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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話~〈霜降 末候「楓蔦黄(もみじ つた きばむ)」〉

2020年11月2日~6日 
七十二候 第54候 霜降 末候「楓蔦黄(もみじ つた きばむ)」

字はかえでですが、これでもみじと読むそうです。

や つたが黄色くなってくる頃➤➤➤紅葉の頃と捉えて良いのかなぁと景色を想いしみじみ。

この候が終われば秋土用も終わり、7日は立冬、冬の幕開けとなります。

このあとの候は、冬ならではの風景を重ねていくような詩が続いて、読んでいるだけで清々しい気持ちになります。

寒いのは好きではありませんが、空気がしんと澄むかんじは本当に気持ちがスッキリし、良いものです。

立冬は秋分(昼夜の長さが同じ)と冬至(昼が一番短い)の間にある日です。

2020年の冬至は12月21日なので、この日までは日没は早くなる一方。

日が傾き翳ってくると、気温もぐっと低くなりますから、お出かけの際は他の時期より少しだけ注意。帰りの時間帯によっては、服装が軽装すぎませんか?予定と合わせて確認したり、お子様の遊びの切り上げ時間を注意してあげるのも良いですね。

この候の陽気は?

さて、今年のこの候の陽気はどうでしょう?

本日3日に配信されたお天気のニュースでは『寒気南下で初冬の寒さ』とありました。

こちら

~3日夕方から-6度以下の寒気が北日本の上空1500メートル付近に流入。北海道の平地では所々で初雪や積雪に。本州付近も4日にかけて初冬の寒さになりそう。~

とのこと。

昨日は未明や日中も、綺麗に晴れていたと思ったら突如雨というお天気。この寒気の影響だったのかもしれません。

わたしは急に頭痛が起こり、普段はあまりそういうこともないので「おかしいなあ」と思っていたら、みるみる曇ってザーッと降ってきました。からださんの精緻さにあらためて感心した体験でした。

今日3日は、日中は本当にさわやかで暖か。お部屋もよく風が通り適度に温まりました。ですが、日没近くなってから確かにスッとするどく寒い空気。お部屋の暖が逃げないように一工夫。

知らせてもらっていると意識できるので助かります。

意識は認識と護りのもと

暖かだったところで、急にスッと寒気が入る場合、人は意識していないと対処が遅れる傾向にあるように観察からみえてきます。これは物事に対しても同じだと思うので、抽象化して捉えておくと良いですね。

お天気のほうでは、

北海道だけでなく、東北や関東甲信越の山間部や峠の道も凍ったり、雪がちらつくかもしれないと注意されています。

地域の方は慣れておられるかも知れませんが、急遽訪れることになった方は充分お気をつけくださいね。

この時期の養生

この候一杯までは秋土用です。

★土用の養生についてはこちらもどうぞ★

今日はエレメンツから世界を観ていくホリスティック観から、この時期のみたてをしてみましょう。

わかりやすいように漢方で伝えられている陰陽五行観と五行式体表を参考にしますが、みたてはAHSHオリジナルです。

アーユルヴェーダのドーシャの考え方も本当に興味深いです。

体系だてて解説するページを近々つくろうと思いますが、おおしごとですから今日のところはお話で。

土用は土氣の季節

『土』の季節は土用と捉えられています。

★これは実際に物質のことを言っているというより、観念と想念の世界観です。

イメージを拡げて、羽ばたいて観ていくと興味深い世界がみえてきます。

是非ご自身でもかんじてみてみてくださいね(o^―^o)★

二十四節季で言うならば今は秋ですが、そのうちに含まれる土用の季節ということで、
秋➤『金』が司るものをベースとして、
土用➤『土』のシーズンとみて養生を考えていくとおもしろいなと思います。

五悪でみていくなら、乾燥の燥邪の上に湿気の湿邪がのるので、アンバランスになりやすいわけですね。

色々な観方ができますが、それぞれ要素を制する関係を相克といいます。

ここから観ていくと最初は紐解きしやすいです。

土用を司る『土氣』。

土は水を吸収します。

ですから土氣がアンバランスになると、水氣の乱れもおこります。土は水分が多すぎればぬかるんで清浄さを欠き、もっと過剰であれば決壊してしまいます。逆に水分を蓄えられず、乾燥してしまうこともあるでしょう。

なんだか急に浮腫んだり、かといえば粉がふくように乾燥して、便秘や消化不良、喉がいがらっぽくなったりすることがあれば、水氣そのものより、土氣の状態やバランス、関係性から読み解いていくとわかりやすいかもしれません。

養生の考え方には何通りもあるので、自分が心惹かれるものを取り入れていくことをお勧めしています。

いくつかご紹介してみますね。

秋土用の養生例

ホリスティック観では、その言葉通り、世界全体のバランスや関係性を観ていく考え方です。

特に季節で出る不調は、隣り合う関係性から癒しを行うと、無理なく整えやすいのではないでしょうか。

むくみやおもだるさ、気力がわかない…こんなときは

➤土虚・土実からみる水滞(衰退)

良い季節到来!と思って楽しみにしていたのに、なんだか調子が優れない…。季節は良く、イベントもたくさんなのに、身体がついていかない。キモチがあせる。

こういうお話、実はよくあることなのです。

たくさんの原因や読み解きがあるので一部をご紹介していきます。

●『木氣』の癒し

自分発でも周囲からでも、ぐいぐいと引っ張られるような出来事は思い当たりますか?

最初は楽しみでも、途中でバランスが変わり、アンバランスに転じてしまうこともよくありますよ。

良い季節や好きなイベントで気持ちがはやりすぎても起こります。

筋のこわばり、筋疲労はありますか?
これも打ち込みすぎのサインということも。
木氣過剰に打ち込み過ぎてでいると気が付かないこともあります。

こういうときは、

まずは一旦落ち着いて、セルフトリートメント。

からだと対話するようにおこなってみてください。

ゆっくりお風呂タイムであたたまってほぐしたり、オイルトリートメントも良いですね。

プラスアルファのおすすめは、対応する色彩『青』の癒しを持つ、ラヴェンダーオイル。

生産地によってはミントや、その方によってはローズマリーが合うときもあります。

じぶんとのお話の時間は足りていますか?

また、何か自分にとってストレスになるような早い速度での展開に、心が疲労していることも考えられます。

からだの声を聴く一環で、

お部屋をあたたかく心地よくして、自分の内なる声も聴いてみましょう。

(その際に、ラヴェンダーオイルを焚いたり、軽めのテクスチャーを持ったオイルにラヴェンダーを垂らしてトリートメントしてあげるのも良いですね(禁忌に該当する方は避けてください))

もし、怒りが凝り固まっているのをみつけたら、そっとあたためながら聴いてあげてください。
無いことにするのはもっとも避けて欲しいことです。

涙を我慢していませんか?

心の奥底までみてあげて、ジャッジしないでよーく想いに耳を傾けてみてください。

何か声があるなら、「そうだったんだねえ」とゆっくりじっくり聴いてあげてほしいいのです。

涙が流れるなら流させてあげてください。涙ケア、大事です。

やさしくやさしく、聴いてあげるのって、とてもとても大切なことなのです。

友人や家族にはしてあげて、自分にだけそうしてないこともあるんですよ。

忙しいときや、「やらねば!」という何かがあるときは、心の奥底の本音を置いてきてしまいがち。

そうなると『木氣』が過剰になってしまい、『土氣』を押さえつけ、ゆったりまったり丁度よく栄養を蓄えたり、必要なところに供給してあげたり、共感の才能を開花させたりという、保持と供給の土氣が不全になってしまいます。
そうすると、今度は『金氣』がバランスを崩します。
金は水で養われ、土中の養分が結晶したものを象徴しています。

このバランスが崩れると、例えば、元来良いものであるはずの美意識が過剰になって、『こうあるべき!』『あーなるべき!』という残念な完璧主義に繋がってしまったり。
だるくなって動けない、気が重い…と感じているときに、これが出てきてはたまりません。悪循環です。

もし、何らかの影響で水が不足している場合、消化器官にも何らかの影響が出ていることも。
もし油分が足りているが乾燥し、便秘が氣になるようでしたら、温かいウコン茶や、トリファラのお茶も良さそうです。

とうもろこしのひげ茶も良いですね。

ハト麦茶はデトックスに良いと謳われることが多いですが、この時期には少し冷やしすぎるかもしれません。もしどうしても飲みたいときは、よく温めて、生姜パウダーと合わせるなど一工夫。

また、季節から考えるなら、はちみつのお茶もすすめです。

心を落ち着かせてあげましょう。

●『火氣』の癒し

『火氣』は元来、『土氣』を養うものですが、過剰になると、土は水分・養分を蓄えることができなくなってしまいます。

また、逆に『火氣』が弱すぎると、土中の水分が増えすぎて、根が腐ったり、養分が流れてしまったり、ひいては害虫の発生にもつながります。

※大きな観点から見れば、虫もバランスするために出現しているともいえますが、地上の目線では虫害はかなりのダメージ。象徴的な意味でも同じです。是非避けたいですね。

では、アンバランスの原因をみてみましょう。

・過剰に汗をかくような出来事はありましたか?

適度な運動はとても大切ですが、過ぎたるは及ばざるがごとし。

適度な運動量は、意外とそのときによって違います。

身体からだらだらと汗を出すような行為、また、冷や汗だらだらというような危機的な状況の体験も、『火氣』は乱され、よって『土氣』への影響が考えられます。

過剰に水分を失ったため、緊急でたくさん保持されてしまうことも考えられます。

・脈と呼吸が速く浅くなっていませんか?

よくあるのは、気が付かないうちに呼吸が浅く、脈が速くなってしまっている状態。これも火氣の乱れの表れととれることも。

AHSHでは、普段から自分の状態を計っておくことをおすすめしています(血中酸素濃度は99以上が理想。100を目指しておいてまちがいはありません)。脈はできたら60くらいに落ち着かせておくことが望ましいと言われます。

・何故そうなったのでしょう?

乱れの兆候が見つかったなら、原因たるできごとをよくさぐってみましょう。

カッーっときやすい性質の方によくみられるとも言われます。

また、無理してサウナに長くいたり、長風呂していたら、かえって良くないということも。

辛すぎるもの、熱すぎるものを必要以上に食べても『火氣』は乱れていきます。

過剰な熱をみつけ鎮める

上記のようなことをしていると、心身のどこかに熱が過剰に溜まり、炎症を起こしてしまいます。炎症があれば火氣は燃え盛って強くなってしまいます。

心身をよく観察し、熱が溜まっている、炎症を起こしているなというところを休め、熱を鎮めてみましょう。

忘れてはいけないのは、心も同じということです。

また、食べ物による害が出るときは、消化器官、特に小腸を観察し、具合によって食事の調整を行うことも大切です。炎症をおさめましょう。

熱が虚していないか?

これまでは過剰すぎるパターンをみてきましたが、逆に、熱が足りないことは考えられませんか?

季節の変わり目でうっかり冷やしてしまった。これも火氣が弱まること。
⇒この場合、冷えの体感より早く腸に影響が出る場合があります。

肩こり、腰痛、膝など関節の痛みはありませんか?

使いすぎて炎症をおこしていないでしょうか。

冷えや乾燥による不調で風邪の症状としての熱が出始めていませんか?

こういったことをケアしていくことも『火氣』のバランスを整え、ひいては『土氣』を整え快くしていきます。
土氣が整うと、金氣もバランスし、水氣も整っていきます。
全ては繋がっているのですね。

もう少しすすめると、肉体の氣は過剰、ほかのところは虚ということもあります。

こういうもの、実は人間関係にも言えて興味深いものだなと思います。

もっともっとたくさんあるのですが、書ききれないのでまたあらためて。

自分のことを知りたいなというときは、ホームページのお問合せフォームからお問合せくださいね。

鳥の視点・宇宙の観点

まだまだいくらでも観立てはあり、その方のその時それぞれ。

五行もアーユルヴェーダも世界をホールで観て、バランスを観じて観たてていくもの。様々な気付きがあります。わたしはこのお話がとても好きです。『あなたを紐解くホリスティック茶会』、開いてみたいなあとも思っています。

大好きな海を見渡せるバラ園があり、そこはカフェもとても心地良い場所。

散策しながら対話をしていく会、良い季節には楽しそう。今時期、秋バラが満開だそうです。

機会をみて企画してみたいです。

気をつけていてもバランスは変わるもの。

なぜならこのバランスが転じることによって世界は動いているとも言えるからです。大切なのは一輪車を乗りこなすように、常に最適なバランスを自ら先んじてみつけ、体現していけることなのでしょうね。

このブログも、その一助になれば幸いです。

20201103

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『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。