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イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅、暦のお話 〈大雪 次候『熊蟄穴(くま あなに こもる)』〉

2020年12月12日~16日 

七十二候 第62候 大雪 次候『熊蟄

穴(くま あなに こもる)』

熊が穴にこもる頃、の意です。

全ての熊がぐっすり眠るわけではなく、こもる間に子育てをすることもあるのだそうです。

偶然譲って頂いた絵本に、なかなか眠くならないこぐまをあやすというストーリーのものがあります。絵もストーリーもなんとも温かみがあって、すっかり気に入ってしまったのですが、現実の冬の熊はとても恐ろしいものです。

今年は広い範囲で熊の被害がでており、注意が促されています。

明るい昼間で、複数人でいるときも襲われているケースや、出ないとされていた地域での複数の目撃情報など、肝が冷やされるような話が目につきます。

夏場の毒蛇や害獣指定されている猪、鹿も、今年は多いと聞きます。

コロナ禍とも関連付けられることもあり、影響し合う世界で生きていることを実感させられます。


ふたご座流星群

毎年安定して多くの流星が出現するしぶんぎ座流星群、ペルセウス座流星群、ふたご座流星群の3つは「三大流星群」とも呼ばれています。

「ふたご座流星群」の極大(活動のピークにあたる時期)は12月14日頃と言われています。今年は13日深夜から14日の明け方にかけてとのこと。

昨晩は風が強すぎて外に出るどころではなかったので観測しそびれてしまいましたが、突如おわるわけではないそうで、あとで夜空を見上げてみたいと思います。

☆彡流星について

流星群は突然出現するのではなく、徐々に活発化してピークを迎え、やがて徐々に沈静化していきますから、明日以降も観測できるかも知れません。いずれは極大の時を観てみたいなと憧れてしまいます。

まだわたしは観測できたことはないのですが、家族はビュンビュンと次々流れる流星の夜空をみたことがあるとのこと。どういうものか話してもらいましたが、話だけでもわくわくしてしまうような光景でした。

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旬の行事

養生を考えていくとき、旬の行事がヒントになることがたくさんあります。

【すすはらい】もそのひとつではないでしょうか。

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元々、12月13日は正月を迎えるための準備をはじめる「正月事始め」と言われます。

今ではクリスマスの準備という雰囲気ですが、昔はこの時期からお正月の準備をしてきました。

日本の伝統行事としてのお正月は、衣類をあらため、しっかり清められたお家に門松を飾ったり、お買い物が数日できないので保存食を兼ねたお祝いのお料理を作ったり、とにかく大忙しです。年の暮れに御餅をついてお供えも用意しましたし、お屠蘇の準備も必要でしたね。

なかなか書ききれないくらいのタスク量ですが、その準備をはじめるための日というわけでした。
 

正月を迎える準備はまず「すす払い」から始まります。

江戸時代では、この日は城中も町も、みんな一斉に大掃除をしたそうです。

昨今、大掃除はクリスマスが終わってから話題に上がったりもしますが、家中となるとやはり今からではないと間に合いませんね。

また、「松迎え」と言って、松飾りに使う松の枝や、正月料理のための薪などを山に採りに行くのも、この日の大切な習わしだったそうです。

この松の枝を採りに行くのは、新年の干支にあたる年男が選ばれる習わしがあったそうで、地域によっては、恵方にある山へ採りに行くところもあったそうです。

ただ、近年では13日では早過ぎるとされるようになりました。

もしかしたら、高度成長期や、クリスマス商戦との兼ね合いがあったのかもしれません。

松迎えも、12月下旬頃に行われるようになりました。

大掃除を仕事が終わった28日前後にするようになったのも、近年になってからなのだそうですよ。

近頃では、お正月でも長く休まないお店も増えていましたし、せっかく作っても残ってしまうから、おせちもあまり作らなくなったという話も多く聞くようになりました。

自宅でつくったものよりお取り寄せを家族みんなで楽しんだり、旅行先でお正月を迎えるというお話も当たり前になっていたので、日本のライフスタイルの変化は、お正月の準備から過ごし方を見ただけでも数十年で大きく変わったことがわかりますね。


心身も大掃除

お家や持ち物の大掃除はすぐにイメージできますが、自分の内面や、からだのほうはどうでしょうか。

氣ぜわしくなったり、特別なイベントが起こりがちな時期だからこそ、お部屋の大掃除以上に充分氣遣っていきたいものだなと思います。

特に精神という意味も含めて、内面が荒れたり散らかったりしていては、からだの整理整頓もなかなかうまくはいかないもの。

食べ物の選択や、行動を取捨選択し、質を決め、未来をつくっていくのは、整えられた思考であり、すっと磨かれた精神であり、安寧に調えられたこころであるからです。

わたしも常にざぶんざぶんと波立ちやすい内面の状態を感じて『やれやれ』と思っているひとりです。

うまくいくいかないというより、まずは一歩づつ、整えられた様に近づくよう、取り組んでいくことを大切にしていこうと思います。

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『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。