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安すぎる生成AIと高すぎるロボット

生成AIが人間の仕事を代替する上で課題になる2つのことをお話しします。


安すぎる生成AI

OpenAIが生成AIの価格を上げることを検討しているという報道がありました ([theinformation])。
現行の生成AIは消費者向けの価格設定で月10ドルとか20ドルとか30ドルとかいうサブスクリプションの体系が多くみられます。
AI PCやAIスマホがヒットしているという話は聞きません。消費者向けの価格設定をするのはどうかと思います。
最初のChatGPTは実験的な価格設定だったと思いますが、企業ユースにするなら別の価格設定も可能だと思います。
企業にとって価値があるならAPIの従量課金でいいと思いますが、OpenAIは月2000ドルの月額定額課金を考えているようです。
考えてみれば、もし人間を代替できる高度な認知能力があるなら月20ドルで売る必要はないわけです。
生成AIが本当に価値を生み人間の労働を代替するかどかは月額30万円台の生成AIが出るかどうかがリトマス試験紙になります。

高すぎるロボット

生成AIが出たときにはこれからホワイトカラーは生成AIに代替される、逆に代替されないのはブルーカラーだ、という意見もでました。
2024年の1月にスタンフォード大学のMobile Alohaはそのような意見に衝撃を与えました ([zipengfu])。研究だけでなく、いまや、Figure1社のFigure 02 ([figure])、1X technologiesのNEO Beta ([1x])、Tesla社の Optimus Gen 2([tesla])など商用の人間型ロボットも多数出てきました。
Optimusは1台22万ドルだそうです ([wesroth])。能力ではなく、人間を代替して採算がとれるレベルまで値段が下がるかどうかだけが課題になっていると感じます。
人間を代替するとなると用途の特殊性にもよりますが、1台20万円くらいでしょうか。アルバイトを半年雇うくらいで導入できるならというなら100万円くらいです。3年でもとがとれればいいなら、600万円くらいでも経済合理性があるかもしれません。信頼性と事故などのリスクの分だけプレミアムは乗ると思います。

むすび

本当に人間を代替することを証明し、それに見合う価格を生成AIが要求する日がいつ来るのかが興味深いです。
ロボットが人間を代替するとなるといろいろ目安となる価格帯がありますが、どこから最初に攻略されるかどうかも興味深いです。

参考文献



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