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Soraの拓く動画マーケティング



はじめに

OpenAIは2024年2月からクリエイターやクリエイティブプロデューサーやアーティストに動画生成AI Soraを提供していました。OpenAIはクリエイターたちからがSoraで生成した作品を公開しました(参考文献参照)。

専門家によるSora作品

OpenAIのエンジニアは当然、実世界にいかに似せるかというのを追求していました。クリエイターやアーティストの作品は結構シュールでした。空飛ぶ豚とか水中を泳ぐ猫とか頭がきりんのフラミンゴとか頭が風船の男とかが登場します。
どんなに荒唐無稽な設定でも動画にしてしまうという能力は創造力をかきたてるようです。
生成AIが技術の民主化だけでなく創造性の民主化も進める印象を持ちました。尖ったアイディアがあればそれを動画にすることが可能になっています。
誰でも小説家にはなれるが、映画監督にはなれない、という言葉がありました。映画を撮るには非常に数多くの専門家をたばねる必要があったからです。それが必要なくなるかもしれないという作品群でした。
OpenAIは映画プロダクションに進出するとも噂されています。

動画マーケティングの可能性

行動誘導する動画

マルチモーダル生成AIが登場したときには、たとえ映像生成コストがゼロになっても企業のコスト構造への影響は1%もない、と思っていました。
大きな誤りでした。
メッセージが簡単に動画になると行動誘導する動画が作れます。
サービスを売り込む上で一番重要なことは顧客が問題を解消して幸せになるイメージを与えることです。
Soraの作品を見ると、これを動画で実現するのが簡単になるイメージです。企業マーケティングの一番重要なことを解決してくれると思います。
人を説得する原理をマスターすれば動画作成は生成AIがやってくれます。

動画のワンツーワンマーケティング

動画を簡単に作れるということは、単に幸福な結末を見せるだけでなく顧客にカスタマイズした一点ものの動画で説得することが可能になります。
その人専用に作った動画のワンツーワンマーケティングが可能になります。
これはマーケティングにとっては革命的なことです。

おわりに

ひとりひとりにピンポイントでカスタマイズ動画を送って説得できる時代がそこまで来ています。
課題抽出もペルソナ設定も説得動画も作ってくれる生成AIのマーケティング応用に注目しています。

参考文献




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