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わたしに火をつけたもの

はじめましての記事を投稿してから、あっという間に一週間。
今日からいよいよ、幡野広志さんと大西勇史神父の対談 in東京、開催までの道中を書いていこうと思います。

これ、見た方がいいよ

ある日の夕方、仕事からの帰り道のことでした。毎日の習慣のように何気なくチェックした大西神父のInstagram。ストーリーだったでしょうか。「これ、見た方がいいよ」と、Tedでの幡野さんのスピーチが投稿されていました。ほんとうにこんなコメントがついていたのか、それとも、わたしが勝手に台詞をつけてしまったのか。どちらにしても、見なくては!という衝動に駆られ、YouTubeで検索しました。

これが、そのスピーチ。
https://youtu.be/FckPuqb7lFc

歩きスマホはいけないと知っていたけれど、家まで待てず、Tedの舞台で滔々と力強く語る幡野さんを食い入るように見ながら帰りました。ひとつも聞き逃したくなくて、周囲の音に負けないよう、ボリュームも上げて。

どうしても、みたい。ききたい。子どものような、こんなに強い気持ち、大人になっても湧いてくるんだ!と驚きました。

こうして、少し酔っぱらったような、ふわふわした気持ちで帰宅。
帰り着く頃には、すっかり気持ちは岡山へ。

きっと、わたしのように東京にもききたい人がいる。という思いから、東京にも届ける方法はないだろうかと大西神父に相談しました。
まったくのノープランで相談したにも拘らず、大西神父は、東京でもやろう!と言ってくれました。

そうとなったら、幡野さんにもお願いしなくては。
岡山にいって、直接お願いしよう。その日のうちに、わたしの岡山行きの気持ちはかたまりました。

東京でも、開催させてください!

そして迎えた、岡山での対談の日。岡山駅近くに前泊し、準備万端。
きっと幡野さんは人気者だから、詳しくはこれを読んでください、とお渡しできるように、「東京でも、開催させてください!」と手紙にしたためました。

幡野さんに直接手紙を渡すと決めてから、わたしの頭に浮かんでいたのは、社会科の教科書に載っていた田中正造の直訴の図。今思えば大袈裟だったけれど、それくらい、ぐっと力を入れて、いくぞ。という気持ちでした。

でもほんとうに、わたしのイメージは大袈裟すぎで…
幡野さんは、突然現れたわたしの話を驚くほど丁寧に聴き、手紙も快く受け取ってくださいました。
そして、「僕も読むし、マネージャーの小池さんに渡すのがいちばんいいと思うから、すぐ伝えておくね」と、ほんとうにすぐに、伝えてくださいました。

真剣に伝えたことを、丁寧に受け取ってもらえる。これは想像以上に、とてもうれしいことでした。

こんな、予想を超える展開をみせて、岡山でのミッション終了。
東京に向かう新幹線にのると、急におなかが空いてきて、うれしいのと、たのしみなのと、どうなっていくんだろう…という気持ちとをいっしょに味わいながら、抹茶のアイスクリーム。

かっこよくて、うつくしい

こうして改めて思い起こし、言葉にしていると、ほんとうに自分がした行動だったのかと不思議な感覚をおぼえます。
普段は、これおいしいよ!とおすすめすることさえ、勇気がいることだなぁと思うのに。

わたしの中に湧きおこり、わたしを動かすこの強い気持ちの正体が不思議でたまらず、じっくり考えてみました。
そうして、見えてきたこと。


大西神父とは、わたしが高校生のときに出会いました。大人になる過程で、いろんな悩みや考え事につきあってもらい、大きく影響を受けてきた人です。

一方、幡野さんとは、昨年3月、TOBICHIでの写真展がはじめまして。そのときに少しお話はしたものの、幡野さんご自身の考え方や生き方にせまるようなお話をきく時間はありませんでした。webの記事やご著書は拝見していたものの、幡野さん自ら思いを語る姿をみるのはTedがはじめてでした。

Tedで語る幡野さんを拝見してはじめて、自ら大切なことを伝えようと生きるリアルな姿が、お二人分、わたしのなかに揃ったのです。

その姿に感じることを、幡野さんにお渡しした手紙のなかで次のように書きました。

ひとがそのいのちを生きる姿の
格好よさと美しさ

これが、幡野さんと大西神父の生きる姿そのものから、わたしが感じていることです。

教科書には載っていないけれど、今日を生きる私たちがいちばん知りたいこと。出会いたいひと。

これを伝えたい。この強い気持ちが、わたしに火をつけたのだろうと思います。


日に日にたのしみが増している、幡野さんと大西神父の対談 in東京。昨日のミーティングも、つい時が経つのを忘れてしまうほどの盛り上がりでした。その話は、また改めて。

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