雨上がりの町


雨の音が加速していく午前三時
さっきまで君がここにいた
傘をさして坂を下っていく後ろ姿
水彩画の途中みたいで

僕らが出会って今日まで
一度も交わしたことない言葉がある
もしかしたら死ぬまで言わないかもしれない
でも明日言いたくなるかもしれない

名前を呼ぶくらい自然に

走り抜けていく孤独と孤独が
滲まず揺らがずに
僕を僕よりも知ってる君と
君を君以上に知ってる僕が
キャンパスの上で手招きしてる
雨上がりの町
ららら...