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心を燃やせ

ソフトバンクの孫さんが株主総会で生成AIに心を燃やしている動画が公開されました。


人類の10000倍の人工超知能が来る

ソフトバンクの孫さんは人口超知能(ASI: Artificial SuperIntelligence)を作るのがソフトバンク株式会社のそして孫さん自身の使命だと熱く語っていました。問題を定義するということは問題を解くことの半分以上を占める重要な部分です。人類の10000倍の知能を持つ人工超知能という問題を提起していることは偉大なことです。
人類の10000倍なんて途方もないと思われるかもしれませんが、実は人工汎用知能(Artificial General Intelligence)を作るより人工超知能を作るほうが簡単だと言う部分もあります。これはまた別記事で簡単にまとめたいと思います。

心を燃やせ

人間が要らなくなるなんてありえないと思うかもしれません。
200年前に侍なんていなくなるとか、農民なんていなくなる(日本の農民はすでに人口の2%未満です)とか言っても誰も信じなかったと思います。そんなことありえない、というのが普通の反応です。
ChatGPTが登場しても世の中はたいして変わっていません。しかし、いつまでも変わらないと思うのは違うと思います。
こんな面白い時代に生まれたので、思い切り考えたいと思います。
孫さんも株主総会で「汎用超知能の時代に備えて何を考えたらいいのか」という質問に「本当に人間とは何か、幸せとは何かを考えるべき」と答えています。
人類は常に技術進歩とともにありましたが、今ほど、個人の力を技術が拡大する時代はないと思います。幸せなことです。

2年の過大評価と10年の過小評価

ChatGPTが登場したときには「インターネットやPC以上の変化」「人類はルビコン河を渡った」「産業革命以上の変化」など大騒ぎでした。どこで読んだか忘れましたが、人は最初の2年は変化を過大評価し、その後10年は変化を過小評価するそうです。人間のように会話をする生成AIの誕生は人々を驚かせ、未来に思いをはせさせました。2年たっても世界に大きな変化が起こらなければ、人はそれを過小評価するようになります。
ChatGPTが登場してこの秋で2年になります。ここからが生成AIの収穫期だと思います。
人々は大したことないと思っていますが、技術進化的には加速しています。落合陽一先生は「最新の生成AI」はすでに人類の半数以上よりアタマが良いと言っていますが、本を売るために相当手加減した表現だと思います([落合陽一])。GPT-5が出ないので世の中がひっくり返るところまで行っていないだけです。

生成AIは増幅器

生成AIについて考えるのは楽しいですが、一方で怖いことでもあります。
金は増幅器と言います。金はなんでもできるので、賢さも愚かさも増幅します。銀座でシャンパンタワーなんか作っていると金を持っていてもそんなものなのかと冷たい目で見られたりします。
生成AIも同じです。なんでもできるということは、その人の能力の地がわかるということです。
そんなことにおののいていては人生が楽しくなくなるので、間違い間違いしながら楽しく考えたいと思います。

参考文献


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