念願の沖縄移住の陰と陽。来て1週間でその洗礼を受ける女の物語。(上)
私が初めて勤めた千葉県の某総合病院の理事長が
沖縄出身ということで、
その病院は沖縄びいきで多くの沖縄出身者を採用する少し特殊な所だった。
同期や先輩たちも沖縄出身者が多数おり、
なぜか沖縄出身の人たちに悪者はおらずみんな優しかった。
ほんっっとうに優しかった。
そのうちに私はまだ見ぬ地、『沖縄』に憧れを抱くようになり、1度目は友人と、2度目は1人で沖縄に1週間滞在した。
そこで実感したのは沖縄の温暖な気候、ゆいまーる精神(沖縄の方言で「助け合う」「共同作業」「一緒にがんばろう」という意。某サイト抜粋)、食文化、沖縄県民のルックスなど・・・。青森で生まれ育った私にとって、そのどれもが新鮮で温かく、沖縄という地に心底惚れた。
私は好奇心強く、何事もやってみないと気が済まない性格。
2年前、1人で沖縄1週間滞在したときに沖縄移住を固く決意した。
しかし非情ながらも世はコロナ時代へと移り行く・・・
行こうにも国内旅行までもが敬遠される状況が長く続き、ようやく世の中がコロナに慣れ始めた2022年。
私は決意した。
よし、今沖縄に行こうと。
2022年3月末で1年半続けてきた喫茶店のアルバイトとパートで雇われていた皮膚科の仕事を退職。また、4月で看護師にとってものすごくおいしい職業とされてきたコロナワクチン接種の仕事も泣く泣く辞めた。
沖縄プチ移住と題してその準備は順風満帆に進んだ。
あ!そうそう!なぜプチ移住と言っているのかを説明すると、リゾートバイトとして沖縄へ3か月~半年間住んでそのあとは千葉へ帰ろう計画しており、完全に沖縄に骨を埋める予定はないからである。
もう30歳に差し迫ったこの年に看護師という安定で割と高収入の職を手放し沖縄という地方への移住。しかも看護職とはかけ離れたホテルでのアルバイトで時給1000円程度。これまでの全てを失ってでも夢を追い求める、行動力・勇気あるその姿にものすごく周りの友人や職場の人には羨ましがられた。
私も事実そんな自分に酔いしれていたのだろう。
沖縄では居酒屋へ通って、そこの常連さんと仲良くなって友達をたくさん作り、楽しく仕事をしながら休日には綺麗な浜辺でまったりサンセットを眺めながら読書でもしようかな♬
なーんて夢をみていたり。
また、私が就職が決まったホテルは全国、いや国外でも有名な某ホテルでありさらに私の沖縄プチ移住に対する期待は高まっていた。
もう一生の別れなのではないかというテンションで千葉や青森にいる友人にしばしの別れを告げていざ沖縄へ旅立った
次回へ続く
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