身をねじ込める仮宿が見つかった。
酒の準備だ!

こんな日が来るなんて思っていなかった。
MTGはひとりで遊ぶものだったから。

復帰してすぐにコロナ禍になった。

そして今、僕の目の前にはDNで憧れた景色が広がっている。

朝霞の神にはなれなかったけど、僕たちみんなの優勝。
本当にありがとうなのである。

6.次回予告~それからagain

さて次回ですが、6月3日(土)同時刻で、会場が変わります。
会場は「朝霞市民会館 ゆめぱれす」です。

アクセスは、東武東上線朝霞駅南口下車で徒歩約12分です。
今までの「北朝霞駅」「朝霞台駅」ではなく、お隣の「朝霞駅」ですのでご注意ください。

無料駐車場完備ですので、お車でお越しいただくことも可能です。
また、当日は私や他の幹事も、可能な限り送迎に出たいと思っております。

募集及び詳細の告知につきましては5月中旬に私のTwitterアカウントでさせていただきますので、ぜひご確認ください。

なお、応募者多数となった場合は、募集〆切後に抽選とさせていただく可能性があります。
何とぞご了承ください。

次回はこれまでよりさらに大きい会場となりますので、むしろ今まで参加を迷っていた方がいらっしゃれば、是非是非ご参加ください。

「でもレガシーって敷居高いし…」
「でもうまくできるか自信ないし…」
「でも初めての会ってなんか怖いし…」

デモは機動隊が鎮圧しました。
一歩踏み出してきてください。
そしたら一緒にレガシーやりましょう。

次回も武藏野MTG會をよろしくお願いいたします。

(了)