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ペコの気胸体験記⑩

10th story

H25,9 出産

妊娠が分かってから、最初はびくびくしながら生活していたが、
体調管理をしながら過ごすうちにだんだんと慣れてきた
幸いにも悪阻にあまり悩まされなかったので、軽い嗚咽程度ですみ、
恐怖の低気圧時期である梅雨を乗り越えれば、気持ちも安定していた

お腹の子は順調に何も問題なく育ってくれたので、
最低限のことに注意を払う以外は(※story9参考)
好きな物を食べたり、物作りに励んだりして、楽しんで過ごした

予定日に向けて、最終段階でどうするかと医師に言われた
普通分娩だと、陣痛に肺が耐えられないかもしれないので、
和痛分娩にしますか?
(和痛・・背中に麻酔を打って、陣痛の痛みを半分に和らげること)
先生が言うには、呼吸器科の先生とも話し合ってみたところ、
和痛分娩にしなくても大丈夫とのことだったが、
心配だったので、和痛分娩をお願いした

和痛分娩の場合、予定日の一週間くらい前から入院する計画入院となる
予定は10月1日だったが、9月24日から入院することになった

9月24日 人生で3度目の入院
午前中から病院で手続きを済ませ、午後はいろいろ段取りの説明
和痛・バルーン(水風船)・吸引・陣痛促進剤・帝王切開のリスクと同意書に記入

16時頃、和痛の麻酔を使う為、麻酔科医がいない時でも麻酔できるように、
背中に小さな注射の針を刺せる穴みたいなのを作られる
穴を作られた後、試しに数ミリ単位の少量の麻酔を投与
じわじわと足に痺れを感じ、数分後、自分の力で立てなくなり、車椅子での移動となる

17時頃、子宮口を開かせる為、バルーン(水風船)を子宮口から入れられる 試験麻酔のおかげで全く痛みを感じず
これにより、陣痛がくる人もいる
陣痛がこのままこない場合は、翌日陣痛促進剤を投与される予定 それでもダメな場合、吸引や帝王切開という流れになる

バルーン処置をした後、なんだかじわじわと下腹部に鈍痛が走る
まるでお腹を下しているような痛さ 生理痛の軽い感じに似ている
18時 普通に夕食を食べる
痛みはじわじわと間隔をあけながら、続く
暇だったのでメールをうったりしていたが、痛い時は手が止まる
これって陣痛???でもこれくらいなら全然楽勝だなーと思いながら・・・

21時頃 お腹周りに陣痛測定器を巻かれ、モニターに胎動の動きと陣痛の間隔を示す動きが映る
だんだんと痛みが強くなってきた気がする
吐き気が襲ってきて、たまらずナースコール
持ってきてもらった容器に吐いてしまった それが22時頃
痛い!!・・・生理痛マックス!! 会話も出来ないくらい 下っぱらをギュ~っと締め上げられるような痛み
なんか水っぽいものがジョっと出た 破水したらしい
子宮口はまだ2㎝しか開いていないのでベッドに戻される
10分間隔できてた痛みはだんだん間隔を狭め、5分間隔になってくる 本当に痛くて言葉に言い表せない!・・・

深夜0時 やっと分娩台に運ばれる
子宮口3㎝ 
主治医「うーん、気が早かったかなぁー。まだ時間かかりそうだなぁー」「はい鼻から息を吸ってー。口から吐くー」
その間もものすごく痛い・・・
主治医「力いれちゃダメ、我慢してー」
って言われても、勝手に力が入る・・・
うぅーとずっと唸っている私を、看護師さんと助産師さんが見守って、痛いところを擦ってくれたりしている
これが翌日まで続くのか!?辛すぎる・・・助けてくれ~
平均的に初産は陣痛が15時間と聞いたが・・・肺大丈夫か!? とか思いながら痛みに耐え続けるが
時間の経過がとても長く感じる
子宮口が5㎝以上開かないと、和痛の麻酔を打てないらしい
うぅ・・早く開いてくれ・・死ぬ

深夜1時 
子宮口5㎝
主治医「うわっ開いてきた!!早いよこれ・・早く先生呼んで!間に合うかなー!?」
バルーンだけで陣痛が促進され、予想以上に子宮口の開きが早かったようだ
どうやら 主治医以外にも、ベテランの医師がいないと、赤ちゃんを引き出すことが出来ないらしい・・・
周囲慌てて連絡に走る
主治医「早く早く!出てくるよー!ちょっと抑えてて~!もう頭出てくるよ~!え これでよかったよねぇ」
私(おい!あんた大丈夫かー!?)かなり不安!!でもこちらは痛くてそれどころじゃない
主治医「今からやっと和痛の麻酔を使いますが、効いてくるのに30分くらいかかるから、その前に出てくるかもしれません。」
私「はい・・。(なんやそれー苦笑)」

深夜2時30分頃
主治医「よし、じゃあ今からいきみますよー!はい!大きく鼻から息を吸ってー!はい、いきんで!!」
いきみだして、3分くらい?
主治医「出てきた出てきた!そうそう上手!はいもう一回いきんでー!」
オギャーオギャー!!!

深夜2時35分 無事に娘が2673gで誕生した!
なんと陣痛時間 4時間39分という スーパー安産だった
最後らへん、和痛の麻酔が少しだけ効いてきていたが、ほとんど陣痛の痛みを普通に体験してしまった
いきみは記憶をたどると3分間くらいで、2回くらいしかいきまなかったので、
肺への負担も全くなかった
和痛にしてよかったと思ったのは、バルーンを入れる時の痛みがなかった事と、最後子宮口を縫われる痛みがなかった事

参考になるか分かりませんが、お利口さんな娘のおかげで、体への負担も軽く出産することができました
毎年夏に再発していた気胸 今年は大丈夫だった そして今年は仕事を辞めて ノーストレスだった
私が今まで経験して思うことは、いつもストレスを強く感じる時に 肺が痛みだし呼吸がしにくくなり、気胸になっていた
気持ちの面が大きく作用していると思う
精神的にもっと強くなれ!という体からのメッセージなのかなーとも思いました

ここまで過去の記録より

追記 2023.1 左肺気胸再発しました
続きます



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