遥

浮ついた心を慰めるのには
あなたの愛じゃちょっと
なんか違っただけ

罪深い思いを慰めるのには
あなたの優しさじゃちょっと
なんか違っただけ

夜繋がらなくなった電話
チャンスと思ってしまった

はる、はるが呼んでいる
都合の良い関係を
望んでくれたあなたが
丁度よかった
はる、はるが呼んでいた
少し寂しそうな声が
あたしを震わす

イレギュラーを望んだあたしを慰むのには
あなたじゃちょっと
役不足だと言って

重ねた業を壁に張り出して
あなたを抱きしめ
なんか違うなぁ

夕方用ができたと出かけるあなた
都合よくわかって

はる、はるが呼んでいる
軽いあたしを
望んでくれたあなたが
調度よかった
はる、はるが呼んでいた
少し憂いを含んだ声が
あたしを動かす

あなたに抱かれながらも
違う男を考えていたわ

貴方はあたしじゃもったいないと
しがみついて
離さないよ

はる、はるが呼んでいる
重いあたしをまた
望んでくれた貴方が
大好きだっただけ
はる、はるが呼んでいた
少し笑顔の混じった声が
あたしを震わすだけ。