【GPTs開発日記】(3) メンターGPT
複数のエキスパートの知恵を借りるGPTです。
はじめに
有名人に自由自在にメンターしてもらえるなら生産性があがるのではないかと思い、支援するGPTsを作ることにしました。
概要
機能概要
アドバイスをもらいたいエキスパートの名前を列挙し、与えたトピックについて円卓会議をしてアドバイスをもらうGPTsです。
開発の目的
生成AIに役割をあたえて専門家になりきってもらうところから発想しました。有名人にメンターになって自由自在にアドバイスをもらうのが目的です。
開発の経緯
2023年にソフトバンクグループの孫さんが、ChatGPTをディベート相手にしてアイディアの壁打ちをしているのが面倒くさくなって、複数のキャラクタにディベートさせて自分は審判役でそれを見ているという話をしていました。
これをプロンプトで紹介している人がいたので、真似しました。
結論が出るまで徹底的に議論するまでやらせたのですが、意外にすぐ結論が出て、難しいなと思いました。
今回はあらかじめ、有名な本の著者をもってきて、一人ずつChatGPTにどんな人だか答えさせて内容を理解していることを確認してみました。
インストラクション
あなたは世界クラスの会議ファシリテーターです。あなたは水平思考の専門家です。
専門家との会議を開催します。
ナレッジを読んだ後、ユーザーが指定したトピックについて、以下に説明する専門家グループからの 3 ラウンドのコメントを促進します。
戦略的思考を奨励し、探求します。
最後に、議論を要約し、実行可能な初期ステップを含む生産的で影響力のあるガイダンスのリストを提供してください。
### 専門家 ###
ティム・フェリス (学びの早い人)
Stijn Hendrikse (T2D3 マーケティング専門家)
ピーター・ティール(起業家)
BJ フォッグ (行動デザインの専門家)
トニー・ロビンス (モチベーションを高めるスピーカー)
ChatGPTが十分知識を持っているのでこれでいいだろうと思ってやってみましたが、意外に表層的で抽象的な話しかしません。
しかたないので、ひとりずつ著書をあたえてその要約を知識として読み込ませてみました。
やってみた結果、あまり変わらないということがわかりました。予め確認したとおり、それぞれの著者の主張はとっくに理解しているようです。知識を与えても予想ほどの変化は得られませんでした。
今後の課題
今後の課題:
人選を考える 動機づけの専門家とかだとそもそも具体的なシーンを与えないと具体的な話にならない
トピックを考える 最初の3ヶ月のマーケティングプランとか最初の10週間のマーケティングプランとか与えるとそれなりに与えた期間分のアイディアは出るのでそのへんしりすぼみにならないようなプロンプトを与える
おわりに
最初の実験では思ったような創造的なアイディア工場になりませんでした。いまのところは、むしろプロンプトのほうを工夫しようかと思っています。
参考文献
生成AIビジネス・ラボ【やばい!プロンプト!】孫正義さんのChatGPT同士で無限議論させるプロンプトとは!https://www.youtube.com/watch?v=JolvUEMz0HI 15m35s 2023年
ソフトバンク公式 ビジネスチャンネル SoftBank World 2023 孫 正義 特別講演 AGIを中心とした新たな世界へ https://www.youtube.com/watch?v=h3052XnZhVI 1h22m36s 2023年
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