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クルエラめっちゃ最&高だった話

映画「クルエラ」を見に行ったので、感想書きます!

映画「クルエラ」とは

ディズニーのアニメ作品「101匹わんちゃん」に出てくる個性的な悪女「クルエラ」。ぶち柄の子犬ちゃんを追い求めて暴走するセレブデザイナーというぶっ飛んだキャラですが、どうして彼女は悪役になってしまったのか…という話の映画です。

とにかくヴィジュアルがめっちゃ良い!

ファッション業界の話になるので、出てくる衣装がめっちゃくちゃ見応えあります。
敵も味方も方向性は違えど、身に纏う衣装に豪華さよ…。

出てくる服が膨大な量なので、服装で人を見分ける人はちょっと見辛いかも。
中盤以降は激しいファッションバトルが展開されるので、敵も主人公も目まぐるしく衣装が変わります。

悪vs悪!良い子ちゃんはほぼいない!

クルエラもクルエラになるだけあって、そもそも性格が一癖も二癖もあります。
そんなクルエラを支えるお供達も、当然ですが正義の味方な訳がありません。
日常生活からして犯罪行為まみれです。

そしてクルエラに立ちはだかるヴィランも、クルエラよりクセの強い悪女。
目的のためなら手段を選ばない、そして有り余る金と権力で容赦なく叩き潰す、清々しいくらいの美しい魔女。

悪女vs悪女のド派手なファッションショーを中心としたバトルは見応えありです!

普通の良い子ちゃんなんて飽き飽きだぜ!っていう人にオススメです。

↓ここから先はネタバレありの感想になります



ネタバレありの感想

クルエラは最初、エステルという名前で育ち、ちょっと個性的で(ファッションが)奇抜で負けん気が強いだけの女の子でした。
しかし、周囲とはうまく馴染めず問題を起こしまくり、ロンドンへ転校することになります。

途中、生活支援を求めて立ち寄った古城で、エステルは車中で大人しくしている約束でしたが、パーティ参加者のドレスが気になり、抜け出してしまいます。
そしてはちゃめちゃな逃避行の末に見たものは、今作のヴィラン・バロネスがママを殺してしまう光景だったのです。

このパーティ会場での逃避行、豪華な上流階級の参加者、そして素敵なドレスの波のなかを薄汚れた子犬よろしく、エステルがドタバタと逃げるんですが、まるで御伽噺様なロマンチックな絵で面白いです。

そうして身寄りがなくなったエステルは幌のトラックに飛び込んで、なんとかロンドンに辿り着きます。
そこで出会うのがあのジャスパーとホーレス。
二人も孤児でホームレスとして過ごしており、なんだかんだ境遇が似た3人はオンボロアパートの廃墟を拠点にして、窃盗で生計を立てて仲良く過ごします。

ヒヤヒヤするぐらい大胆に犯行を重ねる3人、この時点でも立派なヴィランです。

しかし、エステルは子供の頃夢見たファッションデザイナーになる夢が忘れられず、意気消沈した日々。
ジャスパーとホーレスはエステルの夢を叶えようと、有名百貨店の人事室に滑り込み、採用boxにエステルの情報を忍び込ませ、彼女に職をプレゼントします。

このシーン、まるでミッションインポッシブルを豊富とさせるような鮮やかなお手並みで、ちょっと笑ってしまいます。

なんとか百貨店に就職したものの、振られる仕事は雑用ばかり、やけ酒を飲んで暴れてショーウィンドウを自分好みに飾り付け、クビになります。
しかし、そこで登場したのがバロネス。
エステルはママを殺したのがバロネスと知らぬまま、有名デザイナーのバロネスにセンスを買われスカウトされた事にウキウキとバロネスの工房で働き始めます。

バロネスのサイコパスっぷりはこの辺でも遺憾無く発揮されまくりで、徹頭徹尾クールな事業家のヴィランです。
自分のライバルはどんな手を使っても沈める。
まるで白雪姫の女王様を彷彿とさせる美しくて完璧で冷たいヴィラン…カッコいい!

しかし、プライベートで作っていた自分のデザインをバロネスに無理矢理強奪されたり、バロネスが着けていたペンダントが無くしたはずのママの形見だったりと、徐々に自分のママを殺したのがバロネスだと確信し始めます。
エステルは、バロネスに勝つためには非情なヴィランにならなければいけないと思い、ロックで最先端な悪女クルエラとしてバロネスと対決します。

ここで、めちゃくちゃ個性的なサブキャラとしてアーティが出てくるのですが、彼は出番が少ないのにほんっとにユニークでチャーミングなキャラで、結構中性的な見る人が見ればハマるスルメの様なキャラなので、是非見て欲しいです。

こうして、アーティの助けもあり、ド派手なファッションガチンコバトルが繰り広げられ、クルエラが勝つことになりますが、拠点に帰ったらバロネス一派が待ち受けており、クルエラ一味は絶対絶命のピンチ。
ジャスパーとホーレスは刑務所へ…そしてクルエラは燃え盛る屋敷に置き去りにされてしまうのでした。

ここから先は是非映画を見てほしいので書きませんが、ここから先のクルエラは本当に面白いです。
前半戦に散りばめられた伏線を沢山回収して見事な活躍を見せます。

どうしてクルエラはエステルではなくクルエラなのか、どうしてクルエラにならざるを得ないのか、ハッキリとした答えがでます。

後、めっちゃ大事なことなんですが、犬は酷い目に遭いません!

終わりに101匹わんちゃんへの伏線があるのですが、「なるほど、そういう繋がりになるのか〜」と思わされるような結末になっています。

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