見出し画像

たけのこめだした わらべうた じゃんけん遊び

こんにちは。

日本語の歌で遊ぼう♪の愛です。

海外に住む日本に縁(ゆかり)のある子どもたちに、わらべうたや童謡を歌う活動をとおして、日本語や日本の文化・習慣にふれる活動をしています。


さきほど次回の活動の準備が整いました!

今回も、しっかり身体を使って楽しめるようにしています。3月の会は、男の子が多いので、全身を使ってリズムを感じながら歌えるように、遊び方を工夫しています。

次回のうたは、春の季節のわらべうた、【たけのこめだした】です。聞いたことある方もいらっしゃるでしょうか。題名の通り、「竹の子」が芽を出したという歌です。そのままです。そして出てきた芽をハサミでちょん切るぞー!、と少しからかっているようなおちゃめな雰囲気の歌です。最後に威勢のいい掛け声とともに、じゃんけんをします。

このじゃんけんが、とっても楽しいんですよね♫


こちらが、歌詞になります。

================

たけのこ め だした

はなさきゃ ひらいた 

はさみで ちょんぎるぞ

えっさ えっさ えっさっさ!

=================


3回、同じ節(メロディー)が続き、その後に「えっさ えっさ えっさっさ」で掛け声に合せて、じゃんけんをします。



わらべうたには、言葉遊びだけで、意味のないものもたくさんありますが、この歌は「竹の子の芽が地面から伸びてくる様子」や、「春になったら花が咲く様子(竹の子だけでなくて)」、「出てきたら食べるためにちょん切る!」というように、子ども目線でも意味の通じる歌詞になっています。

そして、子どもたちが、身体でリズムを感じるような、シンプルで楽しい「動き」がついています。

単純だからこそすぐに覚えられて、すぐに歌えるのは、わらべうたのよいところ。2,3回聞いたらすっと頭に言葉がはいってきて、すぐに歌ったり動いたりしながら、子どもたち同士で楽しめるのです。


もちろん、海外生活で日本語に慣れていない子どもたちでも、ママ・パパが言葉を何度も繰り返して唱えてみてください。お子さんはよく聞いていて、しばらくたってから、その言葉を発したり、覚えていたりすることもありますよ。


そして、最後にじゃんけんがついています!このじゃんけん、子どもは1回では満足しないものですよね。偶然で勝敗がつくものなので、何度もやりたがるものです。子どもも大人も同じ立場になるため、偶然で成り立つ優劣を同じ土俵で楽しむことができます。子どもは、それを肌で感じるものです。


数年前になりますが、じゃんけん歌を使って、歌作りの活動をしたことがあります。その時に、じゃんけん遊びについてまとめる必要があり、じゃんけんに関する文献を探して調べました。

(参考)加古里子著『伝承遊び考:4:じゃんけん遊び考』(小峰書店)


起源は、様々言われているようですが、恐らくはじめは中国から入ったそうです。日本では大人の駆け引きや遊びで使われていたものを、子どもが見様見真似で真似して、簡略化しつつ改良されて、今の「ぐー ちょき ぱー」の形になったそうです。じゃんけんにまつわる文献はなんと、江戸時代のころのものあるそうです。


そういう背景を知ると、案外当たり前に便利に使っている「じゃんけん」ですが、日本の習慣・文化としての側面もみえてきますよね。何気ないことなんですが、興味深いものです。



さて、話がじゃんけんの話にそれましたが、、、

子どもたちとは、お歌と手遊びと音を楽しみながら、あくまでも遊びを楽しむ時間ですので、ご安心くださいね。

日本では、竹の子は3〜5月が旬ですね。焼いたり、煮たり、炊き込みご飯にしたりして、味覚で春を感じるときです。

残念ながら、私はイギリスのスーパーでは竹の子は見かけたことがありません。缶詰で売っているとの情報もありますが、、、中華料理やさんも多いので、アジア系のスーパーを探したらあるかもしれませんね。


あと、食べ物としては見たことないですが、イギリスの植物園などでは、アジアの植物のコーナーに小さな竹やぶ、笹やぶ?のような植物がうっそうを茂っているところはあります。 あくまで観賞用です。


ということで、今回は、写真も多めに、竹、竹の子、竹の子の芽、お料理、あとじゃんけんのイラストをつけて、視覚的にも楽しみながら進めていきます。


子どもたちは、どんな風にこの歌のプレゼントを受け取ってくれるでしょうか。今から楽しみです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?