安田記念 ダビメト 大反省会 シュネルマイスターは何故2番人気に下がったのか?競馬認知バイアスを検証してみました。
※私は競馬の予想に関する認知バイアスを独自に「競馬認知バイアス」と名付けています。
AIを組んでいる者としては、唯一のAIスコア0.55を超えているシュネルマイスターが2着を確保したことは非常に嬉しいことでした。
しかし、レース前はG1競走で1番人気が勝っていないこともあり、最近一般レースは調子が良いがG1競走は何故だか外すAIへの不安もあり、シュネルから手広く三連複を買うという決断はできず、AIスコア上位4頭の馬連BOXと推しのダミアン・レーンの単複という控え目な馬券となってしまいました。
当然シュネルマイスターが1番人気で午後3時過ぎでも、依然1番人気のままでしたが、レースの締め切り間際にオッズをチェックするとなんと単勝2番人気に下がっているじゃないですか?
1番人気が連敗しているから、安田記念も1番人気は危ないというのは、まったく根拠の無いバイアスとは理解していますが、これだけ続くと意識してしまいますよね。
※私は2番人気に落ちたシュネルマイスターは馬券に絡む確率が高くなったと勝手に思ってしまいました。(これも見事なバイアスですね。)
私は今年の3月の地点で安田記念はシュネルマイスターから買えば当たるだろうと確信を持っていました。それはドバイターフを負けた後でも変わることはありませんでした。
それなのに何故に私はAIスコアが1位なのに信じ切ることが出来なかったのでしょうか?
そこでシュネルマイスターに関するネガティブなニュースがどのように流れたのか、少し調べてみました。
先ずは1週前追い切り後に手塚先生が「現地点で500キロ、もう少し絞らないと、ただ、調教自体は順調で動きもいい」とコメントしています。
※競馬認知バイアスでよくあることですが、「調教自体は順調で動きもいい」としているのに、「もう少し絞らないと」の発言が印象として強く残ってしまったようです。記事の見出しが与える影響も無視できません。
「現地点で500キロ」の発言の1週間後に調教後の馬体重がJRAよりシュネルマイスター498キロと発表されて、2キロしか減っていないので太め残りという印象が勝手に広まりだしたのではないでしょうか?
当日の馬体重は490キロと10キロ減っていましたが、一度印象がついてしまうと、そのバイアスは形を変えてもしつこく残るものなんですね。
※むしろ調教後の馬体重ではサリオスが前走550キロから528キロへ絞れていたことに注目すべきだったのではないでしょうか?
著名な予想家、トラックマンの方が頭の片隅に「おそらく1番人気のシュネルマイスターは少し太め残りかもしれない」という印象を持って予想を行ったとしましょう。
プロとして1番人気馬に本命を打つよりも、少し狙いを下げて、独自の本命馬を選出して存在感を示したいと思うのが人ってものですよね。
「自分は冷静に人気に関係なく本命馬を選出するのが信条だ。」と思っていたとしても、一度でも根拠は少なくても「もしかしたらシュネルマイスターは重めかも?」と思ってしまうと、そのバイアスから逃れるの非常に難しいものです。
因みにフジテレビONEの競馬予想TVでシュネルマイスターに◎を付けた予想家の方は皆無でした。
※ここは間違えました。夏目さんが本命にしていましたね。
アンカツさんは58キロの斤量から軽視としていましたが、影響力のある方ですから、、、
ただ58キロが問題ならば、何故に同じく初めての58キロを背負ったイルーシヴパンサーが締め切り直前にシュネルマイスターを抜いて1番人気になったのでしょうか?
これは多分に久保田調教師が自ら騎乗した最終追い切りの直線での併走馬を追込む姿と、田辺騎手の日本ダービーで好騎乗が影響したのではないでしょうか?
※1番人気になったことで固くなった言うより、日本ダービーのように気楽には騎乗できなかったハズですね。結果論ですが、ペースももう少し流れていればという感じもします。
またグリーンチャンネルのパドック診断でもシュネルマイスターは選ばれていませんでしたね。
いずれにしろほんの少しのシュネルマイスターへの印象が伝播し、他の要素も加わり増幅されて、競馬認知バイアスとなり、締め切り直前に2番人気にしてしまったのでしょう。
※粗品さんの本命馬バイアスについてはコメントを控えさせて頂きます?
AIの良いところは、こういった競馬認知バイアスにまったく影響されないことです。締め切り直前のオッズの変化も、当日朝9時のオッズでアルゴリズムを動かしているので、心変わりもありません。
大切なのはこのAIを私自身がどれだけ信じることが出来るのかですね。
信じ切ればAIスコア0.55以上は複勝率が約70%はありますので、もっと馬券が当たっているハズなんですが、、、
いずれにしろ競馬の予想は認知バイアスとの戦いですね。
そして競馬認知バイアスは怖い?
以上です。
AIスコアを参考にして馬券が的中しましたらほんの少しだけサポートして頂けるとやる気が湧いてきます。趣味とは言え家族を犠牲にして莫大な時間を費やしております?