天国でも地獄でもない。

「ここは天国じゃないんだ
かといって地獄でもないんだ
いい奴ばかりじゃないけど
悪い奴ばかりでもない」

THE BLUE HEARTSが
歌っていた曲
「TRAIN-TRAIN」を1部抜粋したもの。

私の主治医は私と約束した。

「ここは地獄でも天国でもない。普通だ。」
「君の人生は綱渡りなんかじゃない。
よーく見てみれば広い原っぱにいるんだよ。」
と。

それらの大事な言葉がお守りになって
私のストッパーになっている。

ブルーハーツは熱くて激しくて
それでいて優しいライブをしていたと
動画を見て感じた。

もしあの時代にブルーハーツと出会っていたら
きっと、絶対に、夢中だったと思う。

15から19にわたって
私は不安定でぐらぐらで
周りを傷つけては自分も傷つけて
自暴自棄になって。

そんな私の「青春」にいて欲しかったなと
強く思う。

その流れで言うと
尾崎豊は
私にとっての、全ての思春期の人たちの、
代弁者だったと思う。

15の夜は情けないくらい
不安定でどうしようもなくて
家にも学校にも居場所はないと
勝手に思い込んで
教師なんて信じられなかったし
親は本当に大事に思ってくれてるのか
目の前に答えはあったのに
何にも気づけずにいた。

尾崎豊の「卒業」を聞いて
「人は誰も縛られたかよわき子羊ならば
先生あなたはかよわき大人の代弁者なのか」
「仕組まれた自由に誰も気づかずに
あがいた日々も終る
この支配からの卒業
闘いからの卒業」

なんて心を鷲掴みにする
言葉なんだろうと思った。

先生は大人だけれども私たちと変わらないのか
仕組まれた自由とは

色んなことを考えさせられた。

私は高校生の時家出をした。
自由を手に入れたかった。
もがいて苦しんで
学校に行っても
コンプレックスが増すだけで

大好きな彼氏の元へ駆け出して
高速バスで静岡まで行った。

その時の彼氏のお父さんの暖かさは
二度と忘れられない。

何度も何度も
反抗して
傷つけて
それでも受け止めてくれる母に
愛されていないわけがないのに。

そんなこと全然分からなかった。

自由なんてそんな素晴らしいものじゃない。

そもそもこの世には自由なんて
存在しないのかもしれない。

でも私たちには
唯一縛ることの出来ない言葉がある。
自由に描いて良い言葉がある。

いつか、いつか、
迷惑をかけた全ての人に会えるのなら、

と考えながら、これからも
文章を書きたい。

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