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ペコの気胸体験記④

4th story

H23,9 術後と入院生活

気がつくと私はナースステーション横の別室にいた
親が心配そうにこちらを見ている
終わったんだ手術・・・
頭がぼーっとする中、自分の置かれている状況を少しずつ理解していく
ベッドに寝かせられた状態
左手が麻痺して動かない
点滴はそのまま左腕に
鼻と口に酸素を送り込む機械が付けられている
肺に管が通っているようだ
オムツを履いているし、尿管が入っているみたいでなんか気持ち悪い感覚
痛み止めが効いていて、そんなに痛くない
気分がハイになっていたようで、私はずっと親にしゃべっていたのだが、
麻酔の管が気管支まで入っていた為、喉がかすれてあまり声が出なかった

その日の夜中
熱が37度~38度をいったりきたりして、体が熱い
頭がガンガンするし、めまいのような、部屋がグルグル回っているような感覚になり、吐き気がする
たまらずナースコールを何度も押す
痛み止めを軽いものにすると、肺の痛みが襲ってくる
なかなか寝れない・・・
苦しみながらもちょっとだけ寝ていたようで、朝6時点灯の時間を迎えた

前日丸一日何も食べておらず、お腹がすいているのか、気分が悪いのかよく分からないが、終始呼吸と共に傷口がズキッと痛む
寝た状態のまま、レントゲンを撮られたり検診をされながら、お昼になる
看護師「じゃあこれからお部屋に戻りますよ。立てますか?」
私「む、、無理です!!」
起き上がろうとすると傷口が痛くて一人で起き上がれない!
肺には管刺さってる、尿管も刺さってて、もちろん点滴も刺さってる、体中が管だらけで身動き取れない!
看護師「だんだんと慣れてきて、一人で動けるようになりますから頑張ってくださいね。」
私「・・・(えー・・・この状態で無理やろー)」
一人で動く自信は到底なく、私は車椅子に乗せられ、元の部屋まで連れていってもらった

それから私の回復力はとても早かった
なんと手術翌日の夕方には、点滴、尿管、肺のドレーンが全て抜けたのだ
(肺から管を抜いてから、穴は糸で縫われて塞がれた)
管が抜けてからは、傷口の痛みがほとんどなくなり、とても身軽になった
ただ、手術をした部分の違和感はどうしても消えない これは私の場合、それから半年以上かかった
左手の麻痺は徐々に消えるが、痺れて力が入らない状態がだいたい1カ月くらい
(これはあくまで私の場合なので、個人差があります)
それから様子を見ながら,一週間後抜糸をされて退院した

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