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雨パ考察 ペリッパー雨サイクル物理受けもできる最適な補完は?

前回の記事では雨パの補完に適したポケモンを検討しました。鋼+電気半減タイプが雨パの特殊補完枠に適しているが、ペリッパーに一致弱点のつける電気・岩の物理ポケモンは鋼+電気半減タイプを役割破壊する格闘・地面・炎技を覚え、安定した両受け・クッションは難しい事がわかりました。今回は、対応しきれなかったその穴を埋めるべく物理電気岩への優先度をあげたパターンを考察します。

雨パ物理受け補完枠

物理型電気岩のおさらい

まず、物理電気、物理岩、サブ物理電気技(格闘・炎・地面)ポケモンの特徴をおさらいして、物理を受けるため必要事項を確認します。

物理電気:複合タイプの技+サブウェポンにはパンチ系キバ系の炎、氷、じしん系の地面技、ばかぢからなどの格闘を覚える。化身ボルトロス、エレキブル、パッチラゴン、パッチルドン。

物理岩:岩+地面をベース。そのほか自身の複合タイプの技を持つポケモンが多い。炎、電気、氷のパンチ系や格闘技も覚えるポケモンもそこそこいる。バンギラス、ルガルガン、ドサイドン、テラキオン。

サブウエポン電気:電気技所持を予知するのは難しい。対鋼タイプ用として物理ポケモンに炎・格闘・地面を採用することは多々あるのでこれらに耐性のあるポケモンが良い。バシャーモ、ウインディ、ローブシン、ホルードなど。

以上おさらいすると
物理ポケモンはサブウェポンの地面、炎、格闘技の採用率が高い。鋼+電気半減ポケモンはこれらの技で役割破壊されやすいため物理方面でのタイプ受け困難という結果だった
今回はこれらの役割破壊タイプの技を考慮して選別します。特に格闘技と地面技は技火力が高いので特に注意ですね。

物理受け枠の条件

強いペリッパー雨パは?の記事を参考にし物理受けの役割対象を明確にします。重要な役割としてはペリッパーの弱点をつく①初手電気・岩(対物理)に強く、雨下で炎・格闘・地面技で不利にならないポケモンで、特殊にも最低限対応できるポケモンとします
この役割を果たしつつ、雨選出での対応範囲の要素④受けや⑥雨エース対面不利なポケモンへの対応範囲が広いポケモンが物理受け補完を探索します。④⑥に関してはざっくり水タイプ技を半減する水・龍・草タイプを想定して考察します。また、今回の必須条件ではないが③天候変更(対バンギ、霰)へもコメントします。

今回策定した物理受け条件
・物理電気岩に有利
・特殊にもある程度対応できる
・物理役割破壊をされにくい
・雨エースが対面不利な水・龍・草に強い
・対天候ポケモンに強いと+評価


タイプ考察

耐性的にも攻撃的にも電気岩に優位な地面、電気半減岩等倍だが岩に対してはタイプ一致抜群が取れる草タイプが条件を満たしうると考え、この2タイプを考察します。

地面タイプ

初手電気・岩(対物理)
電気無効・岩半減。真っ先に上がってくるのは地面タイプでしょう。炎、格闘、地面タイプも等倍。数値が高ければ役割破壊されにくいのでこの項目では最も適したタイプと言えます。氷技には注意。
ちなみに対特殊電気は複合タイプ・サブウエポンとして保持する草技、水技で役割破壊されやすいので向いていない。

天候変更
ペリッパーの苦手な対バンギラス、対霰をメインの対象とする。対バンギラスは相性はいいが対霰に対しては弱点を突かれるためNG。

対水・龍・草タイプ
水、草タイプに対して抜群、竜タイプに対しても等倍と技が一貫している。向いていない。

○まとめ
地面タイプは対物理電気岩に役割を持ちやすい一方で、雨エース対策で出てきやすい水、草ポケモンにあきらかに不利を取ってしまい技の一貫を作ってしまうことがわかった。対天候は地面タイプ同様に砂嵐は○で霰は×。

複合タイプや特性で①の役割を維持しつつ、水や草を誤魔化すことができると雨選出時の対応の幅が広がると考えらる。対応例としては対水考慮で水無効トリトドン、ガマゲロゲ。一貫は切れないが対草考慮で(岩への受け性能はやや落ちるが)ランドロス、グライオン、水草両方を等倍のフライゴン、ドダイトス、ガブリアスなど。雨パの物理受けとしての地面タイプは扱いにくそう...

草タイプ

初手電気・岩(対物理)
電気半減、岩等倍であり、雨下であれば役割破壊技の炎含め、格闘、地面等倍も以下である。岩が等倍であるため、ある程度高い耐久値を持つことが必要か。
対特殊電気に対しても電気草、電気水系統に対しては両半減でき、炎も雨下では等倍。

天候変更
対バンギラスは岩等倍だが、草技で弱点をつけるので相性的には良い。
対霰に対しては弱点を突かれるためNG。

対水・龍・草タイプ
水のサブウエポンの氷技には注意だが、水半減で攻撃面でも抜群が取れるのでタイプ相性上有利。草は両半減で個体による部分が大きいが一旦の受けは可能。竜は耐性は等倍で攻撃時は半減されるので不利対面。技を積まれないように注意が必要。

○まとめ
草タイプは物理電気・岩に対して比較的優位で、特殊電気に対しても一定の範囲で受け出しできるので対応範囲が広い。雨エース対策に出て来やすい水・草に対しても弱くないので補完として機能しやすいと想定される。対天候は地面タイプ同様に砂嵐は○で霰は×。

単タイプでも役割的には十分だが、対ドラゴン、草、飛行を意識して、対物理電気岩の優位性を維持しつつ草技との相性補完できる複合タイプを選ぶことができれば単草タイプ以上の実力を発揮できる可能性ある。例としては草毒(フシギバナ、ラフレシア、モロバレル)、草妖(カプブルル)、草格闘(ピリジオン・キノガッサ)など。その他飛行タイプに強い草タイプとして草電(カットロトム)も面白い。草タイプは弱点が多いので役割対象以外のポケモンに不利になりがちなところが弱いが、雨パに強いポケモンに強い傾向があり補完としては○。
※ナットレイは?と思う方がいるかもしれないが炎技・格闘で役割破壊されがちなので物理受け枠からは除外。剣盾でダイバーンされまくったトラウマで思考が偏ってるかもしれませんが...

タイプ考察まとめ

ペリッパーや鋼+電気半減タイプで受けられない物理電気・岩について補完枠として草タイプが雨パの物理補完枠としてタイプ上優れていることがわかった。
特防も並耐久の草タイプであれば特殊電気にも役割破壊されにくいので、単に物理を受けるだけでなく、特殊電気+バンギラスのような電気と岩が混在してるような構築に対しても雨選出可能となる。
水技を半減する水・草ポケモンに対して耐性があるため、草タイプの個体次第では強い雨パの条件に多く対応できる可能性がある。


雨パ草タイプ個体考察

雨パの物理受け向けのタイプである草単、草毒、草妖、草格闘、草電を考察します。以下の要素があるポケモンを選別します。

必須
・物理耐久が高め、特殊も最低限の耐久
・水受けに強め(積みや補助技)
・起点になりにくい(技範囲が広い、交代技)

プラス要素
・回復ソース
・物理型(バンギラス意識)
・バンギラスより早い

  1. 草:ゴリランダー、ワタシラガ、アマージョ、ラランテス、マラカッチリーフィア、モジャンボ 、チェリムジュカインキレイハナメガニウムジャローダ、ゴーゴート、リーフィアドレディアマスキッパキマワリ

  2. 草毒:フシギバナ、ロズレイド、ラフレシア、ウツボット、モロバレル

  3. 草妖:カプブルル、マシェード

  4. 草格:ピリジオン、ブリガロン、キノガッサ

  5. 草電:カットロトム

ゴリランダー

GF&グラススライダーによる先制高火力草技が強み。対水タイプ用の水受けはもちろん数値受けに対しても剣の舞から起点にして崩すことができる。ナットレイも格闘技で対応可能。技範囲的に飛行やドラゴンへの打点が少ないのが弱みだが、蜻蛉返りやドラムアタックがあれば最低限積み技の起点の回避が可能。回復ソースはグラスフィールド、宿木、ドレパン。

アマージョ

氷技、格闘技、フェアリー技など草と相性のいいサブウェポンをもち技範囲が広い事が強み。積みはないが挑発により受けポケモンに対しても一定の仕事ができる。
回復ソースはなく、耐久も並なのでサイクルを複数回回すのが困難な点が弱み。

モジャンボ

高い物理耐久と再生力からサイクル性能は高いポケモン。一方で特防が低いので突撃チョッキでフォローするか。物理型を想定すると技範囲はじめん、岩技、はたきおたす、瓦割り、毒突きなど広め。ドラゴンの起点にならないよう注意だが意識するなら補助技などで対策はできそう。また、突撃チョッキ型以外では剣の舞も覚え受けにも一定抗える。回復ソースは再生力、宿木、ギガドレイン。

ゴーゴート

天候に依存しない回復技ミルク飲みや攻撃しながら回復できるウッドホーンを覚える回復ソースに優れたポケモン。物理耐久は並だが、積み技としてビルドアップを覚えたり、相手を詰ませることも可能。また、技範囲も電気、地面、岩、格闘、飛行など技範囲が広く、その他積み技に対しては吠えるなどでも対応可能。結構面白いかも。

フシギバナ

防御は並、特防は若干高め。毒タイプなのでどくどくで詰まない点、フェアリー、格闘半減なので物理受けとして優秀。特にマリルリに強い。弱みは草以外の物理打点は地面技、げきりんと飛行タイプへの打点が少ない。
剣の舞を覚えるので数値受けには対応可能。回復ソースは宿木の種と少ないが、黒いヘドロを持たせれる点がよい。

ラフレシア

タイプに関してはフシギバナ同様のコメント。
無振では防御数値が足りない点が非常に残念だが、優秀な技ちからを吸い取るによって物理型を詰ませることができる。バンギラスよりSが低いので上を取るためにはSを振る必要があり、少し細かい調整をしないと使いにくいか。力を吸い取るによりバンギラスを急いで倒す必要がないので特殊型で考察。技範囲は草毒妖でムーンフォースを覚えるのでドラゴン打点はあるがHB特化では数字が足りないか。

モロバレル

高めの耐久値、キノコの胞子、再生力という害悪ストッパー兼起点作成ポケモン。他のポケモンは攻撃して対応するのが基本戦法だが、このポケモンは技を受けてキノコの胞子からの交代で対応。ただし、決まれば強く積みの起点にもならないがが、身代わりやラム持ちなど対策されやすいので注意。また、対受けに対してはジリ貧。

カプブルル

高めの物理耐久と並の特防。フェアリータイプによりドラゴン無効、格闘、悪半減が追加と物理ポケモンへの受け範囲が広い。鋼弱点であるがペリッパーで受けに行けるのであまり問題ではない。受けルで採用される宿木守る型が有名だが、普通に特性グラスフィールドとウッドホーンで回復しながら殴る行動の方が雨パ向きか。積み技は剣の舞、技範囲は地面、岩、格闘、エスパー、虫、悪と広くカバー。タイプ一致の妖物理技を覚えないのが残念。

ピリジオン

格闘追加で対岩やノーマル数値受けにより強くでれるのが特徴。最低限の耐久を保持しつつ、素早さも高い点は流石準伝だが、タイプ的には飛行、メジャーなフェアリーに弱くなりあまり受け向きなタイプではない。積み技は剣の舞、めいそうを覚え受けポケモンにも一定抗える。技範囲は草、格闘、岩と揃っている。回復ソースはギガドレインだけで回復手段には乏しい。

ブリガロン

高い防御、並の特防を持つ。タイプについてはピリジオン同様のコメント。ニードルガードがこのポケモンの特徴だが、今回の役割とは噛み合ってはいない。どちらかと言うと、のろい、はらだいこ、グローパンチ、剣の舞、ビルドアップ、てっぺきと一通り積み技が揃っているのが面白い。さらに技範囲もくさ、かくとう、じめん、いわ、どく、電気、鋼、ドラゴンと広い。いかりのまえばも覚えるので交代先への負荷も与えやすい。回復ソースは宿木のたねとドレインパンチ。攻撃しながら回復できる。能力としては面白いが、タイプ耐性的に無双しにくいのが残念。

カットロトム

カットロトムの強みはなんと言っても飛行に強い草タイプであること。一方で特殊型なので主な役割対象であるバンギに対しての突破力は低い。しかし、鬼火により火傷にできればペリッパーで受けれるようにすることが可能なので狙っていきたい。技範囲は草、電気、あく、霊と広くはないが、鬼火、トリックかいでんぱやボルトチェンジによる対面操作などで補い積みの起点にはなりにくい。積み技として悪巧みを覚えるので受けに対しても抵抗可能。
ただ、回復ソースはないので複数回サイクルを回すことは難しく、鬼火やトリックなど相手の強さが立ち回りに左右される部分も大きいため物理受けとしては扱いにくいか。

個体まとめ

雨パの物理受けサイクル枠としての草ポケモンを個体考察しました。物理型で対面操作技を覚えるポケモンまたは攻撃しながら体力管理のできる以下のポケモンが雨サイクルで使いやすいと思います

とんぼる型:ゴリランダー
再生力型:モジャンボ、モロバレル
攻撃回復型:ゴーゴート、カプ・ブルル、ブリガロン

最終的に何が良いかは、雨エースや戦い方に依存するので雨エースを決めてから3匹目を決めるのがいいと思います。

後書き

今回は存在する物理電気岩ポケモンを幅広く受ける事を意識して考察したが、実際の準伝環境レベルにいる物理電気はボルトロス、パッチルドン、パッチラゴン、レジエレキ、物理岩はバンギラス、ドサイドンくらいだと思われる。(サブウェポン電気技を含めるとまだいるが)

ポケモンSVではダイジェットがなくなりボルトロスの数が減ると考えると、実際に出てくるのはレジエレキ、パッチラゴン、霰パッチルドン、砂バンギラス、ドサイドンだと思われる。

この中で草で対策できていないのはパッチルドンですね。特有の電気氷タイプです。また、サブウエポンで格闘、地面技あり鋼への崩しもできます。今回、タイプ一致レベルの氷技を受けることまでは今回考察では考慮していなかったですので、単純な草ポケモンではパッチルドンには役割破壊される可能性がありますね。特殊クッションで考えていたナットレイの物理受けならそこそこ強くでれるかな....他2枠で自然と解決したいですね。

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