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AI開発をする生成AI

さまざまな人間に近い能力を発揮する生成AIが登場しています。究極の姿はAI開発を自分でやる生成AIです。


AIの究極の目標

AIの究極の目標はAI開発を加速するAIを作ることです。あとは勝手に進歩していくだけになります。

研究をするGPT-5

Sam Altmanが時々GPT-5は博士レベルの知能を持ち研究をする知能を持つという話をしています([Stanford])。企業利用的には研究をする人工知能が必要なのは研究開発企業に限られているような気がします。
しかし、この研究がAI研究だと話は別です。
今、AI研究者がやっていることを代替し、試行錯誤し、複雑な機能を組み合わせて新しい機能を実現するAIができれば生成AIは今まで以上に加速します。

AlphaGo Zeroの前例

AlphaGoが世界第二位の囲碁棋士を破ったあと、Google DeepmindはAlphaGo Zeroを作りました([Wikipedia])。これは人間の棋譜から学ぶのではなく、完全にAI同士の対戦から学んで強くなる人工知能です。AlphaGo Zeroはあっという間に強くなり、AlphaGoを超越しました。

DevinによるAI開発

Cognition社は自律ソフトウェア開発エージェントDevinがAIのファインチューニングをするデモ動画を公開しています([Cognition])。これが決定解にはならないと思いますが、IT業界が走り始めている証左です。

ブートストラップする生成AI

ブートストラップはITではよくつかわれる概念です。電源をいれたときにコンピュータが立ち上がることを言います。コンピュータは複雑なシステムをすぐに起動できないので、まず複雑なシステムを使えるようにするための小さなプログラムを動かして、そのプログラムから目的の複雑で大きなプログラムを読み込んで動くようにします。自分のブーツのひもを自分で持ち上げて体を浮かせるという意味でブートストラップとか略してブートとか言います。
生成AIが生成AIを開発するのも同じようなものです。これが始まると加速度的に生成AIの性能は人間抜きで向上するはずです。生成AIの開発も認知処理の一つなので生成AIができても不思議ではありません。

むすび

生成AIのブートストラップは今後の生成AIの大きなマイルストーンだと思います。すでにいろいろ動きもあるので、そんなに遠い未来ではないと思います。その時、自分が何をするかを考えておきたいと思います。

参考文献



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