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【有料級】Xのシャドウバンの影響を具体的に検証してみた【AIイラスト】

Xを運営してみて右も左も分からない時、自分の投稿インプレッションが想像以上に伸びずに、さっそくシャドウバンになったのではないかと心配になったことがありました。この問題は時間と共に解決されましたが、このシャドウバンって実際どのくらいの影響があるんでしょう。というか、シャドウバンって本当に存在してるのでしょうか?そんな疑問に答えるために、今回は実際のアカウントを調査して、データ分析を行いました。

今回の調査ではこれまでのシャドウバンの概念がそもそも間違っていたという事が明らかに!そして新しい運営指針も考察しましたので、ぜひ最後までご覧ください!

https://note.com/ai_kotoba_illust/n/n21ffb58a55e2


X公式のシャドウバンに関する回答

Xの公式な見解は、アカウントBANは存在しているがシャドウバンは存在しないと回答している。(X上でシャドウバンなるものは存在しないが、各アカウントや投稿文を評価するアルゴリズムはあるとのこと。)

しかし、私たちのようなXで日々情報を発信するユーザーにとっては不自然にインプレッションが伸びず、フォロワーが伸びなくなる現象は確認されており、その原因も定性的な見方ではあるものの、ある程度分かっている。規約スレスレのアダルトコンテンツ(一部の過激なコスプレイヤーで多い)や、Xの価値を下げるような投稿をするアカウントに対して、事実上のシャドウバンがなされている。そしてAIイラストもこのシャドウバンの対象外ではないことが多いというのが、私たちAI絵師にとっては脅威だ。

そこで本記事では、昨今のシャドウバンの影響を実際のアカウントを運営しながら検証していった。この検証で明らかになったことは、「これまでのシャドウバンの認識が全く間違っていたこと」と、ネットに存在している「シャドウバンチェッカーなるものが全く機能していない」ことを示した。そして、この検証結果から、多くのAI絵師のX運営(特に初期段階)の行動指針までの落とし込みを実施していった。

スコアが低い≒事実上のシャドウバン

Xは個々のアカウントの動向をスコア式で評価しており、スコアに応じてオススメ表示されやすかったり、キーワード検索時の順位が上がったりすると回答している。この回答から、このスコア方式の中で、極端にスコアが低くなってしまった状態が事実上のシャドウバンなのではないかと仮定し、検証を行った。

検証方法は
・シャドウバンに関するネット情報の整理
・フォロワー1000人以下のアカウント動向調査

シャドウバンに関するネット情報の整理

X(旧Twitter)で突然ポストがほかの人から見えなくなったり、リプライが表示されなくなったりする現象のことを「シャドウバン」と呼びます。

https://network.mobile.rakuten.co.jp/sumakatsu/contents/articles/2024/00147/

Googleで「X シャドウバン」と検索すると、何件ものサイトがヒット。それぞれのアクセスしましたが、記載されていた内容はほとんど同じでした。

記載されていたのは、シャドウバンかどうかを判定する方法として、
Xのキーワード検索欄に自分のユーザーIDを入力して検索する方式でした。こちらは検索結果に「from:自分のユーザーID」を入力したときに自分の投稿が表示されない場合、「サーチバン」という種類のシャドウバンになっているとのことです。また、直接IDを指定してユーザーIDを入力すれば、すぐに判定してくれるサイトも紹介されていました。ということで、本記事では、まずこのネット認識が正しいのか?を検証から始めました。

実はこの問いに対する答えはデータを分析する前に分かっていました。
結論、このネット認識は正しくないです。

というかネットに乗っている前提条件が少なすぎます。「from:+ユーザーID」で検索しても、話題のツイートに表示されれば良いのか。それとも、最新で表示されれば良いのか、はたまたアカウントの部分で表示されれば良いのかという事が書いていません。そこである抽出条件から調査用アカウントをリスト化して、データの傾向を見ていきます。

フォロワー1000人以下のアカウント調査実施

検証のためのアカウントは無作為に15件抽出していきました。
抽出条件はフォロワーが1000人以下で、AIイラストを発信しているアカウントとしています。

そこで今回はフォロワー数が1000人以下のAI絵師系アカウントを無作為に15件抽出し、「from + ユーザーID」を検索したときの表示結果がどうなるか傾向を見ていきました。またXでは、キーワード検索時に表示されるタブが「話題のツイート」、「最新」、「アカウント」、「メディア」、「リスト」と計5つありますが、今回の検証で見ているのは「話題のツイート」の表示との表示です。

判定条件は下記の通り

from:@ユーザーIDで検索したときに投稿が表示されている(=判定〇)
from:ユーザーIDで検索したときに投稿が表示されていない(=判定×)

明らかになった3傾向(調査結果)

下記は、無作為に選んだ15アカウントのキーワード検索結果です。ユーザーIDとアカウント開設日、「from:@ユーザーID」の表示有無をまとめました。

この表から分かることは2つあります。

・「話題のツイート」のほうが、「最新」よりも表示させにくい。
まず、最新タブでは表示されているものの、話題のツイートに表示されていないアカウントがいくつか表示されています。一方、話題のツイートには表示されているけど、最新には表示されていないというアカウントは確認されませんでした。これはつまり、「話題のツイート」のほうが「最新」よりも表示されにくいことを示しています。

・開設日が直近のアカウントは「話題のツイート」に表示させにくい。
表の下側の開設日が若いアカウントが「話題のツイート」に表示されていない率が高いことが分かりました。この理由は、開設された直後のアカウントは、まだ内部スコアが低いからだと私は考えています。そのため「話題のツイート」に表示させるためには、健全な運営を通して内部スコアを上げる必要があると考えています。
つまり、アカウント開設から間もなくは、「話題のツイートに表示されるかどうか」を健全なX運営の一つのフィードバックとしてとらえることができるかもしれませんね。

続いて、別の視点でデータを整理していきましょう。下記は先ほどのデータにフォロー数、フォロワー数、フォロー・フォロワーの比率(通称FF比)を示した表ふぇす。表の順番はフォロー・フォロワー比率が高い順(値が大きければ、フォローが少なく、フォロワーが多い状態)としています。

・FF比が高いと検索結果に表示されづらい
こうしてデータを並べてみると。フォローが極端に多い状態のアカウントは「話題のツイート」だけでなく、「最新」にも投稿が表示されていませんでした。このFF率は、X公式から0.6以下にすることが推奨されています。

この視点で表を見返してみると、0.6以下のアカウントは「話題のツイート」「最新」の両方で表示されている一方で、0.6をよりも大きいアカウントは
「最新」ですら表示されていないケースが多く、このFF比で表示有無を大方説明できる(できるように見える)ことから、初期アカウントの運営方針としてはFF比を意識して、極端なフォローをせずに投稿を続ける必要がありそうという事が分かりました。

フォローバックを狙う大量フォローはやめましょう(結論)

とはいっても、投稿が伸びにくい開設初期のアカウントは、フォロワーを獲得するためにフォローをするのは大切な事だと思います。そこで、大体どのくらいのFF比までなら大丈夫なのか。独断と偏見で、私の感覚値を載せておきます。

X運営で超えてはならない閾値


その値は、FF比1.5、フォローは500人以上まで!!超えてはいけないラインはFF比2.0以上(これは調査結果から、エイヤっと値を決めています)そしてフォローは1000人以上だと決めています。FF比に関しては今回の調査結果をもとに論じていて、フォロー数に関しては今回の調査中に出会った100件ほどのアカウントから私の感覚値として出てきた値です。

フォローが1000人を超えているアカウントは大体フォロワーが300人ほどいることが多いのですが、それらのアカウントのほとんどが「話題のツイート」に表示されていませんでした。(本検討結果ではAIイラスト系アカウントのみにデータを絞っているため、全体のデータ数は15件になりました。)

終わりに

最後までご覧いただき、ありがとうございました♡
今回の調査結果から、一概にシャドウバンといっても、その影響は様々な種類があり、簡単に判定することはできないことが分かりました。本記事で調査対象としたアカウントはフォロワー数1000人を以下のものでしたので、この半年以内くらいにアカウントを新規開設した。という方にとって優良な情報になったのではないかと思います。今後も場合も様々な条件で検証していきますので、ぜひフォローをお願いします♡


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