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生成AI時代の動画ビジネスアイディア

生成AI時代の動画ビジネスアイディアを書き留めておきます。


OpenAI vs Google

2023年冬の陣でOpenAI のGPT-4TurboをGoogleがGeminiで追撃したときのキーワードはマルチモーダルAIでした。
今回、2023年5月は2024年春の陣です。Google I/O 2024があることはわかっていましたが、OpenAIはその前日にGPT-4oのリリースをぶつけてきました。しかもGPT-4oは無料ユーザにも開放しています。
マルチモーダルではVoice Engine, Soraのデモをすでに示していました。全体を統合するマルチモーダルAIでもGPT-4oは秀逸です。
Google I/O 2024で示されたProject Astraは素晴らしいビジョンですが、前日のGPT-4oで既視感があったのも事実です。
OpenAIはもしGoogleが驚異的な精度のGemini後継版を出して来たらGPT-5で追撃するつもりだったと思います。Googleからはトークンサイズ2Mの反撃がやっとでした。
GPT-4がゴールドスタンダートである時代が続きます。

Googleの巻き返し

そうはいっても過去20年でGoogleが気づき上げたポートフォリオは圧巻です:

  • スマートフォンのAndroid

  • 動画のYouTube

  • メールのGmail


数十億人のユーザを囲い込んでいるGoogleには甘く見ることができる相手ではありません。完全に優位性がなくてもそこそこ後追いできるものがつくれれば既存ユーザ数にものを言わせることもできるでしょう。
さすがのOpenAIも既存ユーザ数では1桁のギャップがあります。

OpenAIの弱点

OpenAIの弱点は動画です。なんの動画で学習しているのかと言われると世界の動画がYouTubeに集積しているところが苦しいところだと思います([ai300lab])。これを克服するアイディアが求められていると思います。

生成AI時代の動画新サービス

OpenAIのためにYouTube対抗の動画新サービスを書いておきます。

通常の動画投稿ではYouTubeやInstagramやTiktokを追撃するのは至難の業です。逆転の発想で、生成AIで作った動画だけを共有するサイトを作るといいと思います。

このときに:

  • 動画

  • プロンプト

の両方を共有する仕様にしておきます。
ユーザは単に動画を見るだけでなく、プロンプトをワンクリックで自分の設定した動画生成AIに入力して動画を作ることができるようにします。出力された生成AI動画は投稿するもよし、自分で個人的に楽しんでもいいことにします。
YouTubeが初めて出たときにはそんなの誰が見るの?と思われていたものです。生成AI動画専用サイトというのも意外にニーズがあるかもしれません。

むすび

動画の学習源の確保は生成AIの難しい課題です。OpenAIのアキレス腱かもしれません。
残念ながら動画のインフラを作り出すことは容易ではありません。いいアイディアだと思った方は実現していただいて結構です。

参考文献

  • [ai300lab] 聞いてはいけないこと:年齢、収入、学習データ https://note.com/ai300lab/n/nfdf0d82a8bdc 2024年




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