見出し画像

【SF雑記】崩壊スターレイルのパロディ#18

最近、崩壊スターレイルというゲームにハマっています。


このゲームはターン性コマンドバトルのRPGで、ストーリーを簡単に説明すると、災厄の元となる星核によって引き起こされる事件を解決するために宇宙を旅する星穹列車の乗組員となり、星々をめぐるといったものです。

舞台が宇宙であり、物語の設定もSFチックなものが多いです。例えば、反物質や虚数エネルギー、光円錐といった名前だけでテンション上がるようなものも沢山あります。

また、制作会社のmiHoyoは上海の会社ですが、創業者は日本のオタク文化に影響を受けており、これまでのゲームでも日本のアニメなどのパロディが多くありました。

特に崩壊スターレイルでは、様々な映画や小説、アニメのパロディが練り込まれており、それを見つけるのも楽しみの一つになっています。サイドクエストや、街中でのNPCとの会話の中にしれっとネタが放り込まれており、ざっと思い返すだけでも、ファイトクラブ、シャイニング、マトリックス、半沢直樹、水星の魔女、エヴァ、パシフィック・リムetc…とキリがありません。(まあ、ちょっとやりすぎ感も否めませんが。。)

有名どころはゲームしていて、あ、これはと気づきやすいものが多かったのですが、特定条件を達成した時にもらえるトロフィー(アチーブメント)の名前はSF小説をもじったものやそのまま使っているものもあり、こちらはSF読まない人にはあまりピンとくるものが少ないのかなと思いました。
なお、崩壊スターレイルに登場するパロディは、こちらのネット記事にいくつかまとめられています。

ちなみにSF小説から取られているのは、以下のようなものがありました。
(これ以外にもいっぱいあるので興味ある人は崩壊スターレイルをプレイしてください)

「商人と錬金術師の門」
これはそのままテッド・チャンの短編小説の名前です。

「メトセラの子ら」
これもハイラインの小説のタイトルのままですね。
「惑星ターミナスへ」
これはアシモフの小説「ファウンデーション」シリーズに登場する惑星の名前です。
「月を売った人」
これもハイラインの小説「月を売った男」から取られていますね。

あと、「子供時代の終わり」というアチーブメントがあったのですが、「幼年期の終わり」という有名なSF小説があるので、これはワザと違う翻訳の仕方をしているのかなと思ったら、英語表記は「Childhood's End」と英語タイトルと同じだったので、訳し方を少しミスったのか、権利の関係なのか気になりましたね。。

余談ですが、自分のnoteの記事のタイトルもSF小説とかから意識して適当につけています。
こういうのってちょっと憧れるんですよね。。


これまでの記事タイトルは、こんなのを意識してつけていました。

#7 人間の終焉
フーコーが「言葉と物」で提唱した「人間の終焉」という話から。

#8 イモータリティ イズ ジャスティス
ガンダムSEEDに登場するイモータルジャスティスガンダムから

#10 公平という名の未来
アーカディ・マーティーンの「帝国という名の記憶」から

#11 多様性への寛容は虚栄か
森博嗣の「ペガサスの解は虚栄か?」より

#12 プライバシー売ります
フィリップ・K・ディックの「追憶売ります」から

#14 ディストピアの条件
ハンナ・アレントの「人間の条件」から

#15 SFは監視社会の夢をみるか?
フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」から。このタイトルはとりあえず、マネしがち

#17 科学と民主主義が交差するとき
鎌池和馬の「とある魔術の禁書目録」のサブタイトル「魔術と科学が交差するとき、物語は始まる――!」から

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?