見出し画像

生成AI動画マーケティングでリーンスタートアップ

数秒の生成AI動画サービスが増えてきています。動画生成サービスのリーンスタートアップへの応用をお話しします。


動画生成AI

推論AIのOpenAI o1だけでなく動画生成AIも進化がとまりません。
KlingAI が動画生成AI Kling 1.5を発表しました。パスをあたえて物体を動かす動画を生成する機能を追加しました ([archetyp])。キャラクターやオブジェクトの動きを細かく制御することが可能になっています。

マーケティングの例

Dropboxの創業者Andrew W. HoustonはどこのOSからでも自由にアクセスできて、ファイルを持ち歩かなくてもいいシステムを思いつきました。しかし、どこのOSからでも自由にアクセスできるというプロトタイプを作るのは難しく、なかなか投資を呼び込むことができませんでした。
Houstonはやりたいことを見せる動画ビデオを作り、利用希望者を募りました。利用希望者は一夜にして5000から75000に増えました([matthew_syed])。このアイディアは秀逸で実際にプロトタイプを作らず、利用希望者がいることを証明し、プロトタイプを作る投資を得ることに成功しました。
アイディアと効果を視覚的に感じる短い動画を作るところから始めるのはこれからのリーンスタートアップのベースになると思います。

動画マーケティングの可能性

サービスを売るのが難しい理由は、サービスを始める段階では顧客はそれがどんな便益を生むかを想像するのが難しいことです。
マーケティングではそれを使ったことによって得られる状態や感情を顧客に鮮明に想像させることが有効です。
動画マーケティングは状態や感情の想像に有効です。
数秒の生成AI動画はコストをかけずにこの機能を実験的に作成するのに有効です。
将来的にはユーザにオンデマンドでそのユーザに最適な広告動画を作ることができるようになると思います。
そのような動画の最も有効な活用方法が、デモ動画で利用希望者リストに登録させる誘導です。

むすび

生成AIが有効な企業の4つの事業領域、マーケティング、ソフトウェア開発、新事業開発、カスタマサポートのうち、マーケティングへの生成AI応用開発についてお話ししました。
マーケティングというのはたった一つの正解はないので、生成AIに向いている領域です。

参考文献

  • [archetyp] 大幅アップデート!KLING AIが発表した「KLING 1.5」の新機能とは https://staffing.archetyp.jp/magazine/kling-1-5-ai/ 2024年

  • [matthew_syed] Black Box Thinking (by Matthew Syed et al.) 2015


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?