フレーミング構図(プロンプト)の検証
※この記事は以前FANBOXで投稿した内容と同じです。
皆様お久しぶりでございます。
もう忘れた方もいるかもしれませんが、光にめちゃくちゃ拘ってたカメラ馬鹿です。色々諸事情があって10日程PCに触れず悶々としてましたが、ようやく戻ってこれました。まぁここでごちゃごちゃ言ってても始まらないので早速検証に行きましょう!
っとその前に今回は動機を少しだけ、まずは下の写真をご覧ください。
こんな写真をイラストで出力したい!!!!ってカメラ馬鹿な私は思った訳なんですよ、そして構図の検証をすることになったのですが…同じ思いの方には今回の内容は朗報と思いますのでよかったら最後までお付き合い下さい!
🔶構図ってどんなものがあるの?
まず簡単に説明しておきます。イラストでも構図が重要なのは皆様ご存じかと思います。AIさんも学習していますので、指定をしなくてもある程度は画像の大きさに合わせて自動で構図を考えてくれます。しかし、構図の指定となるとなかなか難しいものです。結論から言って、今回の検証ほぼ全滅でした。(以下が試した構図たち、興味ない方は読まなくても大丈夫です)
・ルール・オブ・サード(Rule of Thirds): 画面を9つの等分割領域に分け、被写体や重要な要素を交差点やラインに配置することでバランスのとれた構図を作ります。
※AIで勝手にやってくれるので指定する必要はなし。Rule of Thirds Composition, perspective,と入れると風景画には使えそうです。興味があればどうぞ。
・ゴールデンラシオ(Golden Ratio): フィボナッチ数列に基づく黄金比を応用した構図方法で、画面を特定の比率で分割して被写体を配置します。
※キャラがみんな黄金聖闘士になります。頑張れば小宇宙が見えるかも?
fibonacci spiral Composition,は、ネタで面白い絵が作れます。興味があればどうぞ。
・中心配置(Centered Composition): 被写体を画面の中央に配置することで、シンメトリーや重厚感を強調します。
※所謂、日の丸構図。AIで勝手にやってくれるので指定する必要はなし。
・対角線構図(Diagonal Composition): 被写体や要素を対角線上に配置することで、ダイナミックな感じや緊張感を演出します。
※風景画には使えます。でも大体はAIがしてくれるのでわざわざ指定する必要はないかも。
・フレーミング(Framing): 被写体を枠や周囲の要素で囲むことで、視覚的な焦点を引き付けます。
※今回の主役です!
・レイヤー構図(Layered Composition): 複数のプレーンや要素を前景、中景、背景などのレイヤーに分けて配置することで、奥行きや立体感を表現します。
※構図の変化はありませんでした。レイヤーなだけに、たまにワイヤーみたいなのが降ってきます。駄洒落じゃないよ。
・他の構図たち
三角構図、トンネル(額縁)構図、サンドイッチ構図、アルファベット構図、放射線構図、シンメトリー構図、
使えそうな構図として、シンメトリー構図、放射線構図、対角線構図は風景画を出力する時に指定すると影響力があると思います。ただ、私自身、風景画のプロンプトに詳しくないのでなんとも…それにわざわざ指定する必要があるのかも謎です。(AIが自動でやってくれそう)余力があれば風景画で検証してみます。
上記の構図に関しては類似の自然言語も含めてすべて試しました。
chatGPTの力を借りても検証結果は乏しく正直使えそうもありませんでした。しかし、その中でも今回は有用な構図が発見出来ましたのでそれの紹介をしていきます!
それではいつものように基本の画像から紹介していきましょう!
もちろん今回もBD様のモデルBreakDomainRealistic _m2050を使用させて頂きます!いつもありがとうございます!LORAも最高です!最近はリアル系LORAも公開されていますので、まだDLされてない方は今すぐ下記のリンクへGO
では基本画像ですね!
absurdres, highres, ultra detailed, 1girl,
BREAK,
Negative prompt: EasyNegative, (worst quality, low quality:1.4), [:(badhandv4:1.5):27], noise, nsfw,
Steps: 30, Sampler: DPM++ SDE Karras, CFG scale: 7, Seed: 1252879805, Size: 768x512, Model hash: 4f0d8aacd3, Model: _m2050-fp16-no-ema
いつものですが、今回は1girlの強調をあげていません(特に意味はないです)あと今回は前景・中景・背景という言葉がよく出てきます。
※構図用語です、近景・中景・遠景とも言いほとんど同じ意味です。よく分からないって方は下記のリンクで詳しく説明がされていますので興味がある方はどうぞ。
🔷前景を指定するには?
それではまず、GPTに桜をイイ感じに出力できるプロンプトを考えてもらいました。
うん!BD様のモデルスゲー!!!
じゃなくて、なんというか色々とツッコミたくなる所もありますが、一番は奥行き感があまり感じない事と、何を見せたいのかが良く分からない感じがします。(主題の女の子と副題の桜に差がない)
この場合、女の子を主題、桜を副題にしたいのですが、桜が強すぎる気がします。
では女の子を強調しポートレートのプロンプトを入れてみます。
微々たる変化はありましたが、これじゃない感が拭えません。写真のようにはいきませんね。恐らく前景も背景も同じプロンプト(桜)が反映されているのが原因かと…
それではまず前景を指定するプロンプトを考える必要ががあります。
※ここで前述した構図を含めて検証を行いましたが、結果は全滅でした。画像を載せるのも大変なので割愛させて頂きます。
色々試した結果、今回使えそうな構図がフレーミング構図でした。
これが使えるの?って思いますよね、
私も不思議でした。ですが、これが少し弄ってあげると…
こんな感じになるんです!
最初の桜を出力したものに比べて、前景がしっかり出つつ主題の邪魔にならない程度に控えめになってます。
それでは、フレーミングの部分を花の要素に変えてみましょう!
強調を外して出力しましたが、問題なくフレーミング構図が反映されています!ただ、もう少し立体感・奥行き感が欲しい!主題をもう少し際立たせたいですね。
🔶前ボケ・後ボケで主題を際立たせる。
私がよく使うプロンプトとして後ボケ(玉ボケ)があります。
こういうのですね!キラキラして綺麗なんですが、これの難点もありまして、適当な所に玉ボケを作ったりするんです。
背景が程よくボケてますが、右下のようにシャボン玉がでたりします。あと、副題の桜が若干強くなった印象がありますね。なのでこちらもGPTに力を借りて新しいボケ味プロンプトを作成。
ボケ味はイイ感じなので、玉ボケを追加した改良版を作りました。
よりボケ感が増して下二つはイイ感じに玉ボケが出てますね!あとは前景も同様にボケてくれれば完璧です!
🔷二つのプロンプトをフュージョン!
それでは花のフレーミングと合わせてみましょう!
どうでしょうか?桜がちょっと弱い気がしますので花フレーミングの部分を桜要素に変えてもらって、ボケ感も強めにしてみましょう!
前景・背景共にボケ味が出て主題の邪魔にならずいい感じに主題を際立てるイラストになったんじゃないでしょうか?(自己満足w)
フレーミングの部分はGPTにプロンプトを張って、「これを桜に書き換えて下さい」って頼めば数秒で終わります。この手法オススメです!
ここからはガチャと微調整の時間で自分のお好みって感じですね!作例も載せておきますので良かったら見ていって下さい。
🔶参考画像
はい、という訳でここからが本番なんですよと!
このプロンプトはリアル系との相性がバッチリで、本当に写真みたいなんです!
BD様のLORAを使用した画像がこちらです!
もう写真のポートレートまんまじゃん!!!
これでもうカメラ持ってお外に出なくて済むな!!!ガハハハッ!!!
今回は最後に全部AIグラビアに持っていかれましたが、正直、私自身はAIグラビアの事全然分かんないので、AIグラビアが主のAI術師様に色んなモデルでお試し頂ければと思います。
もちろん、AIイラスト術師の方々も試して頂いてフレーミングプロンプトや背景ボケのプロンプトを沢山弄り倒して頂ければ幸いです。
他の構図プロンプトに関してはもう少し掘り下げたい所もありますので何かわかったらまた記事に上げます。
誰か代わりに検証してくれてもいいんだけどね~|ω・)チラ
それでは今回はこの辺で~
よいAIartライフを(`・ω・´)ノシ
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