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子ども時代の話 

忘れられないことはいっぱいあるけど、
嫌なことは今でも鮮明に憶えている

私が小学校に入る前に生みの母親は家を出ていき、しばらくして父に新しい彼女が出来た
私に紹介したいと言ってきて、もちろんOK

私は優しい父親が大好きだったし、そんな父が寂しそうにしてたから、彼女はどんな人だろうと楽しみだった

初めて会った彼女は7個年下の綺麗な人
スタイルもよくて車の運転が上手でスポーツ万能
すごく優しくてすごく気配りの出来る綺麗好きな優しい方だった
私にもいつも何かプレゼントをくれたり、一緒に遊んでくれたりして、すぐ私は彼女を気に入った

だからすんなり、お父さん結婚したらいいやんって言った

それから小ニの終わり頃、2人は結婚した
彼女は私の新しい母親になった
当時彼女は26歳
まだ若かった

いろいろ家事も不慣れで大変だったんだと思う
私は好き嫌いがすごく多くて、食べれない物がたくさんあった
ばあちゃんの家ですごしていたから、食べたことのない洋風料理がたくさんあった

それを一つずつ 新しい母が作ってくれた
ただ、完璧主義者な母だった為、何に対してもすごく厳しかった
私がご飯に興味があまりなく、食べるのも遅かったのもあるけど、食事の時間はたまに食器が飛ぶことが多かった

すごく優しいと思っていた新しい母は、
結婚後性格が180度変わり、ヒステリックな人だった
小さな事ですぐ怒って、何か物を投げるし、
言葉がすごく達つ人で、お説教は平気で一時間以上早口で、徹底的にとどめまで刺されるように、棘のある言葉を毎回吐かれた

人格を否定するような言葉が多かった

あんなに優しかった人がこんなふうに変わってしまうなんて、最初は衝撃だった
父もその変わりように驚いていたし、私が毎回泣いて父に報告するものだから、父が私を庇う→父と母が喧嘩する→私が父に言いつけたと倍怒られる→あんたなんかいなかったらよかったのに と毎回言われる 負の連鎖だった

次第に私は 父に影でこそこそと悪口を言って私を追い出したいんでしょ と新しい母親に言われるようになり、完全に私と敵対する状態になった

子どもである私は、勝手に嫉妬され、勝手に敵対され、勝手に悲劇のヒロインぶって 弱いふりして泣きまねして、私に隠れて舌を出して笑ってるんでしょ と思ってもないことを言われるようになった

暴言は言われすぎて全部は憶えていないけど、
一番傷ついたのは
あんたは悪魔、だからあんたには赤い血は流れていない あんたは悪魔と同じ緑色の血が流れているのよ と言われたこと
それは母が怒ってフォークを降り回りした時に私の手に擦り、少し血が出た時、
どうしてこんなことすると!?
血が出たよ!
なんでこんなに怒られないといけんと?
私そんなに悪い事した?
と言った時に 言い返された言葉

普段からバカ女、ボケ女、アホ女、豚子さん、いろいろひどい言葉を日常的に言われてたけど、これが一番ひどい言葉で、きっと死ぬまで忘れられない

暴力は傷が分かるから、してこない
でも言葉の暴力がものすごくて
私の心はズタズタだった

完璧主義者の母親はいつも何に怒るのか

怒られるたびに父に報告していたが、仕事で疲れて帰ってきた父に話すとその後必ず2人が喧嘩になるから、そのうち父にも
私がちゃんとしてほしい
怒られないようにしてほしいと言われるようになる

ダメな私が悪いんだ
私がバカだからいけないんだ
と思うようになった

でも、じゃあ何で怒られてるんだろうと考えてみると、その原因は本当に大した事ないことなのだ

私は怒られないように 必死でお手伝いもやっていたし、中学の時は自分でお弁当も作っていた
ただ、お風呂掃除やお皿洗い、洗濯物畳みの
その仕方がよくないらしい

完璧主義者の母は、少しでも汚れが残っていたら、手抜きして!とめちゃくちゃ怒るのだ
まるで姑
本当にドラマで見たように
棚の上を指ですーっと動かして、
何?この埃、ちゃんと掃除したの?って
子どもの私が言われるのだ

母は週の半分、父の仕事の手伝いをし、週二回自分の好きな習い事のテニスに行っていた

私はいつも忙しいのよ 
手伝ってもらわないと困る

私も学校から帰って友達と遊びたい
でも遊びに行って、何も私が家のことを済ませていなかったら
めちゃくちゃ怒る
だから、友達に家に来てもらっても、友達と話しながら朝から溜められていた食器を洗いながら話すという変な状態

家政婦みたいと言われたこともある

今思い出してみても、いつも何で怒られていたのか本当に分からないというか
どうでもいいこと 小さなことにケチつけて
ストレスを発散されていたんじゃないかと思う

そんな辛い子ども時代は7年続いた
私はすっかり自分に自信がなくなってしまった

大人になって、少しずつ変わっていった






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