これ以上の悲劇をうまない為に(原作者の自殺からの一連の流れで思う事)

先月末に漫画家の方が自殺した

漫画原作のドラマ制作に関して様々なことが言われている昨今
私が一つ思う事が・・・

「もう少し、時間があったらこんなことにならなかったのでは」

今回の自殺の一因になったとされるドラマ制作に関して、私は脚本の決定から最終回までの期間があまりにも短いと感じてしまった
私が思う脚本決定からドラマ最終回までにかける期間として短くとも1年はかけない限りは双方が納得する作品ができないのではないか

「そんな時間はかけていられない」

そう言いますが、あなたが読んでいる漫画が作者の数年で積み上げた数少ないアイディアの中から絞り出して作品となっているわけですよ(そうじゃないという方もいらっしゃるかと思いますが・・・)

私は別の漫画家さんのとある読み切り漫画が好きで昔はよく読み切り集の単行本を集めていました
ふと、その漫画家さんのことが気になり本屋等で見漁っているときに以前に読んだ読み切り作品の物語が今度は一つの作品として単行本発売されていたのを目にしたのです
その時に、作品を世に出すためには時間がかかるというのをひしひしと感じたわけです

だから、漫画家さんたちが声をそろえて自分たちの作品を『子供』のように例えるの、納得がいきます
そりゃあ自分の作品に合わない別のものが出来上がったら物申すのも当たり前になります

私は漫画原作のドラマ制作が悪いと言っているわけではなく、制作をする上で十分な期間を設けて双方の話し合いを設けてより良いドラマを作るように動いてほしいんです

はっきり言いましょう、地上波でのドラマ制作陣はどこの局も演出家や脚本家が育っていない
それもそのはず、ドラマ脚本を一から作り提供できる脚本家がいないはず。なぜなら原作を他から探そうとしているわけですから
「私は一から脚本をつくっているが、テレビ局が相手してくれない」
とおっしゃってる方に私から一言・・・
「その脚本、売り込んで漫画化してもらいましょうよ」

今の日本で、ゼロから作品を生み出す生産者と呼べる存在の方がどれだけいるだろうか。。。
正直、ドラマ制作の現場でさえ原作を探すくらいの最高消費者に成り下がってるのが悲しい限り。。。

まさかと思うが、今回携わった脚本家の方か演出家の方にまた悲劇が?

そうならないように、皆さんもう叩くのやめましょう

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