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ここにいたい。と思う場所

3月に開催が決まった、幡野さんと大西神父の対談イベント。

なにを書こうかなと迷ってしまうくらい、あれもこれもしゃべりたくなってしまう、うれしい出会いとたのしいアイデアが重なっています。

でも今日はやっぱり、小杉湯さんのことを。

対談会場、なんと銭湯に決まりました!
高円寺の銭湯、小杉湯さん。
今回の対談にぴったりな会場だと、とてもうれしく思っています。

作戦会議という名のインタビュー

話は遡って、幡野さんのマネージャー小池さんとはじめましての日。

わたしが描いた夢に手足をつける方法を教えてくださってるのが、小池さんです。

作戦会議という名目ではじめてお会いして約一時間半。あのときは目の前で起こっていることに夢中でしたが、思えばわたしは「わたしのこと」を延々としゃべっていました。

小池さんがまさにインタビューのように「わたしのこと」を聞き、質問しては聞き、を繰り返してくださったのには、わけがありました。

今回の対談の言い出しっぺはわたし。
そのわたしの思いから、対談のテーマを決め、それにあった会場など、具体的なやり方を決めていこう、と導いてくださいました。

走り出す前にスタート地点をしっかり定める。とても大切なことを教えていただいたと思っています。

そんな作戦会議を経て、「幡野さんと大西神父の生きる姿そのものを伝えたい」というスタート地点が定まりました。
この二人と出会ってほしい。その機会を作りたい。そしてもうすこし欲張っていいのなら、対談が終わってからも必要なときに必要な人のもとに届くような、読みものとして残したい。

たくさんのひとが入る広い会場よりも、こじんまりとアットホームに、登壇者を近くに感じられる会場がよさそう。
こんなイメージでいろいろあたってみようと、会場探しを宿題に、はじめての作戦会議を終えました。


小杉湯さんと、Twitterマジック

会場探しをはじめて、数日。小池さんや幡野さんがTwitterでつながっていた小杉湯さんと、うれしい出会いがありました。

Twitter初心者のわたしは、日々ついていくのに必死なのですが、Twitterの世界では時々マジックが起こるよう。
小池さんと小杉湯の菅原さんのメッセージのやり取りを隣りで見せてもらっていたわたしも、この度のTwitterマジックに驚きと感動でした。
お互いの共感のもとに出会うって、ほんとうにうれしくて感動することだなぁと。


突然ですが。
銭湯の裏って、入ったことありますか?

わたしは、はじめて。写真を撮るタイミングを逃したほど、気持ちよくておもしろい場所でした。
木とお湯の香りに満ちていて、例えるなら、湿度のないサウナ。その場にいる皆を一遍に大きな毛布にくるんでくれるような、とっても過ごしやすい空間。お湯を焚いている部屋なのでぽかぽかとあたたかく、でもふしぎと、熱すぎはしないのです。

そんなぽかぽかな場所での打ち合わせは、おそろいの口癖のように「たのしみ」という言葉が飛び交い、あっという間に時間が経っていきました。

実際に小杉湯という場に伺い、そこに集う人たちに出会って、ここで今回の対談が開催できることをとてもうれしく思っています。

なぜなら、小杉湯の人たちがとっても魅力的だから。全員にインタビューしてみたいくらいです。

打ち合わせのとき、小杉湯三代目の平松さんに続いて、菅原さん、やまさきさんも、同じことをおっしゃったのが印象的でした。創業80年をこえる小杉湯の歩み、それを支えた代々の小杉湯の方たちとお客さま。こうして築かれてきた信頼と価値を、小杉湯いちばんの宝物のようにとても大切になさっていることが伝わってきました。

今、どう生きるのかを真剣に考え、新しいことをどんどん取り入れる姿勢が印象的な小杉湯。その根底には、連綿と積み重ねられ、築かれてきたものへの敬意が揺らがずに据えられている。

ここにも、かっこよくてうつくしい姿がありました。


ここにいたい。と思う場所

今、こうして書きながら、小杉湯に行きたい!という気持ちがむくむくと湧いてきます。

そこに行きたいと思うのはなぜなのか。人が集いたくなる場って、どんなところなのだろう。


将来の夢は?という問いに悩まされていた高校生の頃。これといった職業が答えられないことが悩みの種だったわたしは、頻りに「居場所をつくりたい」と言っていました。

自宅でも、学校でも、なんだか居心地が悪くて、どこにいっても根無し草のような心許なさ。そんなわたしをキャッチしてくれたのが、当時大西神父がいた教会の、集会室。

学校帰りの放課後や、学校が休みの日曜日、わたしは友人たちとその部屋で過ごしていました。それぞれに宿題や試験勉強をしたり、時々お互いに教えあったり。今思えば、何ということもない、わざわざ教会の集会室に集まる必要はなかったかもしれないようなこと。

特に今くらいの季節は、暖房をつけても足元が寒い部屋で、決して居心地がよい部屋ではありませんでした。それにも拘わらず私たちが足繁く通ったのは、きっとその部屋に集うことが心地よかったから。

ここにいたい。と思える場所。
ここにいていい。と思える場所。
無意味ではない。役に立っている。と思える場所。
今を肯定できる場所。

じぶんを好きになれる場所。

根無し草だったわたしは、あの場所で、じぶんを好きになってみようかな、好きになってもいいかも、と思えたのだと思います。だから、寒くても、特に用事はなくても、そこにいたかった。


小杉湯での打ち合わせの帰り、お風呂から上がって帰るお客様に「おやすみなさい」と挨拶する番台さんの姿に遭遇。
このひとことで、「ここにいていいんだ」と感じ、「また来よう」と思うのだろうな。


小杉湯さんとの出会いで、ぐぐぐっとおもしろく、魅力的になっている今回の対談イベント。当日の対談には、小杉湯の菅原さんも加わってくださることになりました…!

準備することがまだまだたくさんあるのに、はやく当日にならないかな、なんて矛盾した気持ちです。

まずは近いうちに、小杉湯さんのお風呂に入りにいこう。

老若男女に大人気の小杉湯さんですが、日曜日のお昼どきは比較的すいているそう。
そこを狙って、のんびりゆっくりしたいなぁ。
お風呂上がりのコーヒー牛乳も、わすれずに。


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