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OpenAIの推定時価総額はいくら?


はじめに


立教大学ビジネススクールの田中道昭教授の中国版GPTの記事を読んでいたら昨年のOpenAIの収益が書いてありました。ちゃんと記事になっていたのを見落としていたようです。
今回はOpenAIの時価総額推定のお話をします。

OpenAIの収益

ロイターの記事に出ていたようでOpenAIの収益は

  • 2023年 20億米ドル

  • 2024年 40億米ドル(推定)

となっているようです。田中教授の記事によれば2022年は2800万米ドルです。
ロイターは2023年12月30日には16億米ドルの収益と報じています。1ヶ月で2割も情報修正したことになります。このことからもOpenAI関係者の話として伝える2024年の40億米ドルも相当保守的な見通しと思われます。2022年から2023年で60倍なのに、2023年から2024年で2倍というのは保守的すぎると思います。

OpenAIの推定時価総額

利益予想

利益はまったくわかりません。1人10億円でOpenAIとGoogleの間で引き抜き競争しているといわれる人件費も全員が10億円ではないでしょうし、1年10億円でもないでしょうから最大の要素ではないと予想します。
最大の要素であるクラウド使用料はMicrosoftとの契約次第です。Microsoftとの契約で投資額を利益が上回ったらOpenAIは自由になると言われています。これを安くして出ていかれてはMicrosoftも困るでしょうから、経費は収入の50%と予想します。
これだと、2023年の利益予想は10億米ドル、2024年は20億米ドル(保守的に見て)となります。

PER予想

世界を動かすスタートアップであるOpenAIのPERがどれくらいが妥当かはだれにもわかりません。ただ、生成AIの勝ち組といわれるMicrosoft, NVIDIA, OpenAIの中でMicrosoft, NVIDIAの株式も高騰しています。NVIDIAの株式は1999年の上場から2014年まで15年で10倍になりました。2014年から今年までの10年でさらに200倍になっています。OpenAIのPERをMIcrosoftとNVIDIAのPERの中間とすると、

  • Microsoft 34.59倍

  • NVIDIA 65.01倍

ですので、その間をとって、(34.59+65.01)/2=49.8となります。
ざくっと50倍として、20億ドル*50=100億ドルです。1ドル150円として15兆円ですね。
日本の時価総額ランキングでいえば、6位の東京エレクトロンと7位のファーストリテーリングの間くらいです。

おわりに

昔、OpenAIの時価総額推定をしたのですが、それよりは下回っていました。
OpenAIは営利企業と非営利企業の合体です。かつ営利企業は上限付き営利企業という特殊な形態です。
仮に営利企業だったらとして推定してみました。
もともとのロイターやフィナンシャルタイムズの記事も伝聞情報による記事ですので、ご参考程度に。

参考文献

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