NotebookLMを使いこなす!
Googleから新しい生成AIサービス NotebookLMが誕生しました!
NotebookLMはPDF、ドキュメント、WEBサイトなどを与えると、そこから要約したり、質問と回答形式でまとめてくれたり、また自然言語でそこに書かれていることを探し出してきたりしてくれるとっても便利なサービスです!
今現在、Experimentalと書かれているように実験中なので無料で使うことが可能です!ぜひ触れてみていただきたいです!
NotebookLMに読み込ませるデータを決めよう!
使ってみたいけどAIに読み込ませたいPDFなんてないよーという方必見!
なんと、けんすうさんが物語思考の本をPDFで公開してくれています!
よくツイートを読んだうえでダウンロードしてみてください。
また、以下のツイートのようにオープンにされているデータを読み込ませてみるのもいいですね。非常に高度な文献なので、対象者が限られそうですが。
ガイドラインなどについては以下のサイトからいろいろな種類を選んでダウンロードすることが可能です。notebookLMは、たくさんPDFを突っ込めるので、PDFをダウンロードするときだけ手間ですが、ダウンロードして読み込ませてしまえばあとは串刺しで会話ができてしまうのもすごいです!
また、WEBサイトのURLを直接NotebookLMに与えて使うこともできます。Perplexiyからの参照リンクをNotebookLMに登録するのは素敵なアイデアですね!
その他、NotebookLMは図形の認識もできるので、絵本や図鑑などもデータ化さえされていれば読み込ませることが可能です。
このような感じでいろいろデータの与え方がありますので、ぜひご自身の興味に沿ったものを探して、読み込ませてみてください。
NotebookLMの特徴
では、データがそろったところで早速使っていきましょう。
NotebookLMにログインして、データを読み込ませるのは慣れている方ならわかりやすいと思います。
早速左側の「+」ボタンからけんすうさんの物語思考を読み込ませたのが以下の図です。
NotebookLMはデータを読み込ませるだけで、以下に示した「よくある質問」などを自動的に抽出してくれます。以下の機能は、ノートブックガイドと呼ばれており、チャットの右ボタンを押すことで表示/非表示を変更できます。
よくある質問
個人的にはこの機能が一番素晴らしいと思っています。本やWEBサイトなどから、どんな質問が考えられるかをAI側が生成してくれるので、一緒に質問について考える場が与えられ、より深く資料を理解することを可能にしてくれています。
学習ガイド
こちらもよくある質問と同じように、文章から考えられる質問とその回答を提示してくれます。その質問に対しての回答を探しながら文章を読み込むことによってより深い理解を促しています。
質問をそのままチャットに入力することによって、与えた文章のどこにその回答が書かれているのかもわかるので非常に便利です。
その他
他にも自動で目次やタイムライン、ブリーフィング・ドキュメントが作成されます。目次やタイムラインは、入力するソースによって有益かどうかが分かれてきます。長い文章なのに目次のようなものがなかったり、項目ごとに書かれる構成になっているため、時系列がわかりにくい文章であったりすると時系列順にまとめられていると非常に有益です。ブリーフィングドキュメントは全体をまとめてくれた内容になっているので、手短に本の内容を理解したい時に非常に有益です。
カスタムAIボットが自動で作成されている!
データを読み込ませた時点でカスタムAIボットが作成されているので、特定のタスクに特化したアシスタントをすぐに手に入れることができます。例えば、助成金申請用の文書を読み込ませることで、助成金申請ボットなどが作成できます。
無料で利用可能
NotebookLMは「Experimental」(実験中)と書かれているようにまだ製品版ではありません。それもあって無料で利用可能な状態ですが、いつか有料になるかもしれません。
NotebookLMとGPTsと何が違うの?
NotebookLMは、与えたデータ(本やWEBサイト)がもっとも重要なデータであるため、そこに書かれているかどうかが最も重要です。そのため、質問に対する回答は引用を付けて返答してくれますし、書かれていなければ書かれていないと返答してくれます。はっきりと書かれていないといってくれるのは非常に有益ですよね。本1冊丸ごと探して、自分の求めていた情報が書かれていなかったと気づくことが今まで何度あったことか。。
対してChatGPTやGeminiなどの一般的なLLMは基本的にそれらLLMの思考やバイアスを受けての回答をしてきますので、本に書かれたままの回答ではなかったり、勝手に答えを作り出したりして回答してきます。
この点がNotebookLMと他の生成AIとの大きな違いですので、事実確認をするために使えるツールとして他と差別化していくのがよい使い方なのかなと思っています。
NotebookLMにはデメリットもある
上記のようなことはメリットにもなるのですが、寂しい部分でもあります。私はChatGPTと本を読みながら、この部分のこのセリフはどういうことを主張したい?のように生成AIと一緒に本を読むのを楽しんだりしているのですが、NotebookLMはそういった趣旨のツールではなく、あくまで与えたデータを主体としたものです。
また、質問の仕方によって近いニュアンスなのに質問した単語が違っていたため回答してくれないなどのことはまだ起こっていました。
言語設定がめんどくさい
NotebookLMの「ノートブックガイド」は、Googleアカウントの言語設定で自動的に決められています。そのため、「ノートブックガイド」は与えたデータの言語によっては変わらないため、日本語のWEBサイトのnotebookは日本語で、英語の本のnotebookは英語で、ということができません。
そのような状況なので、英語論文を英語の「ノートブックガイド」で読みたい時には、「Googleアカウントの言語設定」まで行って変更しなければならないので、かなり面倒です。逆に、どんな文章でも日本語でAIと対話すればいいという人にとっては使いやすいとも言えます。
また、作成したメモなどは作成された時の言語のまま扱われるようで、「Googleアカウントの言語設定」で勝手に翻訳されることはありません。
英語文章を英語をやり取りして、日本語文章は日本語でやり取りしてというように使いたい場合は、Googleアカウントを2つ持ってしまった方が楽かもしれません。
まとめ
今までの生成AI+RAGとは一味違ったAIサービスが出てきてついにこれらが来たかという感じです!AmazonのKindleなど今の電子ブックサービスは将来的にはこのような機能がデフォルトで入っていくんじゃないのかなとか考えたりしています。
非常に便利で広がってほしいなと思っている反面、これらのサービスに依存しすぎてしまう怖さも感じています。通常何時間もかけて読む本の内容を大雑把にまとめられたものから短時間で把握できるようになりますが、それは本を1冊読んだのとは違います。特に新しい分野を学ぶ際には、本1冊から得られる知識というのは非常に膨大なものになります。
私個人としては細部を読んで理解することの重要性も忘れたくありません。概略を大雑把に短時間で理解することも重要なのですが、そういうことばかりになっていかないよう、本を読むことそれ自体の楽しみは忘れずに、効率化やより深く楽しむためにNotebookLMというツールを使って楽しんでいけたらいいなと思っています。
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