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#wellbeing120 : 私の自分流の120年の生涯 5 私流の日常茶飯是道・・2

 今日(2021年9月17日)の日本経済新聞の安部龍太郎作による小説「ふりさけ見れば」が連載されていますが、私には大変な教えとなります。
 阿倍仲麻呂の唐での生活がえがかれています。
 遣唐使として唐にわたり難関の科挙の試験に合格して玄宗皇帝時代の張宰相に認められて医師で姪の若晴と結婚して、医師の翼と翔と名付けた二人の医師と幸せな家族生活をしていました。
 遣唐使が来唐して仲麻呂は家族を残して帰らなければなりませんが、米文化を知っている妻の若晴と酒を飲みながら家族を残して帰らなければならない仲麻呂の家族への優しさと苦悩が記されています。
 そこでの若晴との日本酒を飲みながらのやりとりが次のようです。
 若晴が仲麻呂に「あなたはこの酒と同じ。優しすぎるのよ。そして完璧で有ろうとするから、いつも自分を責めてしまうんだわ」・・「わたしのことも気にしなくていいのよ。いつかはこんな日が来ると、覚悟していましたから」と語る。
 仲麻呂が若晴に「お前はどうしてそんなに立派なんだ。しっかりしすぎる姪だから不憫だと、張宰相もおしゃっていた」と。
 当時の国際関係での人間関係での思いやりと慈悲のこころが素晴らしい。   

 次からの若晴の言った「おそらく父のせいでしょうね。」に続いて語ったことが、本日の私にとっての日常茶飯是道の教えとなります。

  「医師は行いが正しくなければ病気に立ち向かえないし、患者に接する資格がないと教えられたから」とあるのです。
 仲麻呂同様に若晴も医師として完璧であろうとしています。

 私にとっては恥ずかしく、今も道半ばだとギックとこころにきた貴重な日常茶飯是道となります。

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