心の中に静けさを～日めくり五術2020年5月20日
おはようございます！
今日は癸亥（みずのと いのしし）の日で、上も下も水のエレメントです。
この癸というエレメントから、いつも思い浮かべるのは、上善如水（じょうぜんみずのごとし）という言葉。
上善は水の若（ごと）し。水は善（よ）く万物を利して争わず、衆人の悪（にく）む所に処（お）る、故に道に幾（ちか）し。
（最上の善なるあり方は水のようなものだ。水は、あらゆる物に恵みを与えながら、争うことがなく、誰もがみな厭（いや）だと思う低いところに落ち着く。だから道に近いのだ。）
これは、中国の春秋戦国時代を生きた偉大な思想家である老子の言葉で
彼は後に、道教の始祖ともされます。
上は水というエレメントの精神的な在り方を示していますが
現実世界で考えたら、厭だと思う低いところに落ち着いてしまうのは
しんどくないのかなと、ちょっと気の毒な感覚にもなります。
でも、老子は水がもつ力強さを、このように書いています。
天下の至柔（しじゆう）は、天下の至堅（しけん）を馳騁（ちてい）し、無有（むゆう）は無間（むかん）に入（い）る。
（世の中でもっとも柔らかいものが、世の中でもっとも堅いものを突き動かす。形の無いものが、すき間のないところに入っていく。）
陰陽五行の木火土金水、というシークエンスは、人々の中で繰り返される
旅のようなものを表していると私は考えます。
それはとてもシンプルにお伝えするとこのようになります。
木には…
遠くを観る力がある者が、新しいものに気づき、仮説を打ち立てるという物語があり
火には…
それを知った志高い者が、感動し、その熱をもって、人々を先導していく、という物語があり
土には…
その中の愛情深い者が、その集団をまとめ、育み、次世代のためにつなぐ、という物語があり
金には…
賢い者が訪れて、本質をとらえて、そこからのズレを指摘し、変革を起こす、という物語があり
水には…
成長した純粋な者が、その素晴らしいものを、身を尽くして運んだり、伝える、という物語があります。
そして今日は、六十甲子でも一番最後の日であり、ここでいったん物語が終わります。
今日は、月破という、月と日がクラッシュする日で、何か大きな決断や、動きをお勧めできる日ではありません。
でも、この水が意味するような
さまざまな思いや願いを受けとめて動くこといくようなことは
どんな時でも変わらず豊かさを育みます。
今日は、欲を出すことや、誰かの領域まで越境してしまうようなチャレンジには向かない日ですが
自分自身との対話を大切に、心の中に静けさを持とうとすること
水のように透明な気持ちを意識して過ごすと
明日からの新しい流れに、気持ちよく乗ることができそうです。
今日も素晴らしい一日となりますように！
追伸
家ヨガ５０日目
昼に次男と。ずっと話していてヨガを感じるのは難しかったけれど…。
今日の英単語３５
expectancy 期待
inhabitant 住人
今日の中国語２３
レベル１ 第２課、学習
発音練習 15分
リピーティング 15分
上（shan4）、午前、上午（shang4wu3）、～時、时候（shi2hou）
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