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羅針盤マインドセット


はじめに

今年は羅針盤マインドセットという言葉を発明しました。
今回は羅針盤マインドセットの意味とその効用をお話しします。

羅針盤マインドセットでないもの

まず最初に羅針盤マインドセットは何でないか、をお話しします。
それは生成AIに答えを要求する気持ちです。
生成AI、特に大規模言語モデルによる対話型生成AIは、単に与えられた文章の次の単語(トークンといいます)を推定しているだけです。単語を次々と推定し、推定した単語を前の文章に続けて次を推定していくと、人間の目には文章を生成しているように見えます。
これを繰り返して、生成AIが間違った答えを出している、といって否定するのはあまり生産的でないと思います。

羅針盤マインドセット

羅針盤マインドセットとは生成AIを羅針盤として使うというものです。
羅針盤とは:

  • 思っている方向と正しい方向とのずれを示す

  • 継続的に利用して間違った方向に行かないようする

生成AIのベースは世界の圧縮


生成AIのベースになっている大規模言語モデルのすごいところは世界の知識を圧縮していることです。テキストに関する大規模言語モデルは膨大な量のテキストデータから単語(トークンと言います)の間の関係を抽出したものです。
この世界知識に対して、人間はプロンプトという手段を用いて、指示を出し、その結果を得ることができます。得るために必要な時間は30秒ほどです。
このことは世界に対して高速に言葉を用いた実験ができることを意味します。

失敗は成功の元


エジソンは「私は失敗したことがない。 ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」と言ったと伝えられています。「失敗は成功の元」というエピソードです。
生成AIを使うときにも1万通りのうまくいかない方法を高速に見つける方法だと思うといいと思います。人生は探索の連続です。探索をうんと簡単にしてくれているわけであり、答えを教えてくれているわけではないと思ったほうがいいです。

むすび


人生のすべてはトライであり、思う通りにならない結果は単なる実験結果であって、失敗ではないと思うことは前向きです。
前向きに楽しく生きていきたいと思います。



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